妻は殴って服従させるのがあたりまえの考えの父アルバート
(ダニー・グローバー)だけど、
かかあ殿下の息子は妻ソフィア(オプラ・ウィンフリー)を殴ることには及び腰。
take someone down a peg or two 「高慢の鼻をへし折る」
peg「木くぎ」は旗の高さを調整するためのもの。
英国の軍艦では、訪問者のランクや敬意の度合いによって、
旗を高くしたり、低くしたりしていたそうだ。もちろん高い方が、偉い。
これが、take someone down だと、
完全に打ちのめしてしまうことになるけれど、
木くぎを a peg or two「1、2本」下げるんだから、
「少しばかり」というニュアンスが加わります。
でも、たとえ1本でも、木くぎが下がれば、相手はプライドを傷つけられる
こと間違いないので、完全にノックアウトはできなくても、
かなり効き目はありそうです。
cut ... down to size も同じ意味で使えそうです。これは「身の程を知らせてやる」って
カンジですか。「鼻っ柱が強い」は cheeky を。アルバートはソフィアの「気の強さ」のことを
Sofia thinks too much of herself.
と表現してます。think of は「評価する」ことなので、これは「自分自身を高く評価しすぎている」
...つまり「かいかぶっている」ということに。普通はこの↓ようにと否定的に使うようです。
He doesn't think much of Sofia.
「彼はソフィアを評価していない」
黒人セリー(ウーピー・ゴールドバーグ)は生き別れになった妹のことを思いつつ、
夫アルバートの暴力に耐え、ひたすら夫に仕えるだけの人生を送っていた。そんなある日、
現われた歌手のシャグ(マーガレット・エブリー)が少しづつ彼女に生きる勇気を与えていく。
40年にわたるセリーの波乱の人生と彼女をとりまく人々の姿を描いた力作。