あっ……あの、初めまして……じゃなくて、多分、知ってると思いますけど、高見直樹です。こんにちは。
 えっとぉ……今回、幽霊さんが司会を外されたので、僕がやることになりました。なんでも、挨拶の時点で首位を連呼したのが企画実行委員会の怒りを買ったらしいです。
「今回、俺にも思うことが色々あった。タカミーズのふがいなさは全て、俺の不徳の致すところ。と、言うわけで晴れ舞台を用意しちゃる、アピールしてこい」
 と、企画実行委員会と指名してくれたので、幽霊さんの後釜に僕と吉田さんが抜擢されることになったのですが――
「メンツに幽霊が居る!? ばっばっかしいぃ〜〜幽霊なんて居るわけないじゃん、私、そんな非科学的なことには付き合わない!!」
 そう言ってベッドの中から出てこないので、僕一人で来ました。恐がりなんですよねぇ〜ホラー映画とかも見てるともの凄く怖がっちゃって。
 僕は好きなんですよ。十三日の金曜日とかエルムガイの悪夢とかはシリーズ全部見ました。オメーンも良いですよね。全部、吉田さんと一緒に見に行きました。
 先日、着信ありファイナルに行ったときは、口から魂がはみ出してました。映画よりもそちらの方が面白くて、内容、全然、覚えてません。
 デートで誘うとなんだかんだ言って一緒に行ってくれるんですよ。こう言うところ、可愛くて……あはは、なんだか、照れますね。
 帰ってから、ボッコボコに殴られましたが。
 惚気てないでさっさと始めろと言われてしまいました。
 では、一万Hit記念人気投票の結果発表を行います。
 と……その前に要注意事項を読み上げさせていただきます。
 えっと……カンペ、どこに張ってます? あっ、あった……
 このページに書かれていることはは全て、本編とは一切関わりがないそうです。
 特に、ここで僕、高見直樹と幽霊さんやアルトさんが会話しているように見えても、それは幻覚か夢でも見てたものと思ってください。
 本編では僕はアルトさんを見ることやお話しすることどころか、存在すら知りませんが、ここではそう言う設定はなしと言うことになっています。理由を聞かれたら――
「ボク、子供だから、大人の事情なんて判らなぁい」
 と、斜め下から見上げるようにし、更に媚びた声で言うように。「ボク」がカタカナな所がポイントだ……って、嫌ですよ! そんなこと!!
 ……あっちで誰がもっと媚びろと言ってます。じゃぁ、そうおっしゃる方がここに来て演技指導してくださいよぉ。
 ああ……バイト料に目がくらんで引き受けたりしなきゃ良かった……

 中間発表同様、九位からの発表です。
 九位は三島清華さんです。
 ……申し上げにくいのですが、〇票の九位です、感想を一言
「もう一花くらいはいけると思ってたのに……まあ、娘が良いところにまで行ってるのでそれでよしとしましょう」
 意外と……冷静ですね。
「ええ、私の若い頃は美月ちゃんそっくりだったので、若い頃の自分が認められたと思って……誤魔化します」
 ごっ誤魔化してるだけなんですね……もし、次回があったとして、抱負を一言ください。
「次回も枠があったらいいな、と思ってます。出番、ものすごーく減りそうですから」
 はい、ありがとうございました。投票がなかったのでコメントもありません。えっと、他には……僕にも一言言えって言われても……特にありませんが……初登場も遅く、出番も少なかったので、この順位は仕方ないかな……って。それくらいです。
 でも、いい人なんですよ。この間、紅茶をごちそうになりました。

 八位、一票、僕、高見直樹。
 最初から出番がずーっとあって、一票だけですね。別に人気が欲しいとかは思ってませんが、一応、レギュラーなのに、この地位って言うのは……はあ、まあ、良いじゃないですか、僕のことは。
 とりあえず、一票くださった方、ありがとうございます。
 コメントは『ヘタレですね。 まぁ。それがこのキャラの味なんでしょうが‥』
 ヘタレでごめんなさい。僕だって、強く生きてみたいんですよ……あー言う人に振り回されっぱなしだと、性格もヘタレになりますから。本当。
 次回への抱負は、順位はともかく、もう少し投票して貰えるように頑張ります。何をどう頑張ればいいのかは、判りませんが……

