松  

       松下幸之助翁述 * 江口克彦氏 記)より

             
巻五 自分を見つめよ   

                






          
                       蟻 馬 治
                            今日の言葉(目次へ)

                           (次へ)巻六 何事も衆知




2003.10.21 巻五<自分を見つめよ>       472

 不景気は、本来世の中にはない。人間がつくらない限りありえない。

コメント

 いつか講演会で、悩みは世の中にはない!どこのデパートにも売っていないだろう。自分で悩みと思ってるだけです。と聞かされ目から鱗が落ちたのを思い出しました。不景気も人間の考え方が作っているのですね。

2003.10.20 巻五<自分を見つめよ>         471

経済摩擦は、各国の国民の意識が勝手につくっているのである。人知がいたらぬために起こっているのである。

コメント

 世界中のすべての人々が、松下さんの“ 共存共栄 ”の心を持って、自国の利益だけでなく相手国の利益も考えるようになれば経済摩擦も起こらないのすが・・・・

2003.10.19 巻五<自分を見つめよ>        470

 主座を堅持し、いいものはいいと評価する。また、取り入れるべきは取り入れる。そこに自分を失わず、自己向上をはかることができる。主座を堅持しなければ、せっかくもらった花もアダ花になる。

コメント

 主体性を持って責任有る行動をする事が、自己向上になり、自分ならではの個性の花を咲かせる事になる。

2003.10.18 巻五<自分を見つめよ>       469

 日本の伝統精神は三つある。主座を保つこと、衆知を集めること、和を尊ぶということだ。

コメント

 主座を保つとは、人はそれぞれの立場で、主体性を持って責任を自覚した行動を取らなければいけない、ということだそうです。

2003.10.17 巻五<自分を見つめよ>       468

 国民が平和、幸福、繁栄を目指し、力をを結集して活動を続けていくためには、国民共通の努力目標がなければならぬ。

コメント

平和(Peace)幸福(Happiness)繁栄(Prosperity)松下さんが提唱し続けたPHP活動は、今こそ世界中の人々が、人生とは如何に生きるべきか!基本に戻って考え、実践しなければならない時ではないでしょうか。

2003.10.16 巻五<自分を見つめよ>       467

 和を大切にするということは、日本の伝統精神である。それは平和主義といえるだろう。つまり日本は本来、軍国主義ではなく、平和主義なのである。

コメント

私の事務所には“以 和 為 貴”松下さんから直接本宅で戴いた額が飾ってあります。

2003.10.15 巻五<自分を見つめよ>       466

 なぜ本格的な政治研究所が出来ないのか。税金を三分の一にしたら政治はどうなるか、政治のムダをどう改善すべきか、政治の生産性を高めるにはどうしたらいいのか。立場にとらわれずに真剣に研究する機関がどれほどあるというのだろうか。

コメント

 政治はムダが多すぎる。ムダを改善し、政治の生産性を高める事を、民間の企業が取り組んでいるようにもっと真剣に考えなければ、日本の政治は良くならないと松下さんは提唱し続けました。

2003.10.14 巻五<自分を見つめよ>       465

 すべての人が提案し、すべての人の知恵が集まる。それによって経営をすすめることが、全員経営というものだ。

コメント

 衆知を集める!松下さんの好きな言葉です。多くの人の知恵を集め、全員が経営に参加する事で間違った方向に進んでいかないのでしょう。

2003.10.13 巻五<自分を見つめよ>       464

 いちばん良かったのは、二、三百人のときであった。楽しいし、希望に満ちているし、従業員もよく聞いてくれるし、よく働いてくれるし、実際に生きがいを感じた。もし許されるならば、私はその二、三百人程度の中小企業の主人(あるじ)になりたい。

コメント

 松下さんにとって、直接従業員の意見も聞きながら、直接指導が出来た頃が生甲斐も感じ、一番経営も楽しかったのでしょう。

2003.10.12 巻五<自分を見つめよ>       463
 いい天気も三日続けば、一日は雨になる。それでいい。

コメント

 松下さんは、人生も経営も自然の理に従い、当たり前のことを当たり前にやっていけば、物事はうまくいく。と宇宙の理法に逆らってはいけないと考えていました。

2003.10.11 巻五<自分を見つめよ>       462

 税金は決まった以上には取られない。だからそんなことに頭を使うことはない。それよりも、儲けることに頭を使いなさい。そのほうがずっとおもしろい。

コメント

 税金は決まった以上には取られない。でも出来るだけ取られたくないと誰もが考えますが、利益が出るように頭を使うのが経営者の仕事です・・・・人生は、前に向くしかないのですね。

