ゴスフォード・パーク
(2001・米)
監督:ロバート・アルトマン 脚本:ジュリアン・フェロウズ
Mrs. Wilson: You're here as valet to Mr. Weissman.
That means you'll be known as Mr. Weissman
below stairs for the duration of your stay.
We stick to the old customs here. It saves confusion.
Henry: It's about Mr. Weissman's diet? He's a vegetarian.
Mrs. Croft: A what?
Henry : A vegetarian. He doesn't eat meat. He eats fish, but not meat.
Mrs. Croft: Well, I never!
召使いたちは本名で呼ばれず、使える主人の名前で呼ばれのが通例。例えば、ここにいる新参者ヘンリー・デントン(ライアン・フィリップ)。アメリカから来た映画監督ワイズマン(ボブ・バラバン)の付き人ゆえ、ミスター・ワイズマンと呼ばれるのだ。何だかワケわからない状態の彼に古いしきたりを教えるのはメイド頭のミセス・ウィルソン(ヘレン・ミレン)です。
いやーびっくり! 何がって? だってここに集った貴族たちはキジ猟に来たんだよ。だからキジ食べずに何を食べるっていうのよ。はぁ?状態の料理長のミセス・クロフト(アイリーン・アトキンス)。
ここで彼女がいった 【 Well, I never! 】は、Well, I've never hard of such a thing before. のこと。「そんな話、わたしゃ、今まで聞いたことないよ」ッタク。これだから、よそ者は…。てなカンジで驚いたり、あきれたりしたときに使う表現です。
* stick to...「〜に専念する 〜を守る」←けっこうしつこい
* confusion「混乱状態」
* valet「従者」
* duration「継続期間」
【訳】
Mrs. Wilson: ワイズマン様付きだから、下の階(つまり召使たちの間)ではあなたのことをワイズマンと呼ぶの。混乱をふせぐ古い習慣よ。
Henry : ご主人の食事の話です。主人はベジタリアンなので。
Mrs. Croft: 何ですって?
Henry : ベジタリアンです。肉は食べません魚料理をお願いします。
Mrs. Croft: まあ、あきれた。
1932年。とあるイギリス貴族のカントリー・ハウス「ゴスフォード・パーク」。 その別荘に集う貴族と召使いたちが織り成す人間模様を描いた群像劇。 優雅な貴族たちが集う「階上」ではそれぞれの人に思惑がひしめき合い、召使たちが忙しく働く「階下」ではゴシップ話に花が咲く。 メイドのエルシー(エミリー・ワトソン)が何で、休息中まで、話題はご主人さまたちのことしかないのかと嘆くのには苦笑。それを聞いていたトレンサム伯爵夫人(マギー・スミス)のメイド、メアリー。誰かと思えば、『トレインスポッティング』でユアン君をゴマに回していたケリー・マクドナルドでした。メイドは初めてのこのメアリーがこの物語の語り部となり観客をいざなう重要な役割を果たします。
そして起こった殺人事件。その真相とは、また犯人は誰なのか?
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Gosford Park: The Shooting Script
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