愛を殺さないで
(1991・米)
監督:アラン・ルドルフ
脚本:ウィリアム・ラウリー クロード・カーヴィン
You used to be such a
happy-go-lucky guy.
暴力的でぐうたら男、親友の夫ジェームズ(
ブルース・ウィリス)をなだめるシンシア(デミ・ムーア)。
happy-go-lucky は「楽天的」で「のんき」なこと。成り行き任せの極楽トンボ。
どっちもどっちだけど、暴力亭主よかましだよね。used to は
「過去の習慣」を表します。
「昔はよく...したものだ」(遠い目)。
<例>
Something my brother used to listen to.
兄貴がよく聴いていた(音楽だ)。
『ターミネーター・サルベーション』
used to の発音は「ユーストゥ」。
【訳】昔はあんなに楽しい男だったじゃない。
美容師ジョイス(グレン・ヘドリー)のヒモ亭主ジェームズが殺された。
取り調べをするウッズ警部(ハーヴェイ・カイテル)はジョイスの親友シンシア
の証言に疑惑を抱く。
│ be up to one's neck 忙殺されている ──
シンシアの夫アーサー(ジョン・パンコウ)は不動産のセールス
マン。どんな時も仕事を忘れない無粋な男。
You know I'm up to my neck in work.
I gotta get a new pitch ready.
「仕事がたまってる 今度売り出す物件のね」
首までどっぷり埋もれてどうにもこうにも身動きが取れない
状況がコレ。in work なら「仕事に没頭している」という
意味に。neck の代りに ears や chin「あご」 eyeblows
「まゆげ」なども使えます。pitch はしつこく迫る「売り込み
口上」のこと。
all for the best 結局はよくなるように ──
必死でつじつまを合わそうとするジョイスとシンシア。
If we don't talk for a while,
it's all for the best, all right?
「私たち しばらく会わない方がいいと」
「最終的に有利になるように」 するのが all for the best デス。
raise a hand ちょっぴり骨を折る ──
証言がふに落ちない警部。シンシアは否定するけど...。
I would never raise a hand to anyone.
I would never hurt anyone!
「人を傷付けるなんて絶対しないわ」
人を助けるために「ほんの少し骨を折る」ことが raise a hand 。
上の文「わざわざ人を助けるなんて絶対しないわ」のように
否定的に使います。積極的に「手をかしてあげ」たければ、
I'll give you a hand. 「手伝うよ」
をどうぞ。
★raise a hand は 文字どうりピンタを食らわせる
ために「手を上げる」の意味です。要するに、1行目の I would
never raise a hand to anyone. と2行目の I would never hurt anyone!
は 同じことを繰り返しているわけですが、1行目の 方が2行目より
婉曲的な表現です。「ちょっと手を貸す」は lend a hand が一番
一般的な言い方だと思います。 【 Annecy の ますみさん 】 より。
【 謝 】かなり捻じ曲げてこじつけた恋は盲目ならぬ盲信な間違い
ごめんなさい。ますみさんどうもありがとうございました。
尚「手を貸す」に関しては lend a hand もそうですが give a hand も
同じく使える表現だと思います。
*
DVD/ソニー・ピクチャーズ
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