加同協ニュース №30     03/9/16
6月5日(木) 就学前交流保育 報告  <就学前部会>
5月14日 (水) に予定していた交流会が雨のため中止になったが、会員の希望で6月5日 (木)、蔵本公園で開催された。各園所の5歳児152名、保育者20名、計172名の参加者が蔵本球場正門前で大きな円になり、交流会が始まった。
☆内容
①始まりのあいさつ  加茂名幼稚園長
たくさんのお友達といっぱい遊んでください。
②各園、所紹介・・・それぞれの園、所でアピールする言葉を言う
○○保育所です。仲良く遊びましょう。 など
③あそぼ・・・
・歌をうたう「チューリップ」・・・3番まで
  チューリップの歌で動作をしながらあそぶ
  (さいたポン  さいたポン  チューリップの花がポン など)
・ジャンケン汽車
  他の園、所の友達と手を合わせてジャンケンを楽しむ
  つながった友達と小さい円を作る
・まねっこしましょ
   歌に合わせて色々な動物の表現をする
  (うさぎ、ごりら、ぞう、ひこうき)
・みんなで踊ろう「200%のじゅもん」
  元気にかけ声をかけながら踊る
・ゲームをしよう(保育者によるジャンケンゲーム)
  どっちの先生が勝つか予想してみよう
④休憩タイム・・・木陰でお茶を飲みながら友達と話をする
☆反省
・予定していた日が雨で流れたが、日を変えて実施できたのはよかったし、横のつながりができた。子ども達も他の園、所の友達ができて喜んでいる。
・暑かったので実施する日を考える。又、計画の段階でできなかった時の事も考えて第2案も決めておく。
・皆のよく知っている歌をうたったりリズムも楽しかった。子ども達は興味を持ち、今も喜んで踊っている姿がみられる。
・1つの園、所が固まりやすいのでバラバラにする方法を考えてはどうか。又自由に語らえるような場もつくってはどうか。
・もっと交流できる場を増やせないか。
暑かったけれども楽しいひとときを過ごすことができました。来年の春には同じ小学校に行く友達と顔を合わせ、親しく触れ合うことができて喜んでいます。一緒に歌をうたったり、踊ったり、ゲームをしたりすることを通して、気持ちが通い合うことができたのではないでしょうか。
「幼稚園へ遊びにいきたい」、「○○ちゃんと友達になった」 という声が聞かれたことはとてもうれしく、この交流会をきっかけにまたいろんな所で一緒に遊べたらいいなと思っています。秋の交流会を楽しみにしています。
チューリップ
1番 さいたさいた チューリップの花が
    ならんだならんだ 赤白黄色
    どの花見ても きれいだな
2番 ゆれるゆれる チューリップの花が
    風にゆれて にこにこ笑う
    どの花見ても かわいいな
3番 風にゆれる チューリップの花に
    とぶよとぶよ ちょうちょがとぶよ
    ちょうちょと花と 遊んでる
7月31日 就学前部会 ・小学校部会交流会報告   <就学前部会>
 7月31日、加茂名コミュニティーセンターにおいて、就学前部会、小学校部会の交流が行われました。参加者は(41名)です。2グループに分かれて、活発な話し合いがなされました。
☆意見交換の内容について
<就学前部会から>
◎1年生の様子で気になるところや頑張っているところについて
・友達の発表や教師の話を聞けない子が多い。5,6月になってもおしゃべりが多いのが気になる。
・明るく元気で何にでも興味をもち、やる気がある。発表も意欲的にできる。
・自分の思いを素直に発表できるが、相手の気持ちを考えずに言いたいことをストレートに言って傷つけてしまうこともある。
・合同体育やあそび大会を行い、違った園・所を修了した子も名前を覚え、横のつながりが深まってきている。
◎障害児学級の生活について
・初めは学級生活に慣れなかったが、1つ1つ習得し、生活に順応している。6年生まで一緒に生活しているので、低学年には難しいところもあるが、手伝ってもらったり援助したりしながら、自立できるようにしている。
・その子に応じた段階で個別に指導する。基本的生活習慣の確立を基本とし、運動で、我慢したり頑張ったりする力や、集中力などを養っている。普通クラスとは違い、時間の枠を取り払っての授業ができる。又、保護者の希望があれば、担任と相談し、普通学級に入る時間もつくることができる。
・就学前に判断することは難しいと思うが、気にかかる子の保護者へは学級の見学を進めてほしい。
・ADHDや高機能自閉症、LDなどの疑いがあれば早い目にみつけ、入学時に情報を伝えてほしい。
・1年生を障害児学級に招待して、交流をもつようにしている。(あそび大会) 関わりの中で、障害のある子への理解につながればと考えている。
◎給食時のこどもの様子について
・食器についたご飯粒を残さず食べて見せに来る子もいる。
・1年生になると、小学校では一番下の学年になるので、就学前に自分でできていたことも、高学年にしてもらうようなことがあるのではないだろうか。
・重い容器や熱い物を運ぶとか、食器に分けるなど、1年生には負担が大きい部分は高学年に手伝ってもらうが、6月からはできることは自分たちで行うようにしている。
・学年が上がるにつれて手本になるという気持ちが芽生えてくる。6年生になるとがんばる。(下級生との関わりも大切にしたい。)