2003.10.10 巻五<自分を見つめよ>      461

 企業の目的は、社会に貢献すること、社会全体の共存共栄ということだ。そして、その報酬が利益である。

コメント

 松下さんの“ 共存共栄 ”はよく見かける言葉です。自社だけが儲かるのでなく、取引先そして社会全体の共存共栄でなければならない。がいつも頭にありました。

2003.10.9 巻五<自分を見つめよ>       460

 多角経営より適正経営が大事。大きくするより、専門細分化、適正規模を考えよ。

コメント

 松下さんは、石橋を叩いて渡るような堅実な経営を心掛けていました。決して力以上の背伸びをした経営はしませんでした。その結果会社は着実に成長しました。

2003.10.8 巻五<自分を見つめよ>       459

 自分だけ儲けようという考え方は、どこかに弱さがある。社会とともに発展するのだ、世の中のためになる仕事をするのだ、と考え実践してこそ、経営に力強さが生まれる。

コメント

 世の中のためになる仕事をする! 地球上の人々が幸せな生活が出来るように、便利な物で安くて誰でもが買える商品を世に送り出そうと、商品開発し技術開発に力を入れた松下電産は“ ついに日本中の人々がお得意さんになって呉れた ”と嬉しそうに話してくれた松下さんの笑顔が懐かしく思い出されます。

2003.10.7 巻五<自分を見つめよ>       458

 たとえ多数決で決まったことで、結果としてうまくいかなかった場合でも、責任はひとり責任者にある。

コメント

 松下さんは、決して責任の転嫁はしませんでした。社員のやり方が悪かったとか、部下が力不足だったとかは、出来ない理由にはしませんでした。君がいながら何故うまくいかなかったのか!いつも叱るのは責任者だけでした。自己責任を徹底して指導していました。

2003.10.6 巻五<自分を見つめよ>       457

 仕事のコツは、知識や人に教えられたりするだけではモノにならない。自分で取り組んで、そこからそのコツというか、カンどころをみずから体得、つまり自得していかなければならない。

コメント

 松下さんは、松下政経塾にも専属の先生を置きませんでした。塾生は総て自分で学ぶ事になっていました。“ 自修自得で事の本質を究めること ”をモットーとして、他をあてにせず、自らの力で、自らの足で歩いてこそ知恵も力も集まってくる。と自主自立の精神を教えました。

2003.10.5 巻五<自分を見つめよ>       456

 何が正しいかということをもたずして、国のために死ぬとか、社会のため、人びとのために死ぬということは、やはり当を得ないことといえる。

コメント

 松下さんの考え方は、いつも損か得かでなくて、正しいか正しくないかが基本になっていました。

2003.10.4 巻五<自分を見つめよ>       455

 たまたま悪い水を飲んで、体を悪くしたから、水という水は今後いっさい飲まないと決めるのは愚かなことである。

コメント

 信念は固く、頭は柔らかく! 常に柔軟な考え方で発想の転換が出来なければ、前進はありません。身体が固く(老化現象)なると、頭も固くなると思います。いつまでも“ 若々しさ ”を保ちたいものです。

2003.10.3 巻五<自分を見つめよ>       454

 高い知識を与えられる前に、その知識を正しく活用できる人間にまで高まっておかなければならない。

コメント

 松下電産本社工場へ見学に行った時、担当役員が“ 我が社は人を作る会社です。その傍ら電気製品も作っています ”この言葉は大変印象に残りました。知識が高くても、正しく活用できる人間(知恵のある人間)でなければ世の中の為にならない・・・数年前の某宗教団体の事件を思い出して下さい。知識だけではダメです。

2003.10.2 巻五<自分を見つめよ>       453

 人間には、限りない繁栄、平和、幸福、たとえて言うならダイヤモンドが与えられている。しかし、そのダイヤモンドも磨かなければ光らない。

コメント

 人間には、無限の可能性が与えられているが、日々のたゆまぬ努力が無ければならない。歩み続けるからたどり着く、仕事も同様で努力を続けてこそ目的も達せられるのだよ!努力の人松下さんの言葉です。

