タカミーズ&清華

貴美「って訳で、私ら問題外五人組……って三人しかいないね?」
直樹「真雪さんって人は亡くなっているから。河東さん……でしたね、あの人はあまり馴染んでないので、二条さんといっしょにって事らしいです」
貴美「あっ、なるほど……んじゃ、必要ないだろうけど、軽く挨拶ね。タカミーズの片割れ、吉田貴美二票」
直樹「タカミーズって自称するの、止めてください……高見直樹二票」
清華「三島美月の姉です〜とか言ってみたりして? 三島清華二票です」
貴美「かなり無理」
清華「むっ……良いんですよ。どうせ、お義父様といっしょに平均年齢を引き上げてるおばさんですからね、どーせ、どーせ」
直樹「わっ、プチプチシート取り出したっ!」
貴美「常時持ち歩いてるところが美月さんを超えてんね。美月さんは部屋に取りに行こうとするから」
清華「コメントも一つキリ、しかも『一人ぐらい投票してあげないとね』でした……いらない子なんですね、私は」
貴美「いらない『子』じゃないよねぇ〜」
清華「直樹くん!! 良い子紹介してあげるから、この人と別れなさい!!!」
直樹「あはは……かんがぇ――ぐふっ!?」
貴美「……命が惜しくなきゃ、素直に言いな? なお」
清華「世界を狙えそうなボディブロー……よっ容赦ないですね」
貴美「なおは毎朝これで起きてんだから大丈夫なんよ。それで、返事は?」
清華「あっ、そうですね。本当にありがとうございます。次回も枠があるよう、応援してください」
貴美「んでなおは……ごめん、コメントないわ。なお……ダッサァ」
直樹「ごほっ、げほっ……息が出来ないかと思った……一応、前回よりも得票は増えてるから良いんですよ。それに妙なコメントがなくて良かったかなって思います」
清華「妙な?」
貴美「女装とかレースガールとか第二十八代ミスタークィーンとか」
清華「あっ! 今年のミスタークィーン、直樹くんが取ったんですか? それはおめでとうございます! アレを作ったのお義母様なんですよ!」
直樹「えっ!? そうなんですか!? ……何でそう言う余計なことを……」
清華「男女平等の世の中だからとか……まあ、お義母様は『やらなきゃいけない事は出来るだけやらず、余計な事は率先してやる』って言うのが身上の方でしたから」
貴美「やらなきゃいけない事はやった方が良いから、その上で余計なことをするのが良いんよ」
直樹「どっちもどっち……」
清華「お義母様ですから、仕方ないです。お義母様へのコメントはありませんね。少し残念」
貴美「んで、私の分、まずは……『こんな素敵な彼女をもった直樹君が羨ましいです。・・・本当ですよ?』……えぇ? マジでそう思ってる?」
直樹「自分で言わないでください……」
貴美「客観的に見て、友達としては良いけど、付き合うのはパスって女っしょ? 私」
直樹「付き合ってる本人前にして、自分で言わないでくれませんか?」
貴美「いやいや、そう言う女に付き合ってくれてる恋人をゲットできて幸せなのは私の方、と言う控えめな態度なんよ?」
清華「……物は言いようと言う奴ではないのでしょうか?」
直樹「僕もそう思います」
貴美「二つめ。『2度目の投票。吉田さんがからかわれて赤くなるところが見たいです。本人は激しく嫌がりそうですが……。』……キャラじゃないからパス。それと、私の今年の目標は『ツンデレと呼ばれない』なんよ。後、得票二票で、『二度目の投票』って、私に投票してくれた人、一人だけだったんやねぇ……」
清華「えっと……なんですか? その『つんでれ』というのは」
貴美「フィーリングだから口で説明するのは難しいんよ。知らなくても人生において何一つ損をするわけでもないから、気にせんで良いよ」
清華「はあ……そうですか……残念」
直樹「実際に吉田さんがデレデレしてるところなんて、ほとんど見たことないですから……二人きりの時だって殴る蹴るの折檻はしょっちゅうです」
貴美「そうそう、ベッドの上でも」
清華「ええぇぇぇぇ!!! 直樹くん……大人。それも歪んでる大人……」
直樹「ちっ違います!!! 全然、違います!!! 妙な作り話をばらまくのは止めてください!!!」
貴美「上手い具合にオチも付いたし、私ら三人はここまで。次は――」
清華「お義父様と美月ちゃんですね」
直樹「フォローないんですかっ!?」
オープニング  書庫   美月&和明編