柴野栗山作「詠富士山」の七言律詩は富士山を詠んだ詩では最高の作といわれている

柴野栗山について

     詠富士山

誰 將 東 海 水

濯 出 玉 芙 蓉

蟠 地 三 州 盡

插 天 八 葉 重

雲 霞 蒸 大 麓

日 月 避 中 峰

独 立 原 無 競

自 爲 衆 岳 宗

    富士山を詠ず

誰か東海の水を將って

濯い出す玉芙蓉

地に蟠って三州盡き

天に插んで八葉重なる

雲霞大麓に蒸し

日月中峰を避く

独立原競うこと無く

自ら衆岳の宗と爲る


柴野栗山について
【柴野栗山像】森崎月舟筆・山本梅崖賛
谷文晁筆「近代名家肖像図巻」中の栗山の肖像をもとに、
近代の肖像画の要素を取り入れて描いたものと思われる。


   【栗山記念館】  香川県高松市牟礼町牟礼3028番地  TEL:087-845-5996

栗山記念館