 七位、二票、吉田貴美さん。
 は、家で震えているのでコメントを預かってきました。
「私は別に幽霊なんて恐くないんよ! 理工学系大学生として、そう言う非科学的なことが許せないだけなん!!!」
 ……全く関わりのないコメント、ありがとうございました。
「追伸:こないだの映画のこと、漏らしたら折檻」
 ごめんなさい、もう、漏らしました……あの、今晩、何処か泊まるところ、用意してくれませんか?
 次回への抱負は見ての通り、ありません。
 ……次回まで僕の命、あるかなぁ……
 後半にいただいた投票及び、コメントはありません。

 六位、三票、三島真雪さん。
 故人ですので、当人からのコメントはありません。後から幽霊さんがコメントを言うのに、この人のコメントはないそうです。
 えっと、三島さんのお婆ちゃんですね。初代、喫茶アルトのフロアチーフさん。どういう人かというと――
「本当に素敵な人だったのよ」
 と、三島清華さんがおっしゃっています。
「日本一働かないフロアチーフね、店長の嫁って立場がなかったら給料泥棒だわ」
 と、おっしゃっているのは妖精のアルトさん。
「……ノーコメント、と言う事で一つ」
 と言うのが店長さん。
 どういう人だったんでしょうね……一度、お会いしてみたかったような気がします。
 次回への抱負もありません。

 五位は良夜君です。十票。
 この順位と投票数について一言
「アルトに負けたか……」
 こだわってたんですね。
「別に順位はどうでも良いんだけどな、あいつがまた勝ち誇るかと思うと……無性に悔しいんだよ」
 あはは、僕も吉田さんより低くて……えっと、次回への抱負は?
「あったとしたら、アルトには勝ちたい」
 本当に悔しそうですね……後半にいただいたコメントは――
『ロリコンキャンセル貧乳好きコンボ、と見た』
 とのことですが、これについての申し開きをどうぞ。
「申し開きってな、直樹……俺はロリでもないし、貧乳好きって訳でもないんだけどな……」
 なんか、答えにくいコメントですよね……
「釣り針の付いてない胸ならどんな胸でも良いよ」
 ……誰の胸のことを言ってるのか、一発で判りますね。
「そうだな、その釣り針で釣られた男」
 ツッ次! 次行きます!
「さてと……美月さん、怒ってるだろうから……さっさと逃げるか……」

 三位は二名です。妖精のアルトさんと店長の三島和明さん。十二票。
 まずはアルトさんの方から。一言どうぞ。
「そうね、良夜に勝てて一安心だわ。後、タカミーズにも勝てたし、満足しておくことにするわ」
 あの……言いにくいんですけど、タカミーズって止めてくれませんか?
「あら、良いじゃない。売れない漫才コンビみたいで」
 ……それが嫌なんですぅ……
「次回への抱負は……あるのかしら? 次回なんて……」
 あったとして、と言う事らしいです。
「そっ。じゃぁ、次回は和明にも勝つ、で良いわ……ふふふ……和明め、次こそはどちらが上かはっきりと見せつけてやるわ」
 くっ黒い……
「他は特にないわよ。さっさと和明を呼んだら?」
 あっ、その前に後半にいただいたコメントがあります。
『タイトルに入っているのだから、主役だと思います』
「登場人物が答えるコメントではないわね、ノーコメントってことにしとくわ」
『強気に見えますけど結構やられ要素が多い所?』
「変わった体質だから、色々と問題点が多いのよ。こう見えても苦労してるのよ、人生」
 はい、ありがとうございました。
 妖精って実在するんですね、初めて知りました……結構、可愛らしい方でしたね。
 では、続いて、店長の三島和明さんです。
「おや、私がここですか? それはなんとも、ありがたいことですね」
 堂々の三位ですね。一言ありますか?
「そうですね、若い方をさしおいて、この順位というのは嬉しくもあり、恥ずかしくもあり、と言うところです」
 次回への抱負、あったら教えてください。
「今回投票していただいた方の期待に添える程度には頑張りたいですね」
 コメントです。
『こういう味のあるおじ様は物語の中さえ貴重だと思います。』
「ありがとうございます。歳を取ってるだけですよ。宜しければ、コーヒーでも飲みに来てください」

