| さやまの会 №58 13/7/12 |
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| 石川さんは無実だ ~狭山現地調査を行う~ |
| 今年も狭山現地調査を行い4月30日に藍住町役場前を出発、5月1日に埼玉県狭山市の富士見集会所に到着。石川一雄さん、早智子さんが1年ぶりの現調団をいつもの笑顔で出迎えてくれた。 |
| この日は、狭山事件が起きて50年であり、沢山のマスコミ関係者と全国から集まった支援者約130人と一緒に現地調査を行った。 |
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| 事件の真相を知ってもらいたい |
| 事前学習では、主催者の部落解放同盟埼玉県連片岡委員長から 「50年間無実を訴え続けてきた。今日、現地調査をとおして特にマスコミ関係者に真相を知ってもらいたい」 と挨拶があった。 |
| 狭山弁護団の中山主任弁護人からは 「事件が起きて6日目から被差別部落に捜査が集中した。石川さんの生い立ちや捜査・逮捕・取り調べ・『ウソの自白』 の背景に部落差別があった」 と述べ、未だ開示されていない証拠を開示させ、裁判官には事実申べ・証人調べを求め再審を開始させようと提案された。 |
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| 矛盾を実感 |
| 事件が起きて50年が経つ。当時の面影はすっかりなくなっている。しかし、2回の徹底した家宅捜査で発見できなかった被害者のものとされる 「万年筆」 が、3回目の捜査で発見されたとされている再現された石川さん宅勝手口の鴨居では、捜査で見落とすハズがないと実感させられた。 |
| 当時2回の家宅捜査を担当した、元捜査官も 「2回の捜査で徹底して行った。鴨居の上も捜査したが何もなかった」 と証言している。その他にもこの事件には沢山の 「自白」 と矛盾する証拠・証言がある。裁判所に、これらの証拠調べや証人明べを行わせることが再審開始にはどうしても必要と感じた。 |
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| えん罪をなくすために |
| 石川さんは50年間 「犯人」 扱いされ、人生の自由を奪われてきた。 |
| 「布川事件」 や 「足利事件」 などえん罪事件などでも、強制的に 「自白」 をでっち上げられ、それによって有罪判決を受けている。石川さんも 「おまえが犯人でないなら兄が犯人だ」 といってウソの自白をさせられた。えん罪を無くすためには取り調べの様子を明らかにする 「可視化」 がどうしても必要だ。 |
| 今年はマスコミの対応もあり、石川さん夫妻との交流会は実現できなかったが、マスコミ関係者によって狭山事件が広く国民に知らされることを期待する。 |
| 一雄さんの 「妻」 早智子さんの地元である徳島でも5月1日付けの 「徳島新聞」 で大きく報道された。石川一雄さんの青春と生活奪ったえん罪をなくすために、また、その根底にある部落差別を無くすために、狭山差別裁判に勝利しなくてはならない。 |
| 最後に、この現地調査にカンパをはじめ多大なご支援を頂いた関係者に心より感謝いたします。 |
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| 不当逮捕50年の節目に ~狭山中央集会に3000人~ |
| 5月23日、狭山事件の再審を求める市民集会 (主催・同実行委員会) が、東京・日比谷野外音楽堂で全国から3000人 (徳島から13人) の支援者が参加して開催された。 |
| 解放同盟・組坂委員長は 「この裁判は、差別裁判として取り組んできた。人権無視の気風が高まりつつある中で、世論を高め再審開始の取り組みを進めよう」 と開会挨拶を述べられた。 |
| 石川一雄さんは 「証拠開示が進み、再審開始へと進んでいるが楽観は出来ない。更なる支援を」 と訴えました。 |
| 早智子さんは 「今日も熱い思いをもった仲間に結集してもらっている。今日、徳島では狭山の意見広告が地元新聞に掲載されている。狭山に新しい風が吹いている」 と狭山の勝利を訴えました。 |
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| 5月23日の徳島新聞に掲載された意見広告 |
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| 解放同盟・松岡書記長から基調提案がされ、「狭山の闘いは、権力の部落差別を糾弾する闘いであり、日本の司法の民主化を勝ち取る闘いである。地域でしっかりと闘いを起こし、世論を盛り上げ、事実調べ・再審開始の年にしよう」と無実の叫びに50年間応えていない国家権力と司法を糾しました。 |
| えん罪で無罪が確定した足利事件・菅家利和さん、布川事件・杉山卓男さん、氷見事件・柳原浩さんから連帯アピールがあり、狭山再審勝利まで共に闘う決意が表明されました。 |
| 西日本夏期講座 (8月29日、30日開催) に来県予定の講談師の神田香織さんからは、さっちやんと一雄さんのなれそめを含めて狭山50年の闘いがわかりやすく語られました。 |
| このあと、都内をデモ行進し、狭山支援を訴えました。 |
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| 小林徳島市議が高検・高裁に要請 |
| 集会に先立ち、東京高検・高裁に要請行動を行い、小林徳島市議が行動に先立つ集会で 「地元紙に意見広告を出し、徳島駅前で集会をし、市民に狭山事件を訴える」 と報告しました。 |
| この行動に徳島からは9人が参加し、高裁前でビラ配布を行い、都民に狭山を訴えました。 |
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| 県内集会に結集 |
| 徳島県内においても、5月23日に県内集会が開催され、連帯する部落解放徳島地方共闘会議とともに再審開始を求め街宣活動に多くの会員が参加した。住民の会からは木村代表がマイクを握り再審開始を力強く訴えた。 |
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| 狭山事件の再審開始を訴える木村代表 |
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