加同協ニュース №31     03/11/18
10月17日 勉強会報告
10月17日、2学期の勉強会を加茂名中学校において行いました。今回は、「加同協の名称をどうしていくのか、今後の活動の方向性はどうあるべきなのか」 について皆で話し合いをしていくことになっていました。当日は約90人が参加、6班に分かれて話し合いました。以下、各班からの報告です。
もっとも、全体をとおして 「名称変更すれば予算がつく」 ということに誤解が生じている可能性があります。名称を変更したからといって 「必ず予算がつく」 というわけではありません。「何かの事業の摘要を受ける可能性ができること」 だとご理解ください。
<1班>
●加同協 2002年度のあゆみと今後の課題をよむ。
名称について
▼平成8年に加同協が立ち上がった時にいて、9年たった今、今年からまた加茂名に来ました。その時の事を知っているので、愛着があり、どうしてものこしてほしい。内容については、人権教育を十分に行なっているのでは・・・。
◆名前を変えるのは財源がないからでしょうか?そこらへんが知りたい。遅れた来たので、カンパ箱がなかったので入れられなかったのですが・・・
■市役所の中でも同和教育課が人権課になったので自分たちの部署がなくなった気がします。予算が取れない事もあると思いますがそれだけで、名称を変えるのではないと思う。今日は地域のお父さん、お母さんも来る予定だったけど、お祭り、ねんりんピックなどがあり参加できなかったようです。人権になったら同和問題が3分の1に薄れていかないようにしていきたい。
◆代表者会でコミセンで活動したら10万くれるって言っていたけど他はどうであったか?予算が取れるための名称変更はいやで、昔の思いを残しておいてほしいというところです。同和問題が薄れない、昔の思いも薄まらないように人権って言うのは変わっていけれる。動きがあるから、変わるのか予算のために変えるのか・・・同和問題を薄めていってはいけない。そのままでいくのもいいだろう。なぜ今 『人権』 を考えましょうかってなった理由が知りたい。流れのために変えるのか?同和の名称で予算が出せないからか?
★加同協で一番初めにでてきたのは、地対財特法が切れ始めて、事業が受けられなくなってきたところで、もう一つは、同和問題をどういうスタンスで考えていくのか…歴史の中での人権、戦後西日本が取り組みが早くて、学校現場で同和問題をあつかってきた。もともとお金がなくてもできるが、講師を呼んでも財源がいる。今日の設定は、『みんながどう考えるか?』。
◆教師になって同和問題に取り組んでいて、成り立ての教師の時に 『簡単な事』 やと思っていた。『差別は行けないこと』 『差別がなくなればいいんだ』 と思った。ずっと教えていて気が付いた。何が差別かがわかってきて、たくさんあるなーと思い複雑やなーと思った。差別問題については、奥が深く、終わりがないと思う。同和っていうエリアの中だったが、人権という広い枠の中で広がっていく可能性があるのでは、もっともっと深まっていく気がする。
▲名称ってところで人権を入れてもいいのでは。◆さんと同じで、同和問題だけでなくいろんな子どもの人格形成などを薄れさせないようにやっていけるのでは、同和問題を薄めていかないように。
◆同和問題という一番大きい差別の解消に取り組んでいる人達は説得力があり、相手の気持ちをわかっていくのでは。すばらしい加同協を立ち上げた人たちの熱い思いからまた、新たに立ち上げてもいいのでは。
▼昔は 『人権教育』 をって言っていても、人権教育というよりも同和問題でなかったらというような時代だった。
○転任してきて3年になります。私が来たときに加同協ってすでにあって、すうっと入ってきました。ずうっと加同協できたけど、予算とか書類が通らなかったら人権に変わってもなんの問題もないのでは。
□名称がどうと言うより、加同協でいろいろな人の話を聞くことができたり、あたたかい中で育ってきているので、そう言う基盤を大切にしながら 『人権ネットワーク』 などの名称に変えていってはどうでしょう。
