天才マックスの世界
(1998・米)
監督・脚本:ウェス・アンダーソン 脚本:オーウェン・ウィルソン
Ronny: Shotgun.
Donny: In the back! I said shotgun!
Mr. Blume: Get in the back, Donny.
この会話、何だと思う?、マフィアの抗争か、それとも西部劇。
いえ、違います。ロニーとドニーが争っているのは車の「座席」
え?何で座席が Shotgun. だって? そーヘンでしょ。
実は、昔、駅馬車では、助手席に座っていたのは銃を持った用心棒だったんだって。ほら、山賊とかいろいろ襲ってきたら怖いじゃない。だから「助手席に乗ること」をこういうようになったって。古い言葉かと思ってたら、案外若い子たちも使ってます。
<例>
Drive? Shotgun! (アマンダ)
ドライブね。助手席は私。
(『アグリー・ベティ
シーズン 3 : 第8話 トルネード・ガールDVD』)
【訳】 Ronny : 助手席は俺。
Donny : お前は後ろ。俺が乗る。
Mr. Blume: ドニーは後ろだ。
高校まで車で迎えに行った双子の父親(ビル・マーレイ)は息子たちのガキっぽさにうんざり顔。もうちょっと知的な息子が欲しかったと心の中でぼそり。
あ、二人の目当ては、カークーラーに音楽ね。パパの隣がいいっていうんじゃありません。ま、トーゼンか。
天才なのに落ちこぼれ。マックスはラッシュモア高校に奨
学金で通う一風も二風も三風も変わった男の子。でも、これ
がなんとも不思議な空気をかもし出している。
大人
っぽく振舞ってもそこは子供。小学部の教師ローズマリー
(オリビア・ウィリアムズ)
に一目ぼれして右往左往。そんな彼と友人になった鋼鉄会
社社長のブルーム氏。でも、いつしかローズマリーをめ
ぐって三角関係に。っていうか、マックス君。
あんた相手にされてないって。あぁ。 マックスを演じるジェイソン・シュワルツマンはコッポラの甥っ子でタリア・シャイアの息子だって。いい味。ビル・マーレイも枯れた親父が似合いすぎ。木の陰からこっそり、ローズマリーを覗く姿なんかカワイすぎ。オフビートな風と音楽もさりげにいい。まったり、ねっとりの青春物語。ホント、いいもの見たなぁ。
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DVD/ブエナ・ビスタ
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CD:サントラ/Polygram
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