◆受賞&講演歴◆

プロフィール/特記事項.他


氏名:中 岡 惠 司(ナカオカ ケイジ)

   <総務省認定・地域力創造アドバイザー>  ← クリック詳細
住所:愛媛県八幡浜市(2007年:東京より移住)
性別:男
誕生月:1963年
職業・肩書き:愛媛ダイビングセンター 代表、地域づくり法人一般社団法人地方創生機構 代表理事、海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会 会長
職業:環境×地域社会を創造、地域力を育む社会活動家、地域振興(里海里山づくり・観光)のプランナー、柑橘果樹園の経営、スキューバダイビングのインストラクター(インタープリター)、トランジション教育ディレクター

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  • 地域資源を生かした持続可能な観光まちづくりの戦略ビジョンの実施・企画事業
  • 持続可能な開発のための教育(ESD)/次世代の社会の担い手を育む環境教育
  • エコツーリズムの推進、豊かな自然と歴史文化を未来に繋ぐ街づくりを支援アドバイス
  • 地域住民・観光客が共に、その土地の環境や文化などに与える影響に責任を持ち、より良い観光地を作っていこうという姿勢、お互いのリスペクトの上に立った共感の観光体制の構築(持続可能な社会活動)
  • 「創造力や発想力を育てるビジネス」及び官民学と連携させた「住みつづけられる*まちづくり」地域を元気にするプランニング
  • 5省共管の環境教育等促進法における環境教育等支援団体の指定団体として地域づくり活動支援(西日本初:全国8団体目)[一般社団法人地方創生機構]
  • 日本の「令和の里海づくりモデル事業(令和6年度)」採択(愛媛県初) [一般社団法人地方創生機構]
  • 地域密着型の実践主義者にて得た「持続可能な地域づくり」を目指す社会変革の知識スキルを活用した独自の日本型の地域共創のトランジション教育を開発

東京は浅草にて生まれ育った生粋の江戸っ子。24歳で起業、全国の代理店を統括するなど様々な業務を請負、余生は自然に囲まれた環境、ゆとりある過ごし方を望み、妻の実家の柑橘園の後継ぎとして2007年11月、八幡浜へ移住。移住後、再来予約率の高さと集客の実績を見込まれ、地域企業より地域が抱える問題へ向けて対策の相談を受け、解決へ向けて活動支援に取り組み始める。活動を行う中で見えてきた地域課題解決へ向けて、未来を拓く環境教育活動(生物多様性、ブルーカーボン、サンゴ保全、気候変動適応策)、観光振興と、地域の持続的発展を目指した地域創生活動を進める。そして、愛媛にゆかりのある小説「坊ちゃん」でお馴染み「五月の鯉の吹き流し(威勢よくキツイ口調でモノを言うが、腹には何もなく気持ちがサッパリしている)」など、粋で鯔背な江戸っ子気質を地で行くような性格にて、活動域も広める。


[特記事項:受賞歴]

  • 環境省主催:第15回「エコツーリズム大賞」第1回パートナーシップ賞[全国初受賞]_2020.02.25
  • 愛媛県主催:第17回「三浦保環境賞」愛媛県知事賞_2021.02.18
  • 第6回_四国環境パートナーシップ表彰_地域課題解決部門_優秀賞_2021.03.13 主催:四国環境パートナーシップオフィス(四国EPO)/共催:環境省中国四国地方環境事務所四国事務所、四国地方ESD活動支援センター(四国ESDセンター)
  • 藻場造成と地域共創活動に対する国際表彰:「CERTIFICATE OF EXCELLENCE」受賞_Scuba Schools International_JANUARY.2024