●今年転任してきて、他の地域では、保育所にとって学校っていうのは敷居が高かったので交流がなかなかできなかったけど、加茂名にきてすでに加同協という組織があり連携が取りやすく、すごいと感じた。
★最初 『同対法』 は1969年から10年間の時限立法だった。それが延長されたり縮小されたり、名前を変えたりして地対財特法になり、それが2002年失効した。事業の適用はずっと受けられるか?地域教育力向上推進事業で県で16カ所の中学校区が適用をうけた。今後そんな事業が継続されていくかどうかは分らない。基本的にお金なしの会から出発したから、あればあるほど県外研修、全国のトップレベルの講師を呼べる。加茂名はそういう意味で、このところトップレベルの講師の先生の話がきけたのでは。
◆会員になって1年半で、最初の思いいれはわからないけど、人権に変わってもやっていけれるのでは。
★実際問題として加同協の出発に関わった職員は残っていない。では今いる人達でどうしていくか、今いる人達の中で考えて行ってほしい。現実的に今いる人が何をどう考えるかということでは。
これからの活動ついて
●就学前では、7園所で交流しています。たとえば、春には年長児が蔵本公園に集い交流会。秋には加茂名小学校の校庭でミニ運動会など。
○小学校では地域への探検など (低学年)
★就学前は数が多いけど逆に意識的に交流が深められるようにしているようだ。小学校は2校 であるため、各学年ごとの交流をしてはどうでしょうか。中学校は1校、高校も1校で加茂名の子が城西に行くのは少ないけど、数年前は10校ぐらいの先生が来てくれていた。
まとめ
名称については、『加同協』 という言葉に愛着があり、残してほしいという声が多く聞かれた。人権になっても 『加同協』 という言葉を残してほしいとか、間に入れてみてはなどの声も聞かれた。
けれども、予算、財源 、書類などの事を考えると加同協 (同和) から人権に変わったほうが活動しやすいのだったらそれもいいだろう。予算をもらえるなら、もらえるほうがいいだろうという意見もあった。
みんなの話の中から同和問題を根本に 名称が人権になても 十分にやって いく事ができると思う。 と同時に活動も今まで通りやっていけるように思う。そしてもっと幅広い活動も期待できるのではということであった。
みんなの話を聞ていて、加茂名の子どもたちの事を真剣に考えていると感じられた。そして、さらなる活動や連携についても考えさせられた。
<2班>
加同協の名称について
★「同和」 というところに視点をおいて加同協という名前でやっていきたいが、お金のことを考えると 「人権」 に変えて、皆が勉強するための財源ができるなら、「人権」 にしてもいいと思う。
★学校のPTAでは人権にしている。南小では全部の保護者が何らかの役をしている。そのため、やりたくない人も同推部に入ってきている。「同和」 といっても、同和のことだけやってきたわけではない。「人権」 になっても同和のことをやらなくなるわけではない。「人権」 にしてお金がおりるのならよいのでは。
★「加同協」 という名前で他の地域でも通っているので、変えなくてもいいなら変えない方がよい。
★変えなければいけないのなら変えたらいいと思うが、地域の中で生活している中で言葉を変えたところで同和問題が変わったりなくなったりするわけではないし、補助金のことについてなどを聞くと変えたほうがいいのかと思うが、定着してきているので加同協のままでいいならそうしたい。
★そのままでは予算がおりないのか?活動費がないことが問題なんですよね。
★人権にした方が情報が入ってきやすいのでは?いろんな人権について考えていけるし思いきって変えてもいいのでは。
★中身が大切なのでは?名前はどっちでもいい。
情報交換会
★保護者として思うことは、研修をしていても、こちら側はこんなことがあるという思いを必死になって訴えているのに受けとめようとしない人、寝てしまってる人もいる。受けとめて子どもに返していってくれることを願っている。