2003.10.1 巻五<自分を見つめよ>       452

 幸せというものは、そんなにたやすく得られるものではない。たやすく満足できるものは幸せではない。

コメント

 松下さんは感謝の人でしたが、自己満足はより高度なものを追求されました。もっと、もっと良いものを求めて前進し続けました。

2003.9.30 巻五<自分を見つめよ>       451

 私は世の中というものは、人類が存在する限り、お互い人間の努力によって、一歩一歩限りない発展をつ続けるものだと信じている。これでもう発展はおしまいなのだ、ということはありえないことと思う。

コメント

 31年前の今日、私は松下さんに出会いました。記念すべき日です。世の中は限りない発展を続ける、自分も立ち止まることなく、より成長しなければと“よりよい道”を求め歩み続けた人です。これでよいという自己満足は、決してしませんでした。向上心を持ち続けた人生でした。

2003.9.29 巻五<自分を見つめよ>       450

 欲に生きるが、欲にとらわれぬ心がまえをもて。

コメント

 意欲というか、常に向上心が必要なんですね。質の高い欲でなければいけないということと解釈致しました。

2003.9.28 巻五<自分を見つめよ>       449

 できない、できないと思っていたものが、コロンブスの卵のように、考え方を変えれば、いとも簡単にできることがある。

コメント

 ダメだと思えばダメになる。自在に物の見方を変えることが大切だ。出来ないのは、途中で投げ出すからだ。“出来るまでやり続けると必ず成功する”道は無限にあるのだ。これが松下さんの信念です。

2003.9.27 巻五<自分を見つめよ>       448

 ものを改革するにも、景気のよいときにはなかなかできるものではない。むしろ景気の悪いときには、みなが厳しさを覚悟しているから改革はしやすい。(わざわい)を転じて福となす絶好の機会だ。そのときを(のが)してはならない。

コメント

 自分の生活態度や考え方、経営方針や社員の行動など、今までのままで良いのか?反省して改革する絶好のチャンスが到来しているのですね。“今やらねば何時出来る、俺がやらずに誰がやる!”(彫刻家 平櫛田中先生の言葉))

2003.9.26 巻五<自分を見つめよ>       447

 (とど)めを刺さない仕事ぶりは、初めから仕事をしていないのと同じである。

コメント

仕事は、最後まで徹底してやり抜いて、完璧に成し遂げなさい。中途半端で終わらすな!これは私には特に身に染みる言葉です。

2003.9.25 巻五<自分を見つめよ>        446

 些細(ささい)なこと、平凡なこと、それを積み重ね、そのうえに自分の知恵と体験を加えていく。それではじめて、あぶなげない信頼感がえられるというものだ。(さい)の河原の小石はくずれても、仕事の小石はくずれない。

コメント

 努力の人 松下さんの考え方です。僕は石橋を叩いて渡るような経営しかできなかった。一発勝負的な背伸びをした経営もしなかった。常に一足跳びではいけないと自分に言い聞かせて仕事に取り組んできた。よく聞かされた言葉です。

2003.9.24 巻五<自分を見つめよ>       445

 自己向上は社会全体のためでもある。他人が三段進歩しているのに、きみが一段も進歩していなければ、社会全体の平均を下げることになるからだ。

コメント

 君の考え方が昨日より今日、今日より明日と常に進歩しなければいけない。停滞している事は退化していることだよ。と教わりましたが、自分一人のことでなく社会悪になるとは・・・・自己向上を怠ってはならないと、気持ちが一段と引き締まります。

2003.9.23 巻五<自分を見つめよ>       444

 小さくても、自分の創意によって事が決せられるということは、生きがいがあるものだ。

コメント

 松下さんは、部下に仕事を任す時、必ず“君はどうしたらよいと思うか?”と本人に考えさせています。決して“こうしなさい”とか“この方法でやりなさい”と一方的に命令はしませんでした。蟻馬君、うちの社員は僕が期待した以上の成果を上げてくれたからここまで会社が発展した。

2003.9.22 巻五<自分を見つめよ>       443

人間は半分は利益で動く。しかし、半分は利益では動かない。

コメント

 経営の神様 人使いの神様 松下さんに私が質問しました。“人を動かすコツは?” 神様曰く “コツは無い!祈りだ!”私は上司の人間性がポイントと思います。

2003.9.21 巻五<自分を見つめよ>       442

 ほめられるのは嬉しいことだが、ときとして油断が生じる。だから逆に叱ってくれる人、注意してくれる人を求め、大事にしなさい。

コメント

 出会う人の半分は、自分に嫌なことを言う人と思っていなさい。自分の欠点や、悪い所を指摘してくれる人こそ、本当の意味で人生の師と有難く思い、大事にしなさい。今朝は、ある講演会で聞いたことを思い出しました。