講演活動履歴.他 <一部掲載>

  • 愛媛新聞社主催:八幡浜経済研究会にて、演題「地域主体の持続可能なエコツーリズム/副題:海ゴミ撤去と抑止力へ繋げる地域おこし」について講演:60分_2020.06.26
  • 四国西予ジオパーク:国の重要文化的景観 狩浜の段々畑のガイドの会にて、演題「ECOツーリズムとガイド」<温暖化の進行と海洋汚染の現状問題と対策><経験から学ぶ体験型観光のリピーター率UPのガイド・スキル(実学論)>について講演:120分_2020.11.19
  • 大洲市立博物館主催:大洲市立博物館にて、演題「海洋ゴミを考える/副題:海ゴミ撤去と抑止力に繋げる地域おこし」について講演:90分_2020.11.19
  • 四国環境パートナーシップオフィス(四国EPO):主催/環境省中国四国地方環境事務所四国事務所、四国地方ESD活動支援センター(四国ESDセンター):共催の第6回四国環境パーートナーシップ表彰式にて、演題「資源保護と地域振興・生命の環と地域共助の環」について講演:8分_2021.03.13
  • 環境省・四国環境パートナーオフィス(四国epo)様を始め、サテライトデスク、四国地方ESD活動支援センター様より、「SNS実戦的活用の基本事項」について、オンライン講師:120分
  • 西予市教育委員会実施[小学生夢チャレンジサポート事業]選定の西予市立.明浜小学校のタイトル「明浜の海を100倍楽しもう!」の夢チャレンジサポート事業を「地域で次世代の担い手を育む協同活動」としてプロディース&講師:AM.8:00~PM.3:00
  • 八幡浜市立 白浜小学校・愛宕中学校にて、生徒を対象にした「住みつづけられる*まちづくりの創り手を育む環境教育」45分授業×2校の外部講師
  • 八幡浜市教育委員会・教育会より、演題「南予の未来を拓く環境教育」にて、約70名の教職員を対象にしたSDGsに繋がるESD(持続可能な開発のための教育)の取り組み講演:50分
  • 「未来を拓く環境教育/地域で次世代の担い手を育む教育」の講演(60分)&パネリスト( 15分):環境学習会「美しい海を子供たちへ」主催:なんよTAC 2022.04/10
  • 愛媛県環境教育推進事業 指定校:八幡浜市立 松柏中学校および八幡浜市立 保内中学校の総合学習にて、「里海づくり」へ向けた環境教育を2022.6月~受嘱
  • 愛媛県主催「愛媛県海洋ごみ対策セミナー」にて.講演。2022.7/24
  • 主催:八西準倫理法人会「第753回経営者モーニングセミナー」にて、「宇和海の異変から学ぶ地域課題」について講演。2022.11/8
  • 主催:愛媛県環境政策課「愛媛エコプロミーティング」にて、里海づくりの活動講演。2022.12/16
  • 主催:徳島県阿南市・阿南工業高等専門学校、後援:阿南市教育委員会「第10回阿南市生物多様性フォーラム」にて、ESDと生物多様性基調講演。2023.2/11
  • 伊方町:観光資源高付加価値化受託事業完了_202303/31
  • 主催:愛媛・子どもスポーツ推進協議会 国立大学法人 愛媛大学の「ことものためのSDGs教室」令和6年度4月、5月の環境教育動画プロディース
  • 学べる体験型イベント主催:地域が育む学びの冒険 Eco Quest(未来の社会の担い手を育む教育支援)
  • 主催:NPO法人男木島の町並み保存推進協議会みんなの輪 「豊かな海づくりの講演会」にて、未来を拓くCSV活動:講演&現地課題視察。2024.11/25_26
  • ESD推進ネットワーク全国フォーラム2024:四国代表としてポスター発表にて参加
  • 愛媛大学附属高等学校:3年次選択科目「グローバル・スタディーズⅡ」にて、日本型の地域共創のトランジション教育「持続可能な地域づくり」2025.4/25

[メディア出演/掲載]
NHK、あいテレビ、南海放送、八西CATV、U-CAT、西予CATV、他
愛媛新聞、毎日新聞、讀賣新聞、八幡浜新聞、エフナン(RNB南海放送)、FM愛媛.他

[活動できる分野/講演・パネリスト、地域創生]
ESD、環境学習(総合学習)、海洋教育、気候変動適応教育、地域共創のトランジション教育、【観光造成/エコツーリズムを活用した地域活性化/資源保護と地域振興/ローカルSDGs/生物多様性/ブルーカーボン(沿岸部の藻場保全)】の普及啓発、住みつづけられる*まちづくりの担い手を育む教育活動

[行政委員等の就任]

  • 愛媛県海岸漂着物対策活動推進団体 受嘱(任期:令和4年2月1日~令和9年1月31日)
  • 公益財団法人海上保安協会:海上保安協力員を受嘱
  • 八幡浜漁業協同組合認定:環境保全推進員を受嘱(任期:令和4年9月9日~令和7年9月8日)
  • 四国4県の「ローカルSDGs四国」分科会メンバー(環境省.中国四国地方環境事務所.四国事務所、四国環境パートナーオフィス:運営)
  • 愛媛県自然保護協会員
[実戦報告書]

