マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して(2006・米) 監督・脚本:ナサニエル・カーン
Three or four masterpieces are more important than fifuty or sixty buildings. Quality not quantity.
ルーヴル美術館ピラミッドの設計で有名な中国系アメリカ人建築家
イオ・ミン・ペイ氏に会ったナサニエル。作品の数ではペイ氏の方が勝るが、そんなことに意味はないと、アジア系らしく穏やかな口調で言い切った。
Quality not quantity. 「量より質」Quality matters more than quantity.「量より質が大事」とか Value quality above quantity.「量より質が値打ちが高い」とか Quality over quantity.「質が量を越えている」
とか表現はいろいろあります。
【訳】3〜4棟の傑作の方が60棟の駄作よりずっと重要さ。
現代建築の巨匠ルイス・カーン。
3つの家庭に破産寸前のアトリエ。人生を変える建築の数々を残した。謎に包まれた数奇な人生。彼は、ペンシルヴァニア駅のトイレで倒れ、終えた。パスポートの住所が削り取られたままだったため、数日身元不明のままだった。彼の二人目の愛人の息子であるナサニエルは、そのとき11歳。父の死、いや、父の存在すら受け入れられない・・・そんな複雑な感情を抱えつつ30年たった今、彼は父親と関わったさまざまな人々を訪ね歩き、父の作品に触れていく。
そんな息子が初めて父ルイス・カーンと向き合い、そのルーツを探る旅へと出る。
その圧倒的で、幾何学的な美しさと、神々しいまでの建築物の前では、まさに言葉を失います。最後に、バングラディッシュ国会議事堂(この建物もすばらしいです!)で出会った建築家の言葉にとても心を打たれました。ナサニエルが旅の最後に見出したものはなんとも言葉では言い尽くせないものでした。
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ルイス・カーンの空間構成―アクソメで読む20世紀の建築家たち/彰国社
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