2003.9.20 巻五<自分を見つめよ>    441

 叱られるべきときには、厳しく叱られなさい。それを素直に受け入れ、謙虚に反省し、奮起することによって若者は成長する。

コメント

 若者は成長する・・・・僕はもう歳だから、今からでは遅すぎる、と考えないで下さい。松下さんが80歳の時、21世紀には蟻馬君はどうなっているか?ご自分は106才までする事を色々考えていました。永遠の青年像がありました。
2003.9.19 巻五<自分を見つめよ>       440

 賞罰を明らかにせよ。賞すべき者は必ず賞し、罰すべき者は必ず罰する事が大事だ。それによって人は心を引き締めたり、励みを受けたりする。賞罰が正しく行われなければ、かえって事を誤ることを知っていなければならない。

コメント

 常に部下の行動に関心を向けていて、正しい評価をしてあげなさいという事でしょう。人は、自分が正当な評価されていると知った時、“やる気”も出るし、“仕事に生甲斐”を感じるものです。

2003.9.18 巻五<自分を見つめよ>       439

 感謝する人と感謝しない人。感謝する人はみなから歓迎される。喜びを知ることのできる人はすばらしい。

コメント

 どんな情報でも松下さんは、真剣に耳を傾けてくれましたし、よい話有難うと言われますと何か役に立つ情報をお持ちしなければ・・・・といつも考えていました。“ありがとう”を連発する人には、また有難うと言う事がいっぱい集まって来る。“つらい” “苦しい” “悲しい”ばかり口にする人には、また不平不満を言わなければならない事ばかりが、集まって来る。と何かで読みました。今日も私のコメント読んで下さった方々、本当に有難うございました。

2003.9.17 巻五<自分を見つめよ>       438

 報いられることを期待して感謝の心を持つことはおかしいが、感謝の心を持てば、いろいろなかたちになって報いられるのは確かだ。

コメント

 感謝という言葉は、松下さんの為にあったと思います。日本中の人々がナショナル製品をご愛用してくれたお陰で松下電産はここまで成長できた。恩のある人に足を向けて寝れないとすれば、私は立ったまま寝なければならない!これが松下さんの感謝の心です。

2003.9.16 巻五<自分を見つめよ>       437

 私が幼いときに奉公した五代音(ごだい おときち)さんは、決して値段をまけることはなかった。

コメント

 松下さんが、番頭さんの代わりに自転車を売りに行った時の話です。まけてくれたら買うと言われ、生まれて初めての商売が出来て大喜びの松下少年に、主人の五代音吉さんは値引きしての販売は駄目だと諭されたのです。松下商法の基本になりました。

2003.9.15 巻五<自分を見つめよ>       436

 お互いに徳性が高まり、正しい善悪観に基づいた活動が生まれてくれば、日常生活もうまく運び、能率的に物も生み出される。つまり、道徳は実利に結びつくのだ。

コメント

 松下さんは、自分の為 自社の為だけでなくて、顧客が喜んでくれるか、世の為になるかを第一に考えて経営をしました。作る商品も商売のやり方も決して道を外れた事はしないのが、松下商法の基本でした。

2003.9.14 巻五<自分を見つめよ>       435

 正しい仕事をしておれば、悩みは起こらない。悩みがあれば、自分のやり方を変えればよい。世間の見方は正しいのだ、この正しい世間とともに懸命に仕事をしていこう、そう考えた。ここに私の安心感がある。

コメント

 悩みがあれば、自分のやり方を変えればよい。世間の見方は正しいのだ!素晴らしい松下流の考え方です。我々凡人は、自分は正しいが、世間が見る目が無い、世の中が悪い!原因はすべて自分にあると考えず、責任転嫁してしまいます。

2003.9.13 巻五<自分を見つめよ>       434

 生成発展とは、日に新たということであり、自然の理法である。私は、この理法に則した経営理念を構築し、それに則って経営をすすめてきた。

コメント

 大宇宙、大自然もこの世の中も、たえず生成発展している、と松下さんは考えていました。蟻馬君、僕の3分前に考えていた事も、今正しいかどうか解らないのだよ。とよく聞かされました。

