私は「うつ依存症」の女
(2001・米 独)
監督：エーリク・ショルビャルグ 脚本：G・ニーダーホッファー F・ディージー R・グロス
Ruby: Jesus, Lizzy, 4 o'clock in the morning.
Do you mind?
バカでかい音量で音楽を聴き、食事も取らず、タイプライターの前に向かうリジー（クリスティナ・リッチ）。さすがのルームメイト、ルビー（ミシェル・ウィリアムズ）もほとほと手を焼くしまつ。
Do you mind? 「やめてくれない？」
「そこ、座ってもいい？」など、何かの許可を求めるときは、
Do you mind?「いいですか？」の
ヒトコトと状況で察してもらえる便利な表現。
でもこれを恐ぁい顔をしていえば、「ちょっと、少しは気を使ってよ」それ、
迷惑だから「やめてくれない？」という相手をとがめる表現になります。
ほら、そこの、タバコを吸っているアナタ、
隣の女性がにらんで、Do you mind? っていってますよ。
はやく火、消しなさいよ。間違っても、リジーのような返事はしないこと。
I know,I'm sorry.Music helps me concentrate.
「分かってる ごめん 音楽を聴いてると集中できるの」
【訳】リジー、朝の４時よ。いい加減にしてくれない？
「ああ、「うつ」ですね。辛かったでしょう」と医者にいわれたという女性が、
ホッとした表情をするのをテレビのＣＭで見たけれど、実際、人の痛みなんて、
当事者以外理解しがたいもの。「うつな気分」は味わったことがあっても、
「うつ症状」となると別物。はたからみれば、なんてわがままとしか思われない
ような行動も、本人にしてみれば、頑張りようのないことなのです。
音楽ライターとしての才能をすでに発揮しはじめたリジーは母
（ジェシカ・ラング）の過剰な期待を一身にあび
つつ名門ハーバード大学の門をくぐる。友人もでき、
ライターとしても順調な滑り出しをし始めたかに見えた
のもつかの間。いつしか、心の奥底に渦巻く「うつ」の暗闇に呑み込まれていた。誰かれかまわず、傷付け、そして自らも傷つくリジー。これは、そんな絶望感と不安に苛まれる日々を送る一人の少女がやがて自らを受け入れ、克服していく姿を描いた物語。
エリザベス・ワーツェルの同名自伝小説を『インソムニア』のオリジナル版『不眠症』を撮ったエーリク・ショルビャルグが映画化した。タイトルの Prozac は世界100カ国、4000万人が服用する抗うつ剤の商品名。
*CDサントラ
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私は「うつ依存症」の女―プロザック・コンプレックス/
エリザベス・ワーツェル
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Prozac Nation: Young and Depressed in America/Elizabeth Wurtzel
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精神科医がうつ病になった/ある精神科医のうつ病体験記 親友の自殺を経て、自らの発病から恋人と友人たちの支えによって回復するまでを綴った手記。
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