★6年生で、みんなは6・7段の跳び箱に挑戦している中で、3段に挑戦している子がいた。この間はじめてとぶことができた。その時、まわりにいた子もハイタッチをしたりみんなで心から喜びあえた。一人の成功をみんなで喜びあい認め合うことのできる集団が育ってきていることはうれしい。
★保育所でも自分を人前で表現することが苦手な子がいて、みんなの前ではてれて顔を隠したりやろうとしないことが多かったが、5才児になり、運動会の場で堂々と跳び箱をとぶことができ成長を感じた。人前で自分を表現できないしんどさをもった子が数名いる。自尊感情を育てることは大切。
★中学校ではどのことにも興味を示せない子どもがいる。勉強会などに問題をかかえた子の親にきてほしいいのにこれない現実がある。そんな人たちには情報が少ないのでは・・・。保護者から変えていかなくてはいけない。
★保育所は1日2回保護者に会えるが核心にせまる部分まではなかなか話せてはいない。まずは信頼関係を築いていくことから。
★親の立場から言えば、加同協の勉強会でしか情報が入ってこないので年2回といわず4・5回はやってほしい。情報がほしい。また事務局側から保護者への連絡がほしい。地域外の保護者にも広めていける。
★職場体験はよかった。中学生が保育所へ来たときのあたたかいかかわり、小さい子もかたぐるまをしてもらったり、十分に関わってもらってとてもうれしそうだった。学校にも行きにくい子がいたが他の子がさそいあい、保育所には3日間がんばってこれていたようだ。
★交流というのはよい。保育所など、自分より小さい子がいるところへいくことで、自分の小さいころをふりかえってみたり、自分より大きい子のところへいくことであこがれをもってみたりできる。
まとめ
名称問題については 「加同協の名称は変えない方がよい」 「“人権”に変えてもよい」 「“同和・人権”にして加同協とよべるようにしていくとよい」 「名前にはこだわらない、中身が大事」 などの意見がでたが、一つにはまとまらなかった。
情報交換ではそれぞれの立場での思いや意見を出しあった。研修の中で学んだことを1つでも子どもへ返していってくれることを願う保護者の思いや、今の子どもの姿から一人一人を認めることの大切さや、本当に支援が必要な保護者への働きかけのむずかしさ、職場体験の中での子どもの姿を伝えあった。これからも保・幼・小・中・高・保護者が連携をとりあっていくことの大切さを話し合えた。
<3班>
資料についての説明
★(高) 城西高校では同和問題は重要な柱としている。名称は 「人権・同和…」 といろいろ出たが、名前より活動を重視して行かなければならないと思う。特に学校間の連携と進路保障については重きをおきたい。
★(幼) 「人権・同和…」 どのように子どもを育てていくかが大事。就学前部会では目標を作った。互いの連携の中で、就学前でしていることを見て頂きたい。
★(中) 中3は総合的な学習で聞き取り学習をしているが同和問題がぬけている。今となっては同和問題を入れた方が良かったと思う。
★(高) 高校生に人権問題学習で何が印象に残っているかと聞くと同和問題は3番目ぐらい。同和問題を核に据えて取り組むことが加茂名校区では必要ではないだろうか。
★(保) 県人研に参加したが 「人権」 という言葉が一人歩きしているように思う。同和と言う言葉は残してほしい。「加同協」 という名前は残してほしい。教育内容も変えていかなければいけないが、部落問題はなくなっていないと思う。
★(小) 加同協のままでいいのでは。
★(保) 同和という言葉は使ってはいけないのか?
司会 地対財特法は失効したが 「同和」 という言葉がこれで使えなくなったということはない。あえて使わないようにしている行政の問題。
~ここから財源についての話になる~
★(高) 何かの補助に頼るのではなく、同和問題解決につながるのではあればみなさんも喜んで会費を出してくれるのではないか?会費を出してくださいと要望してもいいのではないか?
