| さやまの会 №88 21/3/29 |
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| 第45回三者協議~今年には鑑定人尋問を請求~ |
| 昨年12月21日に第45回三者協議が行われました。狭山弁護団はそれに先立って足跡についての新鑑定など13点の新証拠を提出し、第3次再審請求で提出した新証拠は241点となりました。 |
| 足跡新鑑定は、東京大学、東京都立大学の4人の科学者が、3次元スキャナを用いて、裁判所に保管されている現場の足跡の石こう型や石川さん宅から押収された地下足袋、押収地下足袋で警察が作成した対照足跡などの立体形状を計測し、そのデータにもとづいて有罪判決の根拠となった県警鑑識課員による足跡鑑定を検証したものです。 |
| 警察の足跡鑑定は、現場足跡と対照足跡の写真を撮って、平面写真上で長さや角度を測って、地下足袋の破損個所の痕跡が両足跡に印象されているとして足跡が一致するというものです。 |
| 今回、弁護団が提出した足跡新鑑定は立体形状を客観的に計測することで、警察鑑定の誤りを明らかにし、破損の痕跡とされた部分の立体形状が大きく異なることを指摘しています。 |
| また、スコップについて元科捜研技官である平岡第3意見書、血液型についての鉄第2意見書、万年筆発見経過についての原・厳島意見書も提出しました。これらの専門家による意見替は、検察官の意見書に誤りがあることを明らかにし、有罪判決が崩れていることを示す科学的新証拠となっています。 |
| 一方、検察官は、昨年12月16日に殺害方法、死体の逆さづり、死体運搬などの論点について弁護側の新証拠に反論する意見書を提出しました。弁護団は、これらの検察官意見書についても証拠によって今後、反論することにしています。 |
| 今年、弁護団は準備中の新証拠、検察官への反論の提出を踏まえ、鑑定人尋問を請求することとしており、第3次再審請求はいよいよ重大な正念場を迎えます。 |
| 石川一雄さんは1月に82歳を迎え、狭山事件の発生から今年で58年となります。石川さんが再審を求めて43年以上が経過しますが一度も鑑定人尋問などの事実調べは行われていません。重大な正念場を迎えていることから引き続き世論を喚起し東京高裁に鑑定人尋問、再審開始を求めていかなければなりません。 |
| 次回の三者協議は4月下旬に行われる予定となっています。 |
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| 総会について |
| 開催を検討していました総会について、新型コロナウイルス感染予防対策のため、対面による開催を行わず書面開催とすることを幹事会で決定させていただきました。 |
| 会報の裏面に紙面の都合上、議案の抜粋版を掲載させていただきましたので会員の皆様におかれましては掲載内容でのご承諾をよろしくお願いします。 |
| 活動報告の詳細等については、次回の第26回総会が通常の対面方式で開催可能であれば、第25回議案の内容を含めた議案作成を行うことで、会員の皆様へ活動報告などを共有化させていただくことを幹事会で検討していますので、ご理解のほどよろしくお願いします。 |
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| ビデオメッセージ |
| 部落解放同盟中央本部のホームページで、石川一雄さん、早智子さんの年頭メッセージ、狭山弁護団の中北弁護士、市民の会の鎌田慧さんなどのビデオメッセージ
(You Tube) があげられていますのでご活用ください。掲載のQRコードでアクセス可能です。 |
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| 第25回総会議案(抜粋版) |
| 1 経過報告と会計報告 |
| (1)活動報告 |
| ①幹事会の開催状況 3回 |
| ②第24回総会 2020年2月7日に開催。活動報告、会計報告、活動方針、予算案および役員選出について出席者全員で承認。 |
| ③学習会 総会終了後に「狭山第3次再審の現状と課題について」と題し、石川一雄さん、早智子さんから現状とさらなる支援の訴えがあった。 |
| ④ハガキ要請行動 5月に東京高裁・東京高検への要請ハガキを全会員に呼びかけ実施。 |
| ⑤機関紙発行 会報を今回分合め4回発行 |
| ⑦各種集会への参加 5・23狭山県内集会、10・31県内集会 |
| ⑥新型コロナウィルス感染症により開催を中止したもの 狭山現地調査、石川一雄さん・サッちやんを囲む会 |
| (2)会計報告 |
| (3)監事2人により監査を実施。適切に会計処理等を行われていることを確認。 |
| 2 活動方針と予算 |
| (1)具体的活動 |
| ①機関紙の発行、②学習会、③ハガキ行動、④狭山集会への参加、⑤幹事会、⑥交流会 |
| (2)予算 |
| (3)役員体制 |
| 代表:木村 清志 |
| 幹事:11人 |
| 監事:2人 |
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