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香道とは
香道の歴史」と「閑院流について」の項で触れたように、聞人(香人)達によって
隆盛を極めた江戸時代の聞香文化も明治期になり他の文化と共に大きく衰退します。
新渡戸稲造が著した”武士道”が世界から注目を集めたのを機に日本の文化が盛り返え
します。
武士の流れを汲む聞香文化にも「道」という概念が付与され体系が整い香道
流派と
して確立して行きます。同じ頃、お茶も「茶の湯」から「茶道」へと確立して
いきます。
一方、貴族の薫物文化の流れを汲む流派は「道」という概念や家元制度は
基本無く、
香は鑑賞し楽しむという「玩香」の世界を今日までに継承されております。
さて、香道の「道」という概念については香道バイブルといわれる「香道蘭之園」を
初めどこにも記されておらず、各流派の家元から秘伝や香道規範と共に面授口訣に
よってのみ伝えられています。

 ※ 当家の見解です