さやまの会 №97 24/1/26 |
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鑑定人尋問を求める ~署名活動から大きな世論を~ |
10月31日に最大のヤマ場を迎える節目の闘いとして全国から約2000人の狭山を闘う仲間が日比谷野外音楽堂に結集した。今回は徳島から解放同盟、共闘会議、市民の会などから12人が参加した。 |
開会挨拶で部落解放同盟の西島中央執行委員長は 「大野裁判長は12月で退官予定だ。在任中に東京高等裁判所に証人調べを行わせ、勝利するまで頑張ろう」 とまさに狭山が正念場であることを訴えた。 |
石川一雄さんは 「私は、無罪を勝ち取るまで死ねない。大野裁判長には最低でも職権でインク鑑定をやってもらいたい」 と訴えた。 |
早智子さんは「49年前の今日は、石川一雄の人生で一番悔しい日だ。大野裁判長の正義を信じたい。袴田事件再審開始の次は狭山だ」と最大のヤマ場を迎えより一層の闘いの支援を訴えた。 |
弁護団・竹下弁護士から 「事件発生・不当逮捕から60年。弁護団は総力を挙げて11人の鑑定人尋問とインク資料の鑑定を求めている。狭山再審の実現を勝ち取っていきたい。応援をお願いしたい」
と弁護団の決意を述べた。 |
部落解放同盟の片岡中央本部副委員長からは 「検察側は弁護団が提出した新証拠は新規性がないと言っている。早ければ次の三者協議で動きがあるかもしれない。今集会が最後の決戦である」
とし、当面の取り組みとして、①現在51万余筆の署名があるが、全国一斉署名を継続して行う、②最後の闘いと位置づけ、鑑定人尋問を行わせるとの基調提案が行われた。 |
この後、再審開始を勝ち取った袴田事件やえん罪事件である足利事件、東住吉事件、湖東記念病院事件の被害者らから 「今度は石川さんの番だ」 と連帯の挨拶があった。 |
この集会中に、東京高裁・東京高検に対して要請行動があり、徳島から自治労国保労組の2人が要請に参加し、8団体の要請書を手渡した。 |
このあと集会アピールを行い、霞ヶ関周辺をデモ行進し集会を終えた。 |
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県内からも再審開始の声 |
10月27日に労働福祉会館別館において、寺尾判決49ヶ年糾弾・狭山事件の再審を求める県内集会が開催された。 |
主催者挨拶などのあと、石川一雄さんのビデオメッセージが上映され11人の鑑定人尋問の実施、ハガキ要請行動などの展開を訴えられた。 |
その後、本会の木村代表が 「狭山事件を取り巻く情勢と課題」 と題して講演を行い |
「寺尾確定判決の有罪の根拠として①筆跡、②足跡、③血液型、④手ぬぐい・タオル、⑤スコップ、⑥目撃証言、⑦音声の識別証言を根拠としている。これらの証拠に有罪とする価値がないことを示していくことが必要で、新証拠により石川さんの無実を証明している11人の鑑定人による尋問を東京高裁に請求している」 |
と現在の再審請求の状況と昨年の県内集会以降の三者協議の内容について説明し、最後に 「鑑定人尋問を請求している11人の内、1人でもいいので鑑定人尋問を実施させる。そのためにも署名活動を含め大きな世論形成が必要である」 と締めくくった。 |
集会の最後に、再審実現に向け島議長による団結がんばろうで集会を終えた。 |
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活動について意見交換 |
12月2日に、狭山事件の再審を求めて関西で活動を行っている 「狭山事件の再審を実現しよう市民のつどいin関西実行委員会」 のメンバーが関西キャラバンの一環として来県することとなり、徳島県からは部落解放同盟徳島県連と本会により狭山再審闘争の活動について意見交換を行った。 |
意見交換後、徳島駅前で街宣行動、ビラ配布、署名活動を共に実施し狭山事件の再審開始を訴えた。 |
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担当裁判長が交代 |
東京高裁第4刑事部の大野勝則裁判長が定年退官となり、新たに12月12日に家令和典(かれいかずのり)裁判長が担当裁判長となりました。 |
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定期総会のお知らせ |
第28回定期総会を開催いたします。多数の会員のご出席をよろしくお願いします。 |
日時 2024年2月9日(金) 18時30分~
*総会終了後、ビデオ上映を行います。
場所 徳島市幸町3-98 自治労プラザ4階 |
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