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 最新感染症流行情報  最終更新日 2025年6月2日
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発熱外来:先週の流行状況  毎週金曜日更新

 先週の宇和島地域の感染症は多い順に以下の疾患でした。
 5月に入り、感染症は減少しており、
 発熱外来受診者数は減少しております。

           19週 ⇒ 20週 ⇒21週(5/19~25)
 ①感染性胃腸炎   0.50 ⇒ 1.00 ⇒ 0.50
 ②新型コロナ    0.75 ⇒ 1.50 ⇒ 0.25
 ③インフルエンザ  1.75 ⇒ 1.00 ⇒ 報告なし
 ④溶連菌感染症(扁桃炎)
 ⑤細菌性肺炎 
 ⑥RSウイルス感染症 報告なし⇒報告なし⇒報告なし 
  ※1週間の1医療機関あたりの患者数です。

 ①愛媛県感染症情報バックナンバー(2025年)
  (⇒クリック)


 ②最新週の五類定点感染症グラフ(5年間)
  (⇒クリック)


 
愛媛県、宇和島市、全国の最新流行状況

 ①愛媛県感染症情報センター(⇒クリック)
  *県内の各種感染症の流行状況:   毎週金曜日15時更新
 ②NHK:感染症データと医療健康情報(⇒クリック)
  *全国の約20種類の感染症の流行状況:  毎週金曜日更新
 ③厚労省:コロナ発生状況(⇒クリック)
  *全国の1週間ごとの発生数、入院数など:毎週金曜日更新
 ④厚労省:インフルエンザ発生状況(⇒クリック)
  *全国の1週間ごとの発生数、入院数など:毎週金曜日更新

国内で発生・流行している主な感染症

 ●日本紅斑熱およびつつが虫病

 日本紅斑熱の届出が、第17週に1例、
 第20週(5月12日から5月18日)に2例、
 第21週(5月19日から5月25日)に1例ありました。
 患者は松山市保健所管内在住の70歳代男性2例、
 八幡浜保健所管内在住の10歳代女性1例、
 宇和島保健所管内在住の70歳代男性1例でした。
 草むらや藪などのマダニの生息する場所に入る際は、
 肌を露出しない服装を心がけマダニに効果のある
 防虫スプレー(ディート含有)を使用しましょう。
 
  病気の説明と愛媛県内の発生状況 ⇒クリック


 
 ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、
 マダニによって媒介されるウイルス感染症です。
 主に西日本を中心に患者報告が続いています。
 マダニにかまれた後、潜伏期は通常6~14日で、
 初発症状は発熱、下痢、頭痛、筋肉痛、出血などで、
 重症化すると死亡することもあります。

  病気の説明と愛媛県内の発生状況 ⇒クリック

 
 ●百日咳
  国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック

  東京都感染症情報センター ⇒クリック


  現在、日本では生後2か月から、百日咳を含む
  「5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)」の定期接種が
  実施されており、4回の接種が推奨されています。
  *リンク⇒日本小児科学会の推奨スケジュール


  2024年末ころから、久しぶりに全国で大流行しています。
  潜伏期は通常7~10日で、初発症状は発熱。
  その後、咳が3~4週続きます。
  治療は抗菌薬(マクロライド系)が用いられます。
  大人では、発症児童の親世代である 30歳~49歳に多く
  この年代の方の長引く咳には注意が必要です。
  重症化することはまれですが、
  ワクチン未接種の乳幼児に感染させる危険があります。
 全国的に、百日咳が急増しており、
 2019年以来の6年ぶりの流行となっています。
 2025年1月以降の感染者報告総数は、
 愛媛県内で230例、宇和島管内では1例のみです。
 患者さんの年齢は、5~15歳が75%と多く、
 次いで発症児童の親世代である 30歳~49歳も多いため、
 この年代の方の長引く咳には注意が必要です。

 
 ●マイコプラズマ肺炎
  国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック

  厚生労働省Webサイト ⇒クリック

  2011年と2013年に大きな流行があって以降、
  大きな流行はありませんでしたが、
  2024年、久しぶりに全国で大流行しました。
  潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱。
  その後、咳が3~4週続きます。
  治療は抗菌薬(マクロライド系やテトラサイクリン系、
  ニューキノロン系薬剤)が用いられます。
  2024年11月をピーク(3.05)に減少していますが、
  2025年5月現在、0.33で、例年0.1に比べると
  まだ少し多いようです。

 ●手足口病
  国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック

  厚生労働省Webサイト ⇒クリック

  5歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られます。
  大人はすでに免疫を持っていることが多いため、
  感染することは少ないのですが、
  2024年、愛媛県で大流行しました。
  10~20歳代の若年成人の方の受診があります。
  特別な治療法はなく、
  水分補給など対症療法が中心になります。
  2024年は、流行していましたが、
  2025年5月は、全国 0.08 愛媛 0.14と減少しています。

 ●RSウイルス感染症
  ●国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック

  ●厚労省:RSウイルス感染症Q&A ⇒クリック

  (令和6年5月31日改訂)
  乳幼児における肺炎、細気管支炎の原因として多く
  乳児では重症になりやすく要注意です。
  感染後も十分な免疫はできないため、何度も感染をします。
  成人では重症化はまれですが、
  家庭内で、子供や孫から感染することがあります。
  ただし、高齢者やCOPDなどの慢性呼吸器疾患の人では
  重症化率が高く、注意が必要です。
  2024年1月、60歳以上の方には予防接種が認可されました。
  本院での接種は、まだ検討中です。
  接種費用は、26,400円(税込)程度かかるようです。
  2024年から2025年3月まで流行していましたが、
  2025年5月は、全国 0.30 愛媛 0.43と減少しています。

 ■厚生労働省:感染症情報(⇒クリック)
  ※各種感染症の総合サイトです。
  ※最新のトピックスが、掲載されています。
  ※インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の推移など
   頻回に更新あり。
 ■国立感染症研究所:感染症週報(⇒クリック)
  ※日本国内の主な感染症発生動向報告  毎週金曜日更新。