 最後まで接戦を演じていたトップ二人です。
 なんと、三位に対してダブルスコアです。凄い人気ですね……二位、幽霊さん、二十六票。
「……こんにちは、幽霊です。負け幽霊です……」
 あっ……えっと……あの……
「……なんですか? 女性の前でそんなに怯えるのは失礼だと思いますが?」
 いえ、そのうつむき加減な所とか、前髪で目を隠してるところとか……普通に恐いんですけど……
「所詮は非生ものですから……気にしないで下さい」
 はっ、はい……では、今回の結果について何か……あの、どうして僕の背中側に回ろうとしてるんですか?
「首位から転落した寂しさを人肌で癒そうとしているだけです」
 あの……平たく言うと取り憑こうとしている、と言う事でしょうか?
「違います。人向ぼっこです。私は一流の人向ぼっかーですから」
 なっなんですか……それ。一応、彼女が居ますから、そう言うこと、止めてください。
「浮気ですね。血みどろの修羅場が待っています。でも、大丈夫です。私は刺されても血は出ませんから」
 そう言う問題じゃないんです……あの、それより、続けて良いですか?
「感想ですね? はい、非生ものがここまで来れたのも投票してくださった方のおかげです。本当にありがとうございました……と、愁傷な事を言っておけば、次回、あの貧乳チーフに勝てるかも知れません」
 ……あの、そう言うことは口に出すものじゃないと……
「ごめんなさい、いつも一人語りなので……つい」
 それと、三島さんの胸のことは余り触れない方が……
「そうですね、立派なえぐれですから。触れようと思っても中々触れられません」
 ああ、もう、そうじゃなくて……
「立派な胸に毎晩触れている直樹くんには物足りないことでしょう。それは判ります」
 わぁぁぁ、もう! 止めてください、そう言うことを言うのは!!
 コメントに行きます! こめんとっ!!!
『ゆ、幽霊が負けてる!?』
「はい、最終的に負けました……がっかりです。所詮は非生もの、ここまで来られただけで満足すべきなのでしょう……最終日の午後から貧乳チーフに投票した人、死んで下さい」
『じょこーせーとはおもえないです』
「一応、女子高生です。セーラー服ですし、膝の辺りにルーズソックスらしき物も見えています。何処をどう見ても女子高生です。女子中学生だと思った方、死んで下さい」
 なんで、こんなに毒ばっかり吐いてる人が二位なんだろう……えっと、次回への抱負は?
「次回までにここのタイトルを『スーパーマーケット・幽霊』に変えられるように頑張ります」
 かっ、変えないで下さい……

 そして、堂々の一位は三島美月さん。二十七票。
 あの……三島さん、もの凄く怒ってませんか?
「どうして怒るんですか? 皆さんが投票してくれたんですよ? 悦びこそすれ、怒るわけないじゃないですか?」
 そっそれなら……良いんですけど……
「どうせ、私の胸はペッタンコで中学生だった頃の吉田さんよりも小さいです」
 あっあの……それ……
「ええ、吉田さんの胸に見慣れてる直樹くんにはきっと物足りないでしょうね。判ってますよ」
 いや……あの……髪が逆立ってるし……ごっごめんなさい。
「皆さんで私のこと、ツルペタだとか、ブラが要らないとか、えぐれ胸だとか、洗濯板どころかまな板だとか、言いたい放題なこと、言ってくださって、本当にありがとうございました!」
 誰もそこまで酷いことは言ってませんから……
「どうせ、私は二代目喫茶アルトの関東平野娘ですっ! 喫茶アルトの貧乳の方なんですよぉぉぉぉ」
 こっコメント……見せなきゃ駄目ですか? 僕の命に関わるような気が――
「見せてくださいっ!」
 あっ、取っちゃ駄目です!
「……えっと……『胸の差が戦力の差では無いのです!』……やっぱり、胸ですかっ! 胸のなさが勝因だとでも言うんですか!? そんな勝因いりません!! ビリッケツでも良いのでBカップが欲しいんですっ!!!」
 あっあの、こっちに『いいヒトだと思うんですよ。うん』って言うコメントもありますから……落ち着いてください。
「うう……ありがとうございます……」
 えっと、次回への抱負を……
「人並みの胸を目指します……」
 僕の身長と同じで、もう成長は無理かと……
「直樹くん! 希望を捨てては行けませんっ!!!」
 そんなに力説しなくても……

 はあ……やっと、終わりました……疲れました。特に最後の二人……
 最終結果は以下のようになりました。

一位三島美月
二位幽霊
三位三島和明
三位アルト
五位浅間良夜
六位吉田貴美
七位三島真雪
八位高見直樹
九位三島清華

 では、これにて一万Hit記念人気投票の結果発表を終わらせて貰います。皆様の投票、関係者一同、深く感謝しております。
 今後とも、「ランチはサンドイッチ、サラダ、コーヒー、そして妖精」及び「特売幽霊」への暖かいご声援、お願い申し上げます。
 次回は三票を目指そう……

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