さやまの会 №84 20/1/23 |
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第3次再審勝利へ~再審を求める市民集会~ |
10月31日、東京・日比谷野外音楽堂において、全国の狭山を闘う仲間約3000人が結集し、狭山事件の再審を求める市民集会が開催された。 |
部落解放同盟の組坂委員長の開会挨拶があり、来賓の挨拶で鈴木宗男議員は「私も今えん罪事件を闘っている。検察は悪代官そのものである。狭山とともに闘っていく」と述べた。 |
石川一雄さん、早智子さんからのアピールで、石川一雄さんは「10.31の寺尾判決の時は、荷物を持って出るようにいわれ、無罪判決が出るものだと思っていた。しかし、判決は無期懲役だった。皆さんに司法をゆるがす声をあげてもらいたい」と訴え、「確定の 差別判決 看過せず 皆の糾弾 心強かし」と胸中を披露した。 |
早智子さんは「当時の一雄さんは文字を取り戻すことから自分の立場を自覚した。夜も眠れなかった。仲間の皆さんの支えで絶望の淵からはいあがってこられた。大きな支援で勝利したい」と更なる支援を訴えた。 |
狭山事件再審弁護団の中北主任護人は「証拠開示と事実調べは最も大切である。世論を是非高めてもらいたい」と述べた。 |
再審弁護団の中北事務局長は「有罪判決の根拠とされた物証はことごとく崩れさっている。下山第2鑑定に対して検察は、反証できずにいる」と無罪への確信をのべた。 |
片岡狭山闘争本部長は「できるだけ早く、後藤裁判長が来年5月に退官するまでに道筋をつけたい。また、鑑定人の尋問を行う。特に下山第2鑑定の尋問を行わせる。石川さんは万年筆を根拠に犯人にされた。万年筆で無罪を勝ち取る。検察は裁判官任期まで引き延ばしているように思われる。しかし、今回は確実に勝てる闘いである」と基調提案した。 |
このあと菅家さん(足利事件)萱桜井さん(布川事件)、袴田さん(袴田事件)から連帯アピールが行われた。 |
最後に漫画家の石坂啓さん、市民の会事務局長の鎌田慧さんからアピールがあり、その後、集会アルピールが提起され集会を終えた。この後、銀座をデモ行進し、都民に狭山事件の支援を訴えた。この集会には徳島から8人が参加した。 |
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東京高検・高裁に要請 |
狭山市民集会に先立ち、午前中に要請行動を行った。徳島からは自治労・国保労組が代表して要請を行い、11団体の署名を担当官に手渡した。 |
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狭山事件の現状を確認~大きな世論形成を~ |
10月31日に約120人の参加のもと狭山県内集会が開催され、集会では本会の木村代表が「狭山事件を取り巻く情勢と課題」と題した講演を行った。 |
講演では、冒頭に大崎事件や三鷹事件における不当な再審棄却決定について、検察官の抗告禁止や再審における証拠開示の保障など再審法改正の運動が必要であることを指摘した。 |
続いて、昨年の県内集会での講演以降に行われた第38回から第40回三者協議の説明を中心に行い、証拠開示をめぐる攻防では190点余りの証拠開示が行われたが、いまだに不十分である。弁護団が提出した新証拠も現在221点におよんでいる。 |
石川さん宅から発見されたとする被害者の万年筆については、万年筆発見の経過の疑問を指摘した原・厳島鑑定、一昨年に提出した押収された万年筆のインクから被害者が事件当時使用していた万年筆ではないことを指摘した下山第2鑑定、コンピュータによる筆跡鑑定で脅迫状の筆跡は石川さんのものではないとする福江報告書など、科学的にインパクトある証拠を積み上げてきている。 |
再審開始を勝ち取るためにも①再審法の改正、②徹底した証拠開示、③鑑定人尋問等の事実調べ、④再審開始へ向けての大きな世論形成が必要であると参加者に訴えた。 |
最後に部落解放徳島地方共闘会議の新居議長の力強い団結がんばろうで集会を終えた。 |
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狭山分科会へ結集を |
2月6日から7日にかけて、部落解放・人権徳島地方研究集会が開催され、7日はアスティ徳島(徳島市山城町)1階第2会議室で午前10時から狭山・共同闘争の分科会が行われます。参加できる方は結集をよろしくお願いします。 |
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定期総会のお知らせ |
第24回定期総会を開催いたします。多数の会員のご出席をよろしくお願いします。 |
日時:2020年2月7日(金)
18時30分~
※総会終了後、石川さんを講師に学習会を開催します。
場所:徳島県徳島市幸町3-98 自治労プラザ4階 |
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