2003.9.12 巻五<自分を見つめよ>       433

 成功するということは、宇宙や大自然に溶けこんで、これと一体になり切ってしまうことだ。

コメント

 大宇宙の運行に逆らうことでは、物事はうまくいかない。大自然の流れに沿ったものでなければ、成功しない。松下さん特有の“ 自然流 ”の考え方です。

2003.9.11 巻五<自分を見つめよ>       432

苦労を語る前に、私はまず、自分自身の幸運に感謝したい。

コメント

 松下さんも、むめの夫人も“ 苦労した ”とは言ったことはありませんでした。私は運が強かった!私は幸運に恵まれた!この考え方が人生の成功の秘訣なんですね。

2003.9.10 巻五<自分を見つめよ>       431

 私は誰を見ても偉い人に思えた。誰を見ても頼もしく思えた。自分にはできないけれど、この人ならきっとうまくやってくれるだろうと思った。そう思って仕事を任せてきたが、たいていの場合、それで成功してきた。

コメント

 健康に恵まれなかった松下さんは、仕事を部下に任さねばなりませんでした。この仕事をして貰うのは君しかいない、君なら必ずやれると思う。だから君に任すよ!人は信頼されていると思ったら信頼に応えようとして必死になって働くものです。人使いの神様と言われた松下さんの人間観(誰を見ても偉い人に思えた)素晴らしい!

2003.9.9  巻五<自分を見つめよ>       430

 昔、値引きを求められたとき、会社の人たちの懸命な姿と、流す汗が思い浮かび、自分の一存ではとても値引きすることはできなかった。そのことを先方に話すと、かえって感心され、正価で買ってくれた。

コメント

 松下さんが営業に廻っていた頃の話です。値引きして呉れたら買いましょうと言われた時、この商品は暑い工場で汗をかきながら働く社員、夜も寝ずに働く社員達が懸命に作り上げたものです。この適正価格を社長とはいえ私の一存で値引きは出来ません。

2003.9.8  巻五<自分を見つめよ>       429

 信念は“ 何が正しいか ”ということを自問自答しつつ、衆知を集めて追求するところから生まれてくる。

コメント
 何が正しいか、何が世の中のためになるか、が松下商法の基本でした。

2003.9.7  巻五<自分を見つめよ>       428

 断られて、それであきらめていたのでは事は進まない。断られてもなお、誠意を尽くして努力するところに前進がある。

コメント

 私の社会人としてのスタートは、証券営業でした。当時あらゆる営業の本を読みましたが、エルマー・レターマン著「販売は断られた時から始まる」に感動を覚えた44年前が懐かしく思い出されます。

2003.9.6  巻五<自分を見つめよ>       427

つねに、まず何が正しいかを考えよ。そこからいろいろ考えを進めることが大切だ。

コメント

 損か得かで判断するのでなくて、何が正しいか!が松下さんの考え方の基本でした。

2003.9.5  巻五<自分を見つめよ>       426

 説得というものは、他人に対するばかりとは限らない。自分自身に対して説得することが必要なときもある。自分を励ます。勇気をふるい起こす。辛抱する。そうしなければならないとき、自分自身への説得が必要になってくる。そこに強い信念が生まれてくる。力強い行動も生まれてくる。

コメント

まず自分自身を説得して、納得さすと強い信念が生まれ、自信を持った行動が生まれ、物事は成就する事になるのですね。

2003.9.4  巻五<自分を見つめよ>       425

 きみは自分を戒める言葉をもっているか。
コメント

 人生の師を持って忠告して貰うのも良いが、毎日床に就く時、今日一日これで良かったのか?もっと改善する所はないか・・・・常に自己反省をしなさいと言うことです。 

2003.9.3  巻五<自分を見つめよ>       424

 部下の提案であろうと、外部の人の意見であろうと、会社が発展するならば、自分の面子(めんつ)などにとらわれず、取り入れるべきである。大事なことは、自分の面子を守ることより、会社の発展である。
コメント

