「自白」 コース                            06/6/6
①入間川駅  ②すずや  ③荷小屋  ④荒神様
⑤出会い地点(「自白」)  ⑥雑木林への道  ⑦「殺害現場」(自白) 
⑧スコップ・芋穴・死体   ⑨ゴム紐・カバン・教科書  ⑩石川さん宅
⑪腕時計  ⑫佐野屋  ⑬ ID養豚場  ⑭被害者宅  ⑮高校
⑯狭山市立富士見集会所(事件とは何の関係もない)
⑭~⑮通学路約5km(直線距離4km弱) ⑤~⑦700m ⑦~⑧200m
ここからは警察によって作り上げられた 「自白」 コースである。
「自白」 では ・・・上の地図では・・・
①入間川駅 → ②すずや → ④荒神様 → ⑤X型十字路 → 山学校のそば → ⑤X型十字路 (YNさんと出会う)→ ⑥雑木林への道 → ⑦「殺害現場」 → ⑧芋穴に死体を運ぶ → ⑦脅迫状訂正 → 縄を盗りに行く → ⑧芋穴に死体を隠す ⇒ ⑨カバン・教科書を隠す ⇒ ⑭被害者宅 →⑬ ID養豚場 (スコップを盗む) → ⑧農道に死体を埋める → ⑩自宅・・・ 
となっている。なお、→ は徒歩、⇒ は自転車に乗っている。
 すずや
入間川駅に降り立った石川さんは、駅正面のここで、牛乳2本とアイスクリームを買ったことになっている。
案内の安田さんが言っていた、「これ自体おかしい」。確かに・・・ボクも前から変だと思っていた。改めて言われるとますますそう思う。
「すずや」 横の現調団
牛乳ビンを両手に持って、アイスクリームをくわえて歩いたとでもいうのだろうか。あるいは、アイスクリームを片手に持ち、ビン2本をもう片方の手に? まさか・・・石川さんはそんなに大きな手の人ではない。
また、5月1日、雨模様の狭山。結構寒いはずだ。そんな日にアイスクリームを買ったりするだろうか・・・やはり絵空事だ。
小雨の中、現調団はすずやの所から荒神様へと移動する。
 荒神様
荒神様に行ってびっくりした。工事が行われているとは聞いていたが、なんと境内が半分になっているのだ。
昨年の現調の時、境内から 「殺害現場」 を望む方向で工事が行われていたのを思い出した。あれが道路としてのびてきたようだ。境内にあったブランコなんかの遊具もきれいさっぱりなくなっていた。
事件当時の状態が比較的残っていたと思われるところだけに残念としかいいようがない。
↑ 2005年現調    2006年現調 ↓  
ところで、駅前からここまで普通に歩いて8分だった。
 X型十字路
← <雑木林への道> 
X型十字路。ここは昨年と変わりがないようだ。荒神様からここまで7分。
つまり、駅から普通に歩いて15分の距離だ。どんなにゆっくりでも20分あればここに来る。「自白」 では、少し先の山学校の所までいって引き返したというから、仮にこの往復に10分かかったとしよう。
1審内田判決は、石川さんとYNさんが出会ったのを午後3時50分とした。
これまでにも書いたことではあるが・・・石川さんが駅を出たのが2時半ごろだから、3時には再び十字路に立つことになる。3時50分にどうして出会うことになるのか?
 このあまりの時間差を埋めるため、内田判決では、石川さんが駅を出たのを3時ごろとした。しかし、それでも20分の差は埋められない。20分もあれば、石川さんは再び駅に帰ってしまうのだ。
この矛盾をうめるために2審寺尾判決では、出会いを午後3時40分~50分と勝手に前倒しに余裕をもたせた。が、依然として10分の時間差がある。石川さんが荒神様をこえて駅近くまで帰るに十分な時間だ。
要するに、ここは出会い地点でもなんでもないということだ。