| さやまの会 №87 20/11/30 |
|
| 狭山事件の現状を確認~鑑定人尋問から再審無罪へ~ |
| 10月30日に徳島市のふれあい健康館において、新型コロナウイルス感染防止対策がとられるなか、多くの仲間が結集し 「寺尾判決46ケ年糾弾・狭山事件の再審を求める県内集会」
が開催された。 |
| 主催者あいさつとして、部落解放徳島地方共闘会議の新居議長より 「いよいよ狭山事件は大詰めを迎えている。寺尾判決に対する批判を強め世論の盛り上げをはかろう」
とあいさつされ、続いて、連帯あいさつ、石川一雄さんのメッセージ披露が行われた。 |
| その後、講演に移り本会の木村代表が 「狭山事件を取り巻く情勢と課題」 と題した講演を行った。 |
| 狭山事件の情勢としては、昨年の同集会での講演以降に行われた第41回から第44回までの三者協議の説明を中心に行い、証拠開示をめぐる攻防では190点余りの証拠開示が行われたが、いまだに不十分である。弁護団が提出した新証拠も現在228点におよんでいる。 |
| 9月25日に行われた第44回三者協議では、新しく就任した東京高裁大野裁判長との初めての三者協議が行われ、狭山弁護団は新証拠や補充書などについて説明し、今後3次元スキャナを用いた足跡鑑定などの新証拠を提出すること、検察官提出の意見書に対する証拠などを12月下旬に行われる予定の三者協議に提出する予定であることを伝えている。 |
| 今後の課題として、①再審法の改正 (検察官の特別抗告の禁止など)、②徹底した証拠開示、③鑑定人尋問等の事実調べ、④再審開始へ向けての大きな世論形成が必要である。 |
| 結びに、客観的には有罪判決は崩壊している。万年筆や筆跡鑑定など科学的な証拠で検察を追い込んでいる。もはや、寺尾判決は破綻しており、裁判所が鑑定人尋問を行えば再審無罪になる。裁判官に勇気と度胸をもってもらうために世論の力で後押しをと参加者に訴えた。 |
| 最後に参加者一同で力強い団結がんばろうで集会を終えました。 |
|
| ビデオメッセージ |
| 部落解放同盟中央本部のホームページで狭山弁護団の中北弁護士、市民の会の鎌田慧さんなどのビデオメッセージ (YouTube) があげられていますのでご活用ください。 |
|
| 2月に開催している総会については、新型コロナ感染症の状況を考慮し開催時期及び開催の可否を判断することとしています。会員の様のご理解をお願いします。 |
|
|
|
|