白いカラス
(2003・米) 監督:ロバート・ベントン 脚本:ニコラス・メイヤー
Coleman: Come on! Dance with me! Come on! Loosen up! Live it up!
人里離れた森の中で暮らす作家ザッカーマン
(ゲイリー・シニーズ)の家へ押しかけて来たコールマン
(アンソニー・ホプキンス)。大学教授の職を不名誉に追われ、そのショックで妻は亡くなった。怒りに狂う彼は作家に自分のことをネタに本を書けと
迫る。友情を育むようになった作家と元教授。ある日コールマンはやたら陽気で音楽に合わせて踊りだした。何かいいことが?
Live it up! は「気楽に遊び暮らす」とか
「快楽を追い求める」という意味。たまには、日常のうさを
忘れて、ドンちゃん騒ぎ。おおいに羽目をはずしたいもの。
loosen up 「くつろぐ」肩の力を抜いてリラックス!
【訳】 Coleman: さあ、踊ろう!気楽に、楽しく!
spook「幽霊」そして「黒人」を軽蔑的にいうときにも使われる。
大学教授コールマンは出席をしない幽霊学生を授業中に、spook と呼んだことから、職を追われる羽目に陥る。学生二人を黒人だと知ってのことではなかった。
白い肌---それだけで人生は大きく変わる。その特権を持って生まれたからには、最大限に利用する。実は「雪のように白く」生まれついた、黒人。それがコールマン・シルクだった。黒人差別社会で生き抜くため、親兄弟と縁を切り、白人として生きる道を選んだ彼は、大学教授にまで昇り詰める。だが、皮肉にも、Spooks. という差別言葉によって全てを失うのだった。
失意の彼が出あった掃除婦フォーニア(ニコール・キッドマン)は養父の虐待、夫(エド・ハリス)の暴力、そして自己の過失による子供の死に苦しめられ続けている哀しい女性だ。
醜いあひるの子はいつしか美しい白鳥に変わり、大空へ羽ばたいた。だが、彼らがそうなる日は永遠に来ない。自分を取り巻く世界との違和感に悩み、徹底して孤高であることを選ぶことでしか生きる道を見出せなかった二人。そんな男女が出会うことで、ようやく自らの魂をさらけだすことができたのだが…。
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DVD:Dual Edition/ハピネット
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CD:サントラ 輸入版
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原作本:The Human Stain/Philip Roth
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原作本:ヒューマン・ステイン/
フィリップ ロス/集英社
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