美月 | 「はい、変わりましたよ。三島美月21票……減ってますね……いらない子ですか?」 |
和明 | 「三島和明22票。美月さんよりも多かったようですね。老人がこんな所に顔を出しても良いのでしょうかね?」 |
美月 | 「良いんですよ〜ところで、吉田さん達楽しそうでしたけど……私達もあー言うのしなきゃいけないのでしょうか?」 |
和明 | 「……無理ではないのでしょうか?」 |
美月 | 「無理ですよねぇ……面白い事なんて言えませんから」 |
和明 | 「……」 |
美月 | 「……」 |
和明 | 「美月さん……」 |
美月 | 「はい?」 |
和明 | 「何か喋らないといけないのではないのでしょうか?」 |
美月 | 「そうですね……お祖父さんからどうぞ」 |
和明 | 「そうですか? では、美味しいコーヒーの――あっ……」 |
美月 | 「どうかしました? ご自分の頭なんか撫でて……」 |
和明 | 「いえいえ、久しぶりでしたので驚いてしまって……あの空飛ぶ不可思議生物め……(ボソ」 |
美月 | 「お祖父さん?」 |
和明 | 「いえいえ、では、コメントへのお返事をしましょうか? 多いですからね」 |
美月 | 「はい、そうですね。私からしますね。『今度こそ首位に!』うぅ……ダメでしたぁ〜応援ありがとうございました。次回があったら、是非、投票してくださいね?」 |
和明 | 「私の方の一つめは……『こういう老後希望です・・・まだ就職すらして無いけど。』そうですね、若い人達に囲まれているというのは望外な事です。就職活動中ですか? 毎年毎年、この時期には顔色を変えてる学生さんがいらっしゃいますね。こだわって望む道を進むも良し、望まない道で苦労してみるのも良し、選んだ道が合わなければやり直してみても良し、やり直しの効かない人生というのは意外とない物ですよ」 |
美月 | 「うう……なんか、二つ並ぶと私が馬鹿みたいですぅ……」 |
和明 | 「若い人への説教は老人の生き甲斐ですから」 |
美月 | 「そうなんですか? 私はあまりお説教とかして貰った記憶、ないんですけど……」 |
和明 | 「私には記憶が沢山あるのですが……」 |
美月 | 「……はい?」 |
和明 | 「いえいえ、続きましては……『天然ボケねーちゃんは良いですね』と言うのは美月さんの方ですね」 |
美月 | 「私は別にボケてません!」 |
和明 | 「少しずれているのが美月さんの良いところですから」 |
美月 | 「そうです、ずれているだけなんです! 流石お祖父さんです」 |
和明 | 「……この年で突っ込みというのは中々しんどい物がありまして……」 |
美月 | 「はい?」 |
和明 | 「いえ、続けましょう? 『何となく上位に食い込ませてみたい・・・』これ以上上に上がると恥ずかしいので……このあたりが一番居心地がいいですね」 |
美月 | 「私は……うう、ここでも良いようなもうちょっと上が良いような……上の方で色々言われるよりもこのあたりで――あっ! 『胸は(ry でも好きなんです』『ガンバレ貧にうわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp』二回も言いました……二回も……大体、フジコってなんですかっ!? ルパン三世の峰不二子さんですか! どうやったら、あんなに大きくなるのか、一度くらい聞いてみたい物ですっ!!!」 |
和明 | 「本当にこの年で突っ込みというのは、やはり辛いですね……浅間さんと代わっていただきましょうか……」 |
美月 | 「あのお祖父さん……どうしてそこで黄昏れてしまうのですか?」 |
和明 | 「なんでもないです。ほら、『がんばれ〜』と言うのもありますから、元気を出してください」 |
美月 | 「それは凄く嬉しいのですが……何を頑張ればいいのでしょうか?」 |
和明 | 「そうですね、ひとまず、お掃除なんかを頑張ってみれば……」 |
美月 | 「そうですね! 今夜から頑張ります! あっ、お祖父さんの方、全然、お返事してませんよ」 |
和明 | 「『のんびり暮らしたい』、あはは、お若い方には退屈が過ぎるのではないのでしょうか?」 |
美月 | 「お祖父さんの仕事分担、どんどん、減ってきてますからね……フロアチーフなのにフロアに出る暇がなくなってきてます」 |
和明 | 「もう、楽隠居の年ですよ。次は……『こんな老後を迎えたい。』、本当に望外な老後を送らせていただいてますよ。少々、賑やかすぎるきらいもありますけど」 |
美月 | 「今年も賑やかな年になりそうですよね!」 |
和明 | 「はい、賑やかでしょうね。『アルトには勝ちたいですね。』勝たない方が良いですよ、拗ねますから。彼女が拗ねると周りが――……今日は良くちょっかいを出してきますね……お祭りだからでしょうか?」 |
美月 | 「あの、お祖父さん……頭、痛いのでしたらお医者様に行った方が……」 |
和明 | 「大したことありませんよ。どうもタチの悪い蜂が一匹居るだけですから」 |
美月 | 「えっ!? 殺虫剤持ってこないと!!」 |
和明 | 「……浅間さん、突っ込みはお任せしますね。では、今後とも、当店をごひいきにしてくださいませ。それとアルト、逃げ出した方が良いですよ」 |
美月 | 「お祖父さーん! ムシキラーどこに置いてましたか!?」 |
和明 | 「もう、逃げてしまいましたよ! あっ、それと次は……演劇部のお二人です」 |