★(保) 勉強会に参加したら 「今日の会費」 として集めてもいいのでは。
★(幼) 事務局員だけでなく、会員のいろいろな話が聞ける勉強会でもいいのでは。小学校や中学校の先生方の話も聞いてみたい。
<4班>
はじめに、話し合いの趣旨と、事務局会・代表者会での話し合いの経過を司会者より説明しました。「同和教育」 のついた名称では公的な予算は取れないこと。また、これからの活動の方向性を 「人権教育」 に間口を広げるべきではないかという考えから新たな名称を考えるべきだという意見と、加同協の設立趣旨とこれまでの歩みをかえりみると、やはり 「同和教育」 を大切にしたいという考えから、現在の名称を継続するという意見に大別されると説明しました。
参加者からの主な意見
○どちらの考えも一理あり、一概にどちらとはいいにくい。
○人権教育の中でも同和教育に重点をおいて取り組めば、名称にこだわることはないのではないか。加同協で取り組んできたことをきっちり受け継いでいけばいいのではないか。
○名前が変わると流されて、同和教育から人権教育へ考え方そのものも変えてしまうのではないか。
○学習会に参加して、対象地区の子どもたちに生徒指導上の問題が多いという現実をまのあたりにした。どうにかしなければいけない、同和問題への取り組みははずせないという思いがある。同時に、人権教育として間口を広げることも必要と思う。
○「障害」 児教育にたずさわっている立場で、人権教育に取り組みを広げてもらいたい。一方で学習会にも行っているが、同和教育が大切であるという気持ちは持っている。人権にすると薄まるという意見もわかる。
○自分の学校の中では差別はないが、社会に結婚問題をはじめとした差別が残っている現状で 「同和」 という言葉をどこかに残しておいてほしい。
○加同協設立の経緯から、同和教育に焦点をしぼるのが本筋である。
○今、一番大事にしなければならないことは、同和問題で差別に立ち向かえる子どもたちを育てることと思う。
○差別が消えたのではなく、見えなくなってしまっているだけ。何かあった時に相談できる場所がないと不安。名称は親しみやすいものに変えてもいいと思う。
○予算がなくなったら、県外の講師さんを呼んで講演というのはできなくなるかもしれないが、何らかの形で別の方法を探ることはできるのではないか。
○人権として視野を広げ、いろいろな方向性から取り組む方がいい。こだわってしまうと偏ってしまいがちなので、同和問題も見方を変えて取り組むのも一つの方法ではないか。
意見は一つにまとまりませんでしたが、本音の活発な話し合いになりました。
<5班>
○名称について
加同協の名称問題とそれに伴う活動方針や内容をどうしていくかを検討した。
学校現場では、同和教育から人権教育に変わったことで、同和問題学習の位置づけが不明瞭になりはしないかという危惧がやはり感じられる。他の重要課題とされる 「女性・性差別」 「『障害』 者差別」 などとの関連や時間的なバランスもむずかしい。
様々な意見があったが、関係機関等も 「人権」 に変わっているのだから、名称も変えたらどうかという方向性の中で話し合いが持たれた。
○活動内容について
内容については名称と違い、従来の方針を基本的には変更せず 「同和問題」 を中心にした活動でいいのではという意見が多かった。ただ、他の課題も当然関連づけて意識啓発・推進していくべきということも付け加えられた。
加同協の活動全般については、内容や方針はだいたいわかるが、まだ、事務局の人たちに比べればわからないことが多いし、もっといろんなことを知らせたり教えてほしいという要望もあった。
<6班>
6班では名称についての問題と、活動内容を今後どういう方向性に持っていくかという話の中で、加同協があって良かったというような話に発展していった。主な内容をまとめると次のようになる。
○名称について
発足当時の流れからも、同和問題を切り離すことはできない。“加同協” という名称を特に変える必要はないのではないか、という意見があった。その他の意見はあまり出ず、6班では結論はもとより、方向性も定まらない状況であった。
○活動内容について
・今まで活動してきた内容で良いのではないか。
・もっと連携の機会を増やしてほしい。
・情報交換を活発に行う手だてはないのか。
・同和問題を中心に活動を行うが、その他の人権についての勉強会も有意義であった。
○加同協があって良かった
加同協があって良かったという意見が多く出た。加同協のおかげで、他校との連絡や行事等の打ち合わせなどスムーズにできる。児童生徒の情報交換等も気軽にできる。など、連携があることによるメリットが挙げられた。これからも連携をいっそう深め合える加同協であってほしい。
03/11/18