 衆知を集める!他人の意見を素直な心で聞いて呉れる松下さんの所には、いい情報が一杯集まりました。自分の面子にこだわることなく、真剣に人の意見を聞きました。

2003.9.2  巻五<自分を見つめよ>        423 
 人間の尊さを真に理解せず、企業は人なりと言うことは、愚かなことである。

コメント

松下さんは、うちの社員はよく働いてくれた。私が思っている以上に良く働いてくれたからなあ・・・これが口癖でした。

2003.9.1  巻五<自分を見つめよ>    422

 熱意は人を動かす。

コメント

 才能より熱意!運より努力!私は、人は燃えていなければならないと思っています。

2003.8.31 巻五<自分を見つめよ>    421

 羊飼いが、羊の性質をよく知らねばよい羊飼いになれないように、人間も、人間の本質、性質を、よく知らなければ、良い社会はつくれない。
コメント

 上に立つ人が人間の本質を知らないと、人が動かない。家族も、社員も、取引先も、総ての人間関係がギクシャクしては、本当の意味で人は心から動いてくれない。良い会社、そして良い社会もつくれない。人間の本質をよく研究することが大切だ。松下さんは人を動かすのは、自分がして貰いたい事をしてあげることだと教えてくれました。

2003.8.30 巻五<自分を見つめよ>    420

 家族を愛し、近所の人を愛し、地域社会を愛し、国を愛することができる人は、真の意味の自分を愛する人だ。
コメント

日本国民であることを常に認識し、地域社会の一員として近所の人たちと仲良くして、自分の家族を愛しながら生活している人が、本当の意味で自分の人生を大切に生きている人なのですね。

2003.8.29 巻五<自分を見つめよ>       419

 ヒトはサルから進化したものだと言われても、私は信じない。人間は初めから人間であった。サルはサル、ウマはウマ、タイはタイ、ヘビはヘビ、最初からそうで、これからもそうだと信じている。
コメント

 人間は万物の霊長である。だから人間らしい生き方をしなければならない。人間が大宇宙の運行を害することは、決してしてはならない。自然を壊したり、戦争で殺し合いをする事なんて、人間のすることではない。人間として生まれたからは、人間しかできない事に全力を尽くそう。

2003.8.28 巻五<自分を見つめよ>       418

時間をかけるのがサービスではない。念入りにやって、なお今までよりも時間をかけない、それが真のサービスというものだ。
コメント

私が独立する時、松下さんに名前を付けて貰いました。蟻馬君は字が難しいのでカタカナにする、保険は漢字でないとイメージが分からない。サービスを後に付けて アリマ保険サービス にしよう。サービスはお客さんに対する真のサービスを忘れていないか?常に自分に言い聞かす為のものだよ。今、緊張感いっぱいです。初心忘れていないか!

2003.8.27 巻五<自分を見つめよ>      417

常識を尊びつつ、ときに常識を疑え。
コメント

 松下さんは、あたり前のこと(常識)をあたり前にやれば良い!でも何時までもこのやり方でいいのか?と見直す事も忘れてはいけない。と教えて呉れています。

2003.8.26 巻五<自分を見つめよ>       416

 人間に生まれたこと自体、運が強いということだ。自分は運がないとか、運が弱いとか、自分で自分の不幸を探すような愚は避けてほしい。

コメント

 万物の霊長として生まれたこと自体、自分は大強運の持ち主だ。マイナス思考では、駄目ですよ。という事ですね。“出来ない理由を探すより、出来る方法を追求しよう。”を思い出しました。何にでも言い訳を探して探してしている自分を大いに反省しなければ・・・

2003.8.25 巻五<自分を見つめよ>      415

 若いきみたちに言いたい。あまり利害にとらわれず、堂々と生きていく(はら)をつくってほしい。

コメント

 蟻馬君、若いって事はいいなあ!思うこと何でもやれる時間がある、無限の可能性がある。目先の利害にとらわれずに堂々と、自分しか歩めない自分の人生を悔いの無いように歩みなさいよ。反省・・・今から気を引き締めて毎日を過ごさねば!!

2003.8.24 巻五<自分を見つめよ>       414

 感謝する心とこわさを知る謙虚な心を忘れたら、国も人も破滅の道を辿(たど)るだろう。

コメント

 感謝する心、謙虚な心、素直な心の持ち主が松下さんでした。

2003.8.23 巻五<自分を見つめよ>       413

 人間としていちばん尊いことは、最善を尽くしてみずからも生き、他も()かすことだ。

コメント

 松下さんは床につく時、今日一日最善を尽くしたか?毎日自問自答していました。全力で生き抜いた松下さんの下では、社員も全力で頑張るようになったと思います。

2003.8.22 巻五<自分を見つめよ>       412

 年長の人に敬意を表し、年少の人をいたわる。人情として自然な姿だ。

コメント
 松下さん程、相手の人格を尊重して応対する人を私は他に知りません。私が34才の秋、初めてお茶室に通されてお目に掛かった時(76才)も、大成功者松下幸之助であるという態度は微塵も見せず、対等に応対して呉れましたし本当に感動しました。本当に偉い人は決して偉ぶらない人だと思いました。

