さやまの会 №74 17/7/6 |
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狭山現地調査報告-あらためて無実を確信- |
6月10日、狭山現地調査を14人の参加により行いました。 |
正午に埼玉県狭山市・狭山現地事務所に到着し石川一雄さん、早智子さんがいつもの笑顔で出迎えてくれました。昼食後直ちに部落解放同盟の安田さんの案内で現地調査を行いました。今回もフェイスブックの呼びかけで多くの仲間が参加しました。 |
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現地調査で無実を確認する参加者 |
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事件当時とはすっかり現場の状況は変わっています。しかし「自白」に基づいて現場を歩いてみると時間的にも当時の状況的にも「自白」に疑問が残ります。 |
何故、高校生が見ず知らずの石川さんについて行ったのだろう。何故、近くで農作業していた人に助けを求めなかったのだろう。逃げようと思えばいつでも逃げらきれたのに。何故、お祭りが行われていたのに誰も石川さんを見た人がいないのだろう。何故、2回の家宅捜査でわかりやすい鴨居の上の万年筆が発見できなかったのだろう。 |
現地調査でたくさんの疑問がわき、えん罪であることが確認できました。 |
学習会では石川一雄さんから「この事件は、部落差別に基づいた権力犯罪である。不当な取り調べでウソの自白をさせられた。無実を勝ち取るために更なるご支援をお願いしたい」と話され、早智子さんからは、青年期の被差別体験が語られ、最後に「より多くの支援をお願いしたい。」と挨拶がありました。 |
初めでの参加者からは「実際に歩いて、知識として知っていたことが、現実としてオカシイと思った。」と感想が述べられました。 |
安田さんから「40年間再審を闘っている。開示された証拠の中から石川さんの無実を証明するたくさんの新証拠が提出されている。各地で世論を高めてもらいたい。」と話されました。 |
狭山事件の背景にある部落差別について理解することがこの事件をより理解するには必要と思います。今、多くのえん罪が明らかになっています。証拠の開示や裁判所による事実調べや証人調べにより、警察の取り調べの違法性やでっちが明らかになっています。 |
えん罪を無くするために、取り調べの「可視化」(取り調べの様子や内容を明らかにすること)が進められています。それがえん罪を防ぐことになります。 |
この現地調査について、ご支援いただいたことに参加者一同心より御礼申し上げます。 |
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野外音楽堂に2600人~狭山事件の再審を求める市民集会 |
5月23日、東京・日比谷野外音楽堂において狭山事件の再審を求める市民集会「不当逮捕54年!いまこそ事実調べ・再審開始を!」が開催されました。 |
組坂部落解放同盟委員長から「証人調べ・証拠調べが行われるよう頑張る」との開会挨拶の後、来賓の挨拶に引き続き、石川一雄さん・早智子さんから挨拶がありました。 |
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支援を訴える石川一雄さん |
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石川一雄さんは「全国の支援者に支えられ、刑務所の中で不屈の精神力を得た。今、司法をただす時である。証拠を司法につきつけ、事実調べを行わせる」と闘う決意が述べられました。 |
早智子さんは「証拠開示命令を東京高裁に求めていく。証拠調べ・証人調べを強く訴えていく。」と更なる支援を訴えられました。 |
中山主任弁護士からは「開示された証拠によって、一雄さんが脅迫状を書けないことは明白になっている。みんなの支援と弁護団の活動が両輪になっている。共に頑張ろう」と決意を述べられました。 |
西島書記長は基調提案で「開示された証拠によって『秘密の暴露』は強制自白させられたことが明らかになった。寺尾判決の誤りは明白である。新証拠について学習していく。証拠開示をしないことは平等でないことを訴えていく。」と闘いの継続強化を訴えられました。 |
このあと連帯アピールとして菅谷さん(足利事件)、桜井さん(布川事件)、袴田さん(袴田事件)、雨宮処凛さん(作家)から連帯アピールが行われました。 |
最後に同宗連・寺田正寛事務局長からの集会アピールを採択し集会を終えました。 |
この後、銀座をデモ行進し、都民に狭山事件の支援、再審開始を訴えました。この集会には徳島より9人が参加しました。 |
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東京高検・東京高裁に要請 |
狭山市民集会に先立ち、午前中に東京高裁、東京高検に要請行動を行いました。徳島からは自治労・国保労組が代表して要請を行い、9団体の署名を担当官に手渡しました。 |
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夏の交流会~今年は居酒屋で |
恒例の石川一雄さん、早智子さん夫妻を囲んでの交流会は、緑の広場が使用できないため居酒屋・○○で開催します。多くの仲間の参加をお願いします。 |
狭山の勝利を確信しよう!
たくさんの仲間の参加を
おねがいします。 |
日時 8月5日(土)午後6時~
場所 藍住町 居酒屋・○○
会費
申込先
差別問題を考える藍住の会 狭山事件を考える徳島の会 |
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