・時間配分は、手洗い→消毒→ナプキンをひく→給食を取ってくる→配膳と、20分はかかる。食べる時間は15分~20分位、残っていても片付けなければいけない。
・30人前後の児童が全て食べられるには時間が足りない。残さず食べられた満足感を大切にするため、食べる量を調節する。何も手をつけないで残すことはやめる。友達同士で励ましあって、苦手なものにも挑戦している。
・食べ方が下手な子や姿勢の悪い子が増えてきている。
・障害児学級では、食事は学習の1つなので、個別に指導するため時間がかかる。しかし、上級生を見習って下級生も頑張っている。
◎文字の読み書きについて
・1年生は、5月から宿題、持ってくる物、保護者・先生 からの連絡を書く。2学期からは時間割も書くようになる。(加南)
・6月から書き、ノートを使い切ったら、時間割も書く。(加)
・就学までに、自分の名前の読み書きはできるようにしてほしい。他の事は1から指導する。
<小学校部会から>
◎話の聞けない子、いすに座れない子について
・好きな遊び (自主性、創造力を高める) もするが、一斉活動も大切にしている。落ち着いて座って相手の話を聞く機会を多くとっている。絵本の読み聞かせも指導の1つである。
・自分なりに聞き取る力を大切にしているが、自己主張の強い子ども、自分の思いだけをきいてほしい子どもが増えている。
・昨年の交流会での話を基に保育を進めている。家庭ではわがままを見逃すことが増えているのではないか。集団生活の中でしてはいけない行為については、きちんとできるような指導をこころがけている。
◎基本的生活習慣について
○保護者と保育者の考え方にズレがあることを感じる。
・かばんを子どもに持たせず、保護者が持っているのが目立つ。
(文字や数などは気にするが、かばんの片付け、出席シールをはる、身支度をする、時間を守らないなどは気にならない。)
・あいさつに元気がない。しない子もいる。保護者もしない人がいる。
・寝る時間が遅いので朝起きれない。
(夜寝ないから、昼寝をさせないようにとういう保護者もいる。朝ご飯が食べれない・・・時間がない、起きたばかりで食べれない。)
・車での送り迎えが多く歩くことが減っている。又、シートベルトをしている人が少ない。乳児もチャイルドシートに座らせず、抱いて運転している人もいる。
・しつけは、園や所がしてくれると思っている。善悪の判断ができないなど、家庭教育の低下、保護者のモラルの低下を感じる。
○その場その場で指導をし、自分で考え行動できる子をめざしている
・整理整頓の日をつくり、ロッカーなどをきれいにしている。
・プール遊びでは、シャワーで体を洗ったり、パンツをしぼったりして自分でできることをしている。
・いろんな所へ出かけたり、いろんな人と会う機会を多くし、社会経験を大切にしている。
・保護者とはしっかり話し合い、連携を取りながらズレを直していきたい。
・遅刻をしてくる子への対応や、朝ご飯を食べているかなど小学校でも確認をしてほしい。
◎食事について
幼稚園・・・毎日手作りのお弁当を持ってきている。
・当番を決めて、ふきんをしぼったり、机を拭いたりすることを経験している。
・楽しい雰囲気を心がけながら食事のマナーもその時々に伝えている。(はしの持ち方、食べ方、こぼさないように座って食べる。早く終わった子は静かに遊ぶなど。)
・残さないように食べる。嫌いなものもがんばって食べることは、作ってくれた人への感謝の気持ちを育てる。
・食べ終わった後にお弁当箱を見せてもらって、全部食べられた喜びを共感したり、残した子には体調を考えたり励ましたりしている。
保育所・・・給食(3才以上はご飯だけ家庭から持ってくる。2才以下は完全給食)
・残さず食べる、よくかんで食べることを指導している。
・レストラン給食をしている。(自分の席を決めてマットをひき、自分でおぼんに入れてもってくる。自分たちでできることは自分たちでやっている。)
・5才児が当番になり、お世話や清掃を行う。小さい子の世話もする。
・食べる量がものすごく少ない子、食べるのに非常に時間がかかる子が、小学校ヘ行ってついていけるか心配している。
◎保護者について
・遅刻が多いのは、保護者の生活態度にも問題がある。遅れてくると遊びの中に入りにくい子もいるので、友達関係のこと、園の様子なども保護者に伝えていくことが必要である。
・参観日に保護者の私語が多いのに驚く。手紙やPTAとの話し合いで減ってきたケースもあるので、今後も手立てを考えていきたい。
・話の聞けない子が増えているのは、家庭で大人がゆっくり話を聞いあげていないのではないか。
忙しい時期にもかかわらず、大勢の先生方に参加していただき、小学校と就学前のそれぞれの立場から意見を出し合い、疑問に思っていたことを確認し合ったり、子どもの発達を共通理解することができました。
今回は、小学校の低学年の先生方だけでなく、中学年、高学年の先生方にも参加していただくことができたので、就学前の子どもの育ちの姿を分かっていただく良い機会となったように思います。
就学前から小学校への滑らかな移行、そして中、高学年へとその育ちにつなげていくために、保、幼、小の連携を深めていくきっかけができたのではないでしょうか。
これからも就学前と小学校との交流を大切にしながら、保育者・教師自身の資質を高めていけるように努力するとともに加茂名地区の子どもたちのために頑張っていきたいと思います。
03/9/16