めぐりあう時間たち
(2002・米)
監督:スティーヴン・ダルドリー 脚本:デヴィッド・ヘア
Virginia: Do you think she'd like roses?
Angelica: Is it a she?
Virginia: Yes, the females are bigger and less colorful.
Angelica: What happens when we die?
Virginia: What happens...? We return to the place that we came from.
Angelica: I don't remember where I came from.
Virginia: Nor do I.
死んだ小鳥をなでる幼い姪のアンジェリカにヴァージニア(ニコール・キッドマン)はバラの花を差し出した。
* ここでの she は名詞で female「動物のメス」や「女性」を意味します。「女性的な」とか「雌の」という意味の形容詞にもなりえます。当然のことながら he は male「動物のオス」や「男性」に。
* nor「〜もまた〜でない」
【訳】
Virginia: 彼女はバラが好きだと思う?
Angelica: この鳥、女の子なの?
Virginia: ええ。メスはオスより大きくて地味なの。
Angelica: 死んだらどうなるの?
Virginia: 死んだら...? もと来た場所に帰るのよ。
Angelica: 私どこから来たか覚えてないわ。
Virginia: 私も覚えてないわ。
1923年のロンドン郊外、「ダロウェイ夫人」を執筆中の作家ヴァージニア・ウルフ。
1951年のロス、「ダロウェイ夫人」を読む妊娠中の主婦ローラ
(ジュリアン・ムーア)。
そして2001年、NY、編集者クラリッサ(メリル・
ストリープ)は「ダロウェイ夫人」の主人公と同じ名を持つ。
彼女たちが向き合っているのは死だ。 悩みぬき自ら死を選ぶ者
それでも生を選ぶ者
死と対峙する者
それぞれの異なった時代を生きる3人の女性の1日が巧みな演出でスライドし、時を超え、交錯しつつ、美しく綴られていく。
work
夫の誕生日祝いにケーキを作ろうとするローラ。しかし、いくら、本の通
りに作ろうとしても・・・。
Laura: It didn't work. Damn it. It didn't work.
・【 work うまくいく 】
この work は「何かがうまく機能する」こと。仕事がうまくいっ
たり、ダメだと思っていた機械がちゃんと動いたり。
I've using this. It works.
「俺これ使ってるんだけど けっこう効き目あるよ」なんてとき
にも使ってみて。
* Damn it. 「くそっ!、しまった」
悔しさをあらわすヒトコトです。人に向かって
いえば相手を罵る Damn you!「この野郎」に
なります。軽々しく口に出さないように。
Laura: うまくいかないわ。ダメ。うまくいかない。
Don't start.
友人の作家、エイズ患者のリチャード(エド・ハリス)の受賞パーティを
開くため準備に追われるクラリッサ。そこへ現れたのは、手伝いに帰って
きた娘ジュリア(クレア・デインズ)。
Julia : I'm sorry, I know. I tried to get here earlier.
I tried, Okay? Don't start. It's just incredibly
important because it's your party.
Clarissa: How have you been doing?
Julia : I'm fine.
・【 Don't start. 嫌なことをいい出さないで 】
何を start「始めるか」っていうと、これは「議論や要求など
人の嫌がることをしだす」ことです。けんかしそうだなとかグチ
をいわれそうだな...と思ったら、先にヒトコトこういって牽制
しておきましょう。
* incredibly 「ものすごく」
Julia : ごめんなさい。もっと早く帰りたかったんだけど、
本当よ。だから怒らないで。どんなに今日が大切かって
分かってるから。ママのパーティだもの。
Clarissa: で、元気にしてた?
Julia : もちろんよ。
□【今日のポイント】復習しまショ。
これ以上言うな、ビリー。
( ) ( ) , Billy!
ボクシング教室に行かず、バレエ教室に行っていたことが
ついに父にバレたビリー。
『リトル・ダンサー』 (2000 英) より
ハッタリは失敗だったな。
Nice try. Your bluff ( ) ( ).
交渉では時には、ハッタリも有効。っていうか、うまく
使えてこそヤリ手の交渉人と言えるのかも。
ケビン・スペイシー『交渉人』 (1998 米) より
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