2003.8.21 巻五<自分を見つめよ>       411

 自分の願望と適正の違いを知るべきである。自分の適正にかなった仕事につかないと不幸である。

コメント

 自分の仕事を好きになりなさい。どうしても好きになれないなら、仕事を変えなさい。一度しかない人生、嫌々仕事をしてどうする!毎日、生き甲斐を感じなくて何が人生か!

2003.8.20 巻五<自分を見つめよ>       410

 人それぞれには、天から与えられた個性がある。それぞれが個性を伸ばし、それぞれに個性を認め合うことが大事である。

コメント

 松下さんは、自分の部下にでも“こうしなさい”と一方的に命令しませんでした。君はどう思うか?どうしたら良いと思うか?本人に考えさせて、それぞれの個性を認めて力を発揮できるようにしていました。自分の考え方を取り入れて貰った社員は、目標達成に向かって全力で頑張りました。

2003.8.19 巻五<自分を見つめよ>       409

 先人偉人の生き方、考え方を教訓としても、その生き方、考え方を単純に模倣してはいけない。

コメント

“万物万人すべて師たらざるはなし”で松下さんは、誰からでも、何からでも学ぼうとしましたが、単純に模倣したのでなくて、自分流にアレンジして取り入れました。全く同じ事をするのは、どこか無理が生じます。

2003.8.18 巻五<自分を見つめよ>       408

 会社が発展しないのは社長の責任。一つの部、一つの課がよい成績を示すも示さないも、それはあげて、部長一人、課長一人の責任である。それ以外に責任を転嫁する長は、長たる資格がない。

コメント

 人間は、元来責任の転嫁したり、言い訳をしたがるものですが、松下さんは総て自己責任で問題解決しなさいと教えています。我が社は、いい社員が育たないとか駄目な社員が多いから・・・と社長が言う会社は、社員も社長を尊敬していないし業績が良くないように思います。

2003.8.17 巻五<自分を見つめよ>       407

 一所懸命やるというだけではいけない。つねに新しい工夫、新しい道を求めてやまない心がなければならない。

コメント

 松下さんは、これで良いのか、このままで良いのか、自問自答して考えて考えて考え抜きました。常にもっと良い方法が有るのではないか、と追求し続けた人でした。

2003.8.16 巻五<自分を見つめよ>      406

 小便が赤くなるほどの努力をしたか。それほどの努力をせずして成功を望むことは、傲慢(ごうまん)というものだ。

コメント

 松下さんは、自分は運が強い人間だ!と常に言い聞かせていましたが、決してただ運だけに頼ったのではありません。人一倍の努力を積み重ねたからこそ、大成功したのです。

2003.8.15 巻五<自分を見つめよ>       405

 苦労しながら一つひとつ積み上げていくことが、ものごとを早く確実に成熟させる近道である。

コメント

 根気良い地道な目立たない努力が実を結ぶ。松下さんはどんな人でしたか?と聞かれたら私はまず“努力の人でした”と答えます。

2003.8.14 巻五<自分を見つめよ>        404

 もらった百万円と、汗水たらしてつくった百万円。同じ百万円でも値打ちが違う。

コメント

 松下さんから、お金は貯めるよりも使う方がずっと難しいんだよ、とよく教えられました。宝くじが当たった人は、その後の人生は殆どの人が不幸になっている。と何かで読んだことがあります。ギャンブルも又、同じですね。

2003.8.13 巻五<自分を見つめよ>        403

 熱意に満ちて、すべてをわが師とし、そこから学びとろうとするなら、行く道は無限にひらけてくる。

コメント

 昨日は相撲を見ても学ぶ話がありましたが、何からでも学ぼうとする松下さんは、やる気にあふれて努力し続ける人を、天が見放すはずがない。と固く信じていました。

2003.8.12 巻五<自分を見つめよ>       402

 力士は一瞬で決まる勝負のために、連日、激しい稽古(けいこ)をしている。

コメント

 松下さんは、相撲を見た時、あのように力士達の瞬発力が出るのは、日頃から激しい稽古に稽古を重ねたからだろう。僕も毎日の鍛錬を忘れてはいけないなあ。と自分を戒めていました。

