さやまの会 №67 15/11/26 |
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日比谷野外音楽堂に3000人~いまこそ再審開始を~ |
10月30日、東京・日比谷野外音楽堂において狭山事件の再審を求める市民集会が開催された。 |
組坂部落解放同盟中央本部委員長の開会あいさつの後、石川一雄さん、早智子さんからアピールが行われた。 |
石川一雄さんは「(無期懲役判決を下した)寺尾裁判官は、部落差別についての証人を却下し、不当判決を下した。寺尾裁判長こそ権力犯罪の元凶である。これからも不屈の精神で闘う。一層の支援を」、早智子さんからは「えん罪は、本人、家族、周りの人々に大変な辛苦をもたらす。皆さんの力でえん罪を無くしてもらいたい」と更なる支援を訴えられた。 |
中山主任弁護士からは「狭山は、大きく動いている。全力で無罪を勝ち取るまで闘う」と決意が述べられた。片岡中央狭山闘争本部長は「今まで開示された証拠から石川さんの無実は明確になった。裁判はもう少し時間がかかるが、全証拠が開示されるまで闘い掬いを継続していこう」と継続強化を訴えられた。 |
このあと菅家さん(足利事件)、桜井さん(布川事件)、袴田さん(袴田事件)から連帯アピールが行われた。最後に市民の会事務局長の鎌田さんから「えん罪被害者が、連帯して闘い、知らない人々にも呼びかけて闘いの輪を広げていこう」とアピールし集会を終えた。 |
この後、銀座をデモ行準し、都民に狭山事件の支援を訴えた。この集会には徳島より12名が参加した。 |
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東京高検・高裁に要請 |
市民集会に先立ち、午前中に東京高裁、東京高検に要請行動を行った。徳島からは自治労・国保労組が代表して要請を行い、12団体の署名を担当官に手渡した。 |
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狭山の勝利を誓う~夏の交流会~ |
8月8日、今年も恒例の夏の交流会が藍住町「緑の広場」管理棟で高校生、中学生も参加し、例年どおり50人余が参加する中で開催しました。 |
今年はフェイスブック「狭山の再審を求める会」主宰者のミカさんが東京から駆けつけ参加してくれ、大阪からも狭山を闘う仲間が参加してくれたことはサプライズでした。 |
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近況報告をする石川さん |
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石川一雄さん、早智子さんから「裁判長は植村稔裁判長に代わったが、三者協議の中では今までの経過を踏襲するとの姿勢である。厳しい状況もあるが闘い抜く」との決意が述べられ、次の歌を披露しました。 |
「自己責も吾を陥(おと)した警察官 怒り隠(こも)れど再審勝利へ」 |
参加者はバーベキューを楽しみながら近況報告や情報交換・交流を楽しみました。 |
最後に、早智子さんの出身労組の仲間たちの指揮のもと「差別裁判打ち砕こう」を全員で合唱し狭山闘争の勝利を誓い合いました。 |
藍住町の現施設が立て替えのため、今夏限りでなくなりますが、場所を変えて交流会を続けていければと考えています。 |
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県内でも再審を求める~大きな世論を巻き起こそう~ |
10月28日に約150人の参加のもと狭山県内集会が開催されました。集会では、本会の木村代表が「狭山事件を取り巻く情勢と課題」と題した講演を行いました。 |
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現状について講演する木村代表 |
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講演では、第21回~第25回三者協議の状況こついて詳しく説明され、第21回の三者協議において東京高検に保管するすべての証拠物の領置票が弁護団に開示されたことで、領置票から判明した逮捕直後のボリグラフ検査(うそ発見器)の開示を求め10月の三者協議で開示された。奔護団は取調べテープとともに分析をしていく予定であること。 |
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多くの仲間が集会に参加 |
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新証拠としては、万年筆の隠し場所に関する略図には石川さんが場所を特定するようなことは書かれておらず、警察官が書き加えたものであり、万年筆の「発見」はねつ造であることを朗らかにしていることなどの現状報告を行いました。 |
今後の課題として、3点を挙げ①徹底した証拠開示、②鑑定人尋問等の事実調べ、③再審開始へ向けての大きな世論形成が必要であると参加者に訴えました。 |
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総会の案内(予定) |
日時 2016年2月5日(金)午後6時30分~
場所 自治労プラザ |
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