さやまの会 №80 19/2/1 |
|
第3次再審勝利ヘ~再審を求める市民集会~ |
10月31日、東京・日比谷野外音楽堂において、全国の狭山を闘う仲間3000人が結集し狭山事件の再審を求める市民集会が開催されました。 |
組坂部落解放同盟中央執行委貞長の開会挨拶で冒頭、松本龍副委員長、当日亡くなられた狭山弁護団松本健男弁護士への黙とうを行い、狭山事件の一日も早い再審勝利へ頑張ろうと挨拶された。来賓の挨拶に引き続き、石川一雄さん、早智子さんからアピールが行われました。 |
一雄さんは「次々出される新証拠によって私の無実は明らかである。これだけの証拠があるにもかかわらず、一歩を踏み出せない裁判長を追及する。本日参加の皆さんに司法をゆるがす声ををあげてもらいたい」と訴え、「再審も 司法判断 近きにし 狭山の歴史 栄光へのむち」と胸中を披露しました。 |
早智子さんは「石川一雄が闘ってこられたのは、仲間の皆さんの支えがあったからだ。今回こそ本当の勝利としたい」と感謝を伝えると共に、さらなる支援を訴えました。 |
中山主任弁護人は「証拠開示と事実調べは最も大切である。裁判所に違法捜査を認めさせる必要がある」と弁護団報告を行いました。 |
片岡狭山闘争本部長は「開示されている約00点の証拠のなかでも、下山第2鑑定が決定的である。裁判所に鑑定人尋問を行わせることが当面の闘いだ。今後具体的な取り組みとして、新鑑定の学習会や『獄友』の上映会、新聞の意見広告を行う」と基調提案が行われました。 |
このあと菅家さん(足利事件)、桜井さん(布川事件)、袴田さんのお姉さん(袴田事件)から連帯アピールがあり、最後に中山千夏さんから市民アピールが提起され集会を終えました。この後、銀座をデモ行進し、都民に狭山事件の支援を訴えました。この集会には徳島から8人が参加しました。 |
|
東京高検・高裁に要請 |
集会に先立ち、同日午前に東京高裁、東京高検に要請行動を行いました。徳島からは連合徳島と自治労国保労組が代表して要請を行い、10団体の署名を担当官に手渡しました。東京高裁前では、国保労組の仲間が東京高裁に向けてマイク情宣、ピラ配布を行い石川一雄さんの無罪を訴えました。 |
|
県内でも再審を求める~狭山の現状を学ぶ~ |
10月31日に約150人の参加のもと狭山県内集会が開催され、集会では昨年に引き続き本会の木村代表が「狭山事件を取り巻く情勢と課題」と題した講演を行いました。 |
講演では、昨年の講演以降に行われた第35回~第37回三者協議の説明を中心に行い、証拠開示をめぐる攻防では190点の証拠開示が行われたが、いまだに不十分である。弁護団が提出した新証拠も現在217点におよんでいる。 |
1月15日に提出した新証拠において、狭山事件で犯人が届けた脅迫状と石川さんが書いた上申書及び浦和拘置所にいた時に書いた手紙を検査対象としてコンピュータによる筆者異同識別を行った福江報告書は、脅迫状と上申書及び手紙は99.9%別人によって書かれたものとしていること。 |
8月30日に提出した下山第2鑑定では、蛍光Ⅹ線分析でインクに含まれる元素を分析し、石川さんの家から自白どおり発見され有罪の重要証拠とされた万年筆が被害者のものでないことを客観的、科学的に明らかにしている。これらの科学的な鑑定で、確定判決である寺尾判決は崩壊している。事実調べ、再審開始へとつなげていかなければならない。 |
今後の課題として、これまで同様に3点を挙げ①徹底した証拠開示、②鑑定人尋問等の事実調べ、③再審開始へ向けての大きな世論形成が必要であると参加者に訴えました。 |
最後に部落解放徳島地方共闘会議の森本議長の再審闘争勝利に向けた力強い団結がんばろうで集会を終えました。 |
|
狭山分科会へ結集を |
2月21日~22日にかけて、部落解放・人権徳島地方研究集会が開催され、22日は県職会館第1・2会議室(徳島市万代町)で午前10時から狭山・共同闘争の分科会が行われます。参加できる方は結集をよろしくお願いします。 |
|
定期総会のお知らせ |
第23回定期総会を開催いたします。多数の会員のご出席をよろしくお願いします。
日 時:2019年2月22日(金)18時30分~
※総会終了後、石川さんを講師に学習会を開催します。
場 所:徳島県徳島市幸町3-98 自治労プラザ4階 |
|
|
|