不道徳と表現の自由の間で、主演男優ハリー・リームズだけが
見せしめに起訴される。人事ではないジャック・ニコルソンやウォーレン・ビーティなどが支援を表明する中、弁護士は彼にこう言ったそうだ。
set free 「釈放される」 何かから開放され、
自由の身の上になること。例:The truth will set you free.
「真実は人を自由にする」
『陰謀のセオリー』
【訳】Reems: 共和党が再び勝てば、監獄行き。民主党が勝てば無罪放免。
「ディープ・スロート」とは、23州で上映禁止に追い込まれたものの映画史上「タイタニック」を上回る最高の収益を得た伝説のポルノ・フィルムのこと。ジャクリーン・ケネディ他、数多くのセレブもこぞって劇場に足を運んだそうです。
たった6日間で撮影されたこの作品がいかにして、アメリカ全土に波紋を巻き起こし、性に対する意識の革命を起こしたか、その後に及ぼした影響を、監督のジェラルド・ダミアーノ、プレイボーイの創始者ヘフナー、映画監督、ウエス・クレイブンにジョン・ウォーターズ作家ノーマン・メイラー、FBI捜査官、他、関係者100以上のインタビューと当時の貴重な映像を基に検証しています。
この映画に関わったために人生を翻弄された主演男優と女優。特に男優リームズは「道徳の聖戦」という大儀のためにスケープゴートにされてしまいます。代役でたまたま出たこの作品で、彼はその後の人生を狂わせてしまうのです。
保守と革新、マフィア、政界をも巻き込む一大騒動にまで発展していったこの作品は製作者たちの思惑を超えて、一人歩きを始めてしまうことに。皮肉にも、世間の論争や政府の取り締まりのおかげで作品の完成度よりも社会的な意味で歴史に名を残すことになった貴重な映画となりました。
「ディープ・スロート」はニクソン大統領を辞任に追いやったウォーター・ゲート事件の謎の情報源(最近元FBI副長官のマーク・フェルトであったことが判明)の通称名とにもなっている。「X-ファイル」の登場人物もこう呼ばれていますよね。
ナレーションはデニス・ホッパー。
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インサイド・ディープ・スロート [DVD] /ポニーキャニオン
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DVD:ディープ・スロート/ビデオメーカー
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