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発熱外来:先週の流行状況 毎週金曜日更新 |

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先週の宇和島地域の感染症は多い順に以下の疾患でした。
5月に入り、感染症は減少しており、
発熱外来受診者数は減少しております。
19週 ⇒ 20週 ⇒21週(5/19~25)
①感染性胃腸炎 0.50 ⇒ 1.00 ⇒ 0.50
②新型コロナ 0.75 ⇒ 1.50 ⇒ 0.25
③インフルエンザ 1.75 ⇒ 1.00 ⇒ 報告なし
④溶連菌感染症(扁桃炎)
⑤細菌性肺炎
⑥RSウイルス感染症 報告なし⇒報告なし⇒報告なし
※1週間の1医療機関あたりの患者数です。
①愛媛県感染症情報バックナンバー(2025年)
(⇒クリック)
②最新週の五類定点感染症グラフ(5年間)
(⇒クリック)
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愛媛県、宇和島市、全国の最新流行状況 |

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①愛媛県感染症情報センター(⇒クリック)
*県内の各種感染症の流行状況: 毎週金曜日15時更新
②NHK:感染症データと医療健康情報(⇒クリック)
*全国の約20種類の感染症の流行状況: 毎週金曜日更新
③厚労省:コロナ発生状況(⇒クリック)
*全国の1週間ごとの発生数、入院数など:毎週金曜日更新
④厚労省:インフルエンザ発生状況(⇒クリック)
*全国の1週間ごとの発生数、入院数など:毎週金曜日更新
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国内で発生・流行している主な感染症 |

●日本紅斑熱およびつつが虫病
日本紅斑熱の届出が、第17週に1例、
第20週(5月12日から5月18日)に2例、
第21週(5月19日から5月25日)に1例ありました。
患者は松山市保健所管内在住の70歳代男性2例、
八幡浜保健所管内在住の10歳代女性1例、
宇和島保健所管内在住の70歳代男性1例でした。
草むらや藪などのマダニの生息する場所に入る際は、
肌を露出しない服装を心がけマダニに効果のある
防虫スプレー(ディート含有)を使用しましょう。
病気の説明と愛媛県内の発生状況 ⇒クリック
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、
マダニによって媒介されるウイルス感染症です。
主に西日本を中心に患者報告が続いています。
マダニにかまれた後、潜伏期は通常6~14日で、
初発症状は発熱、下痢、頭痛、筋肉痛、出血などで、
重症化すると死亡することもあります。
病気の説明と愛媛県内の発生状況 ⇒クリック
●百日咳
国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック
東京都感染症情報センター ⇒クリック
現在、日本では生後2か月から、百日咳を含む
「5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)」の定期接種が
実施されており、4回の接種が推奨されています。
*リンク⇒日本小児科学会の推奨スケジュール
2024年末ころから、久しぶりに全国で大流行しています。
潜伏期は通常7~10日で、初発症状は発熱。
その後、咳が3~4週続きます。
治療は抗菌薬(マクロライド系)が用いられます。
大人では、発症児童の親世代である 30歳~49歳に多く
この年代の方の長引く咳には注意が必要です。
重症化することはまれですが、
ワクチン未接種の乳幼児に感染させる危険があります。
全国的に、百日咳が急増しており、
2019年以来の6年ぶりの流行となっています。
2025年1月以降の感染者報告総数は、
愛媛県内で230例、宇和島管内では1例のみです。
患者さんの年齢は、5~15歳が75%と多く、
次いで発症児童の親世代である 30歳~49歳も多いため、
この年代の方の長引く咳には注意が必要です。
●マイコプラズマ肺炎
国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック
厚生労働省Webサイト ⇒クリック
2011年と2013年に大きな流行があって以降、
大きな流行はありませんでしたが、
2024年、久しぶりに全国で大流行しました。
潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱。
その後、咳が3~4週続きます。
治療は抗菌薬(マクロライド系やテトラサイクリン系、
ニューキノロン系薬剤)が用いられます。
2024年11月をピーク(3.05)に減少していますが、
2025年5月現在、0.33で、例年0.1に比べると
まだ少し多いようです。
●手足口病
国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック
厚生労働省Webサイト ⇒クリック
5歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られます。
大人はすでに免疫を持っていることが多いため、
感染することは少ないのですが、
2024年、愛媛県で大流行しました。
10~20歳代の若年成人の方の受診があります。
特別な治療法はなく、
水分補給など対症療法が中心になります。
2024年は、流行していましたが、
2025年5月は、全国 0.08 愛媛 0.14と減少しています。
●RSウイルス感染症
●国立感染症研究所Webサイト ⇒クリック
●厚労省:RSウイルス感染症Q&A ⇒クリック
(令和6年5月31日改訂)
乳幼児における肺炎、細気管支炎の原因として多く
乳児では重症になりやすく要注意です。
感染後も十分な免疫はできないため、何度も感染をします。
成人では重症化はまれですが、
家庭内で、子供や孫から感染することがあります。
ただし、高齢者やCOPDなどの慢性呼吸器疾患の人では
重症化率が高く、注意が必要です。
2024年1月、60歳以上の方には予防接種が認可されました。
本院での接種は、まだ検討中です。
接種費用は、26,400円(税込)程度かかるようです。
2024年から2025年3月まで流行していましたが、
2025年5月は、全国 0.30 愛媛 0.43と減少しています。
■厚生労働省:感染症情報(⇒クリック)
※各種感染症の総合サイトです。
※最新のトピックスが、掲載されています。
※インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の推移など
頻回に更新あり。
■国立感染症研究所:感染症週報(⇒クリック)
※日本国内の主な感染症発生動向報告 毎週金曜日更新。
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