猟人日記
(2004・米)
監督・脚本:デヴィッド・マッケンジー
Les: A body of a dead woman was found in the river Clyde
early this morning. The woman is wearing a thin petticoat. So far,
she is unidentified.
雑役夫として雇っているジョー(ユアン・
マクレガー)と見つけた水死体の新聞記事を
読むレズリー(ピーター・ミュレン)。
So far 「今までのところ」 「今のところ」「これまでは」という意味。
難しい仕事でも、So far, so good.「今のところうまくいってるよ」と言える。
そんな途中経過の報告にどうぞ。その後、どうなるかはあなた次第?
<例>
I've been a good sport so far.
これまでいい子にしてただろ。
『エクセス・バゲッジ
』
unidentified 「身元不明の」
【訳】 Les: 今朝早く、クライド川で女性の死体を発見。
着衣はスリップ1枚。今のところ身元不明。
| |
|
|
一人の女の水死体が上がった。見つけたのはジョー。作家志望の青年だが、
沿岸の街に荷を届ける一隻の平底荷船の雑役夫をしている。雇い主レズリーと共に、死体を引き上げ通報した。薄いペティコートをまとっただけのうつぶせになった女の背にそっと手をやるジョー。その日を境に、ジョーは突如としてレズリーの妻エラ(ティルダ・スウィントン)を誘惑し始める。
静かに流れる川と冷え冷えとしたダークな青い色彩が全編を覆う。
水の中に横たわる過去がそっと、ジョーの心に忍び寄る。過去と現在が交錯しつつ物語は、
静かに、ただひたすら静かに深く潜行していき、次第にミステリアスな様相を帯びてくる。
行き詰まるようによどんだ空気。閉塞感の中から逃れられない一人の男と彼に関わる女たちの物語。
イギリスを代表するビートニク作家アレグザンダー・トロッキの自伝的処女小説『ヤング・アダム』
の映画化。監督はスコットランド出身の新鋭デヴィッド・マッケンジー。
【ビートニク】ビート・ジェネレーション(Beat Generation)
1955年から1964年頃にかけて、アメリカの文学界で異彩を放ったグループやその活動のこと。
体制に対抗するカウンターカルチャー。特にヒッピーに支持された。
代表的な作品にデヴィッド・クローネンバーグが映画化した、
ウィリアム・バロウズの『裸のランチ』がある。
*
猟人日記 [DVD] /ビクターエンタテインメント
*
CD:サントラ/ジェネオン
*ヤング・アダム
/アレグザンダー・トロッキ著
*
Young Adam Alexander Trocchi
Young Adam はお好き?
あ-う ・
え-お
・ か-け
・ こ
・ さ
・ た
・ な
・ は-ひ
・ ふ-ほ
・ ま
・ やら
・ わ英数
麻薬書簡 再現版 愛と自由の精神をもって、現代文明の地獄を巡りつづける瞑想と行動の詩人の代表作「吠える」「カディッシュ」全篇と他の詩を新たに併せた定評ある訳。
|
ビートニク [DVD] 詩人のアレン・ギンズバーグ、作家のジャック・ケルアック、
ウィリアム・バロウズの3人にスポットをあてて、歴史的映像
と彼らを知る人のコメントで、ビート時代を浮き彫りしていていく
記録映画。ジョニー・デップ、デニス・ホッパー、ジョン・タトゥーロ
によるビート世代の作品の暗唱も収録。
|
|
|