地域と海と未来をつなぐ実践
~里海づくり・海洋教育・トランジション教育・CSV経営・6次産業化の統合的展開~
報告者:中岡 惠司
気候変動適応教育・海洋教育・トランジション教育、里海モデル事業実践者
総務省認定:地域力創造アドバイザー/5省共管の環境教育等促進法に基づく環境教育等支援団体:一般社団法人地方創生機構 代表理事

【はじめに】
本報告は、愛媛県の沿岸地域を主なフィールドとし、20年以上にわたって継続されてきた持続可能な地域づくりの実践を、多分野にわたり総括するものである。地域社会が直面する海洋環境の変化や経済・教育の課題に対し、教育・環境・農業・観光・経済といった領域を横断的に統合し、「地域が学べば、地域が育つ」という理念のもと、地域の変革に向けた実践的なモデルが提示されてきた。

【1. 里海づくりと気候変動適応の最前線】
温暖化の影響により、愛媛県沿岸では磯焼けが進行し、温帯性海藻が減少する一方で、熱帯性海藻やサンゴ群落の定着が進んでいる。こうした変化に対応するため、環境省「里海づくりモデル事業」の一環として「藻場BANK」プロジェクトが実施された。地域住民、漁業者、児童・学生、専門家が連携し、藻場の再生と生物多様性の回復に取り組むことで、気候変動への適応策としての効果を実証している。また、海洋環境の変化を活用したエコツーリズムや体験型教育の導入により、海業・観光・教育の融合による新たな地域経済の創出にもつながっている。

【2. 実践的海洋教育と地域ESDの創出】
「聞いて、見て、体験する」を軸とした海洋教育は、地域の現実的な課題と密接に結びつきながら展開されている。サンゴの北上や藻場の再生などの自然現象を教材とし、小中学校や大学、漁業協同組合、地域団体との協働によって、実践的な学習活動が継続的に行われている。教育委員会との連携により、カリキュラム外授業の実施や教育旅行の受け入れも進み、地域資源を教材としたESD(持続可能な開発のための教育)の地域実装モデルとして機能している。

【3. 地域共創のトランジション教育とトランジションマネージメントの実践<教育から社会変革へ>】
脱炭素・循環型社会への移行には、地域住民が自ら学び、考え、選択し、行動する力の育成が不可欠である。そのための教育手法として、再生可能エネルギー、防災、自然共生、地域資源循環をテーマにした「トランジション教育」が実践されている。また、地域の多様なステークホルダーが未来のビジョンを共創する「トランジション・マネジメント」の枠組みに基づき、学習と政策形成を結びつける取り組みも展開中である。

【4. CSV経営と地域連携イベントの実現】
2024年8月に開催された「地域が育む学びの冒険 Eco Quest」は、ESDとCSV(Creating Shared Value)経営を融合した先進的な地域連携イベントとして位置づけられる。地方自治体、企業、金融機関、大学、消防、海上保安部、漁協など、18を超える組織が連携し、持続可能な社会の創り手を育成する場が提供された。教育、経済、地域連携を同時に推進するこの実践は、今後の地域経営モデルとしての意義を持つ。

【5. 柑橘農家の6次産業化と地域ブランド形成】
農業分野においては、地域資源である柑橘を活用した6次産業化が進められている。生産・加工・流通・販売・体験を一体化した経営スタイルのもと、2024年には「えひめ愛顔セレクション みかんジュースコンクール」においてシルバーアワードを受賞。地域ブランドの確立に加え、新たな農業経営モデルの提示として、若手就農者に対する希望の可視化にも貢献している。

【6. 統合的地域モデルとしての意義】
こうした一連の取り組みは、「教育」「環境保全」「地域経済」「観光振興」「政策形成」といった領域を統合的に結びつける地域づくりモデルとして構築されている。特に以下の点において、国・自治体・企業に対する政策的示唆を提供するものである:
・教育を中核とした地域づくりと人材育成の実装
・気候変動への適応策としてのブルーカーボン・藻場再生の成果
・持続可能な事業構築に向けたCSV経営との融合
・地域資源を活用した観光・海業との産業創出の連動

【おわりに】
「地域が学べば、地域が育つ」という理念のもと、地域課題を教材とし、地域資源を価値へと転換する実践は、先進事例としてだけでなく、他地域への展開可能な持続可能な社会構築のモデルともなり得る。今後、国、自治体、企業、教育機関が連携し、このような「学びを基盤とした地域変革モデル」の制度化と全国的な普及を推進することは、脱炭素社会の実現と地域創生の鍵を握るものである。