2003.8.11 巻五<自分を見つめよ>       401

 悲運と思われるときでも、決して悲観し、絶望してはいけない。その日その日を必死になって生き抜くことが大事。そのうちきっと思いもしない道がひらけてくる。

コメント

 松下さんは、“自分は運が強いから必ずうまくいく、必ず達成できる”この信念をもって対処していました。運が強い!運が強い!と常に自分に言い聞かせていたように思います。どんな時でも努力して物事を前向きに考えていました。

2003.8.10 巻五<自分を見つめよ>       400

 事に熱中すれば、苦しさを忘れることが出来る。そしてそれを()し遂げた後は、なにものにもかえられない喜び、嬉しさが得られるものだ。

コメント

 松下さんの集中力は、凄いものでした。何事も真剣そのものでした。大変な苦労があったと思われますが、自分では、決して苦労をしたとは言わない人でした。達成した後の大きな喜びで苦しさを忘れたのでしょう。

2003.8.9 巻五<自分を見つめよ>       399

 きみはどの程度に仕事への熱心さを持ち、どの程度に公明正大な考え方に基づいて行動しているのか。なんとなく、うまくいったらいいとか、とにかく成功すればいいんだ、というような貧困な考えを持ってはいけない。

コメント

 松下さんは、どんな職業も必要なものばかりだ。しかし自分が選んで取り組む仕事は、大きな志と情熱を持って世の為に尽くさねばならない。蟻馬君、何を選ぶかは自分で真剣に考えなさい、悔いのない一生を過ごす為に!私は16年勤めた証券会社を退社して、保険代理業の道を選びました。

2003.8.8  巻五<自分を見つめよ>       398

 私は学校には行けなかったが、“船場(せんば)大学”で得がたい勉強をした。非常に大きな教育を受けたと思っている。

コメント

 小学校を4年生で中退して丁稚奉公に出た松下さんは、大阪の船場で学校では学べない実学を学びました。“いい商売人になる事”を目標に苦労を苦労とも思わず日夜努力を重ねました。88年間、正しい商売の道を歩み続けた人生でした。

2003.8.7 巻五<自分を見つめよ>       397

 砂糖は甘く、塩は辛い。しかし、それは議論し、考えてわかるものではない。なめてみなければわからない。体験が尊いということだ。

コメント

 砂糖も塩もなめてみて初めて味がわかる。自転車にも実際に乗ってみて乗り方を覚え、水泳も泳ぎ方の本を読んで、畳の上でいくら練習しても決して泳げるようにはなりません。行動に移し、実際に体験して初めて身に付くのですね。

2003.8.6 巻五<自分を見つめよ>       396

 紙一枚の、その裏にひそむ、そのものの値うちを考えると、なかなか平気で捨てることはできないものだ。

コメント

 松下さんはこの世の中にムダな物は一つもないし、ムダな人も一人も居ない。すべてに本当の価値(良いところ)を見付ければ、すべて必要な物ばかりだし、必要な人間ばかりと考えていました。ですから、資材の紙一枚でも、一緒に働く社員も本当に大事に扱いました。

2003.8.5 巻五<自分を見つめよ>       395

 自転車屋で奉公しているとき、寒い朝、冷たい水で手を真っ赤にしながら家のふき掃除をしていると、「行ってきます」という声が聞こえた。ふと見ると、向かい側の家の同じ歳の子が学校に出かけるときだった。実にうらやましく思った。しかし、そのたびに、身分が違うのだ、望んでもかなわないことだ、あきらめなさいと心の中で言い、手を切る冷たい水でぞうきんをしぼったものだ。

コメント

 9才で奉公に出た松下さんの思い出話です。“立派な商人になりなさい”父親の声を励みに頑張った松下少年でした。私も孫が9才になりましたが、この歳から松下さんが働いたと思うと本当に大変な苦労だっただろうと感慨(かんがい)一入(ひとしお)です。

2003.8.4 巻五<自分を見つめよ>       394

 肉体が年々(とし)をとっていくのは、避けることはできないが、精神はいくら歳を重ねようとも、日々新しい希望に満ち、若々しい勇気を失うことなく、自分に与えられた使命の達成に邁進(