さやまの会 №75   17/10/25
 旧友を温め更なる団結~夏の交流会~
恒例の夏の交流会を8月5日に開催しました。例年の「みどりの広場」での交流会が、施設建て替えのため使えず、居酒屋「萬坊」での開催となり、15人が参加しました。
石川さん夫妻も、忙しい中、参加してくれました。一雄さんから7月24日に行われた第33回三者協議の内容も踏まえ「検察から下山鑑定の反証について、関連証拠の開示を求めたが、不見当(見当たらない)との回答だった。検察を追い詰めている。これが最後の闘いと決意している」と話されました。
さっちやんからは、これまでの経過と現状が話され、より一層の支援を訴えられました。久しぶりの地元の仲間たちとの交流で、昔話や近況の報告を行い、和やかなひとときを過ごしました。
 第33回三者協議~証拠物4点を開示勧告~
7月24日に第33回三者協議が行われ、この間、弁護団は財布・手帳関係、脅迫状宛名の「少時」関係、犯行動機関係、自白の経過関係(自白する前後の石川一雄さんの健康状態を示す資料)の証拠開示を求めてきました。
いずれも、提出された新証拠、とくに開示された取調べ録音テープによって明らかになった事実にもとづいて必要性を示して求めてきたものです。
今回の三者協議で裁判所は犯行動機関係の証拠物4点について開示勧告を行いました。これらは2015年に開示された領置票で存在が明らかになった証拠物です。この証拠物が開示されれば弁護団は精査することとしています。
 下山鑑定と万年筆の疑問
7月3日に検察官は下山鑑定に対する反証の意見書を提出しました。検察官の反証意見書は明らかに誤っており下山鑑定の否定にはなっていません。弁護団はこの反証意見書について徹底的iこ反論するとしています。
下山鑑定は、事件当時、科学警察研究所の行った検査結果をもとに発見万年筆こ被害者の使っていたインクが入っていなかったことを指摘しています。
このことは、当時の警察の鑑定結果が証拠の万年筆が被害者のものでないことを示しているということになり、殺害後、被害者の万年筆持ち帰り、鴨居に置いていたという自白がウソであることを示すだけでなく、偽物の万年筆が石川さんの家から発見されること自体捜査の不正、ねつ造の疑いがあります。
そもそも、当時字を書くことのなかった石川さんが万年筆を家に持ち帰って鴨居に置いていたという自白そのものが不自然であり、十数人の警察が2時間以上かけて捜索した後に事件から2カ月近くたって発見されたのはあまりにも発見経過が不自然です。
2度の捜索で見つからなかった万年筆
 東京高裁(植村稔裁判長)は万年筆の疑問を総合的に評価すべきだ
*発見万年書は被害者のものではない疑いがある
<被害者が使っていたインクが入っておらず、異質のインクのみしか入っていなかったことを明らかにした下山鑑定>
*発見万年筆には石川さんの指紋も被害者の指紋もない
*発見万年筆は脅迫状の訂正に使われたものではない。発見万年筆は事件と無関係<川窪鑑定>
*被害者の万年筆を殺害後奪って自宅へ持ち帰ったという自白が虚偽である疑いがある
*日常字を書くことのなかった石川さんが万年筆を持ち帰って置いておくことじたいが不自然(自白がそもそも不自然)
*万年筆発見のもととなった石川さんが書いた略図に警察官による改ざんの疑いがある<取調ベテープと略図の赤外線写真等>
*10数人の警察官らが2時間以上かけた捜索を2回もおこなって鴨居上の万年書を見落すことは考えられない。自白によってはじめて発見されたことに疑問がある<元警察官の報告書等>
*「家宅捜査時に鴨居に万年書はなかった」と元刑事が証言している
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万年筆発見を「秘密の暴露」とした有罪判決に疑問が生じている。自白の信用性、真実性に対する疑問、捜査の不正の疑いが生じている。すみやかに事実調べ・再審開始を!
 狭山県内集会
 日時10月61日(火)
    午後6時~
 場所 労働福祉会館別館(旧同対センター)
 ※会員のみなさんの参加をお願いします。