脅迫状 04/5/10 |
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狭山事件における物的証拠は、大別して、石川さんの 「自白」 以前に見つかったとされるもの、「自白」 によって見つかったとされるもの (ほとんど捏造の可能性がある) がある。 |
その中で、彼我双方とも 「犯人のもの」 と認める唯一ともいえる物証が脅迫状である。したがって、この脅迫状と石川さんの筆跡が違うとなれば、石川さんは無実ということになる。 |
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脅迫状 |
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石川さんのアリバイ上申書 |
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この2枚、同一人物が書いたと思えるだろうか。少し拡大してみよう。 |
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脅迫状の筆跡は流れるような筆跡 (部分的には、それをごまかしているところもある)、対して石川さんの筆跡は、非識字者 (文字が十分には分からない人) によく見られるような 「カギ字」 (ごつごつとして、かくかくし、文字の最後の画が流れない) である。長年、識字学級をやってきたから断言できる。 |
脅迫状は、行が水平なのに対し、上申書は次第に右下がりになっている。つまり、脅迫状は横書きの文章に慣れている者、上申書はあまり書いたことのない人ということになる。 |
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脅迫状を巡っては、弁護団から多くの鑑定書が提出されている。それらのいくつかを紹介する。・・・結論は、筆跡が違う、当時の石川さんの国語能力からして脅迫状は書けなかった、である。 |
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