さやまの会 №78 18/7/10 |
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いよいよ大詰め~狭山現地調査をとおして |
6月9日、狭山事件の現地調査を11人の参加で行いました。 |
富士見集会所で事前学習会を開催し、 |
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石川一雄さんから「獄中で文字を覚えるのは大変だった。私の無実を信じ、文字を教えてくれた看守に感謝している。天国で両親と会うときは無罪で会いたい。連れ合いと共に闘っていく。」と挨拶され、 |
早智子さんからは「狭山と出会うまでは、自分の出身を隠してきた。狭山を闘うことで自分をさらけ出すことができた。当時の新聞には被差別部落を悪の温床と決めつけ報道している。部落差別が背景にあることを考えてほしい」と挨拶がありました。 |
その後、現地案内人の案内で現地調査を行いました。事件から55年経過し、現地の状況は当時とはすっかり変わっています。しかし、強制・誘導による「自白」に基づいて現場を歩いてみると時間的にも当時の状況的にも「自白」がデッチ上げられたことは明らかです。 |
近くで農作業をしていた人がいたにも関わらず、何故助けを求めなかったのだろう。地元の祭りで人通りもあったのに、誰も石川さんを見ていません。また、2回の徹底した家宅捜査で発見されなかった鴨居の上の万年筆が、3回目の家宅捜索で発見できたのだろう。 |
現地調査で疑問が次から次へとわいてきます。この事件がえん罪であることを確認しました。 |
現地案内人から「いま、狭山事件は最大のヤマ場を迎えている。数々の新証拠について、裁判官に事実調べを行わせることが大切」と話されました。 |
石川一雄さんは、部落差別によって教育を奪われ、小学校にもほとんど通うことができずそのため、十分に文字を書くことさえできませんでした。犯人が書いたとされる「脅迫状」もコンピュータの判定で99.9パーセント「脅迫状」は石川さんの筆跡でないことが証明されています。 |
狭山事件の背景にある部落差別について理解することがこの事件をより理解するには必要と思います。今、多くのえん罪が明らかになっています。証拠開示や裁判所による事実調べにより、警察の取り調べの違法性や、でっち上げが明らかになっています。 |
狭山事件においても事実調べ・証人調べを行い、えん罪を防いでもらいたいと思います。 |
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1日も早い再審開始へ~狭山再審を求める市民集会 |
5月23日、東京・日比谷野外音楽堂において狭山事件の再審を求める市民集会「不当逮捕55年! いまこそ事実調べ・再審開始を!」が雨の中、全国各地から約2500人の仲間が結集し開催された。 |
組坂部落解放同盟委員長は「最終のヤマ場を迎えている。証人調べ・証拠調べが行われ、再審を勝利するよう頑張る。」と挨拶された。 |
石川一雄さんからのアピールでは「この第3次再審で終わらせるよう、皆さんの力をお借りしたい。」と更なる支援が訴えられた。 |
早智子さんからは「55年前の今日から闘いは始まった。ここまで闘ってこられたのも全国の仲間の支えがあったからだ。狭山は国家権力犯罪である。石川一雄が元気なうちに無罪を勝ち取りたい。石川一雄は第3次再審を最後の闘いと位置づけている。」と一雄さんの決意を述べ支援を訴えられた。 |
中山主任弁護士からは「第3次再審では、この捜査が部落差別に基づいた違法捜査であることを裁判長に理解してもらう。191点の証拠開示によって再審は前進している。下山鑑定・福江鑑定は大きな証拠となっている。裁判長に事実調べを行わせるように頑張っていく。」と弁護団の決意を述べた。 |
基調提案者の片岡狭山闘争本部長は「今、最も有利な状況があり、200点以上の証拠を提出しており、詰めの段階に入っている。特に、差し迫った取り組みとしては、検察が反論反証するとしている。 |
①下山鑑定のインクについての再反論。②福江鑑定についての反論をしなければならない。このことを終え裁判所に事実調べを迫る。」と今まさに闘いは最終を、迎えており闘いの継続強化を訴えられた。 |
この後、銀座をデモ行進し、都民に狭山事件の支援を訴えた。この集会には徳島から8人が参加した。 |
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東京高検・東京高裁に要請 |
狭山市民集会に先立ち、午前中に東京高裁・東京高検に要請行動を行った。徳島からは自治労・国保労組が代表して要請を行い、11団体の署名を担当官に手渡した。 |
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今年の夏も~居酒屋で |
恒例の石川一雄さん夫妻を囲んでの交流会は、緑の広場が使用できないため今年も居酒屋で開催します。多くの仲間の参加をお願いします。 |
狭山の勝利を確信しよう! |
日時 8月10日(金) 午後6時~
場所 居酒屋・・・
会費 ・・・・・ |
差別問題を考える藍住の会 狭山事件を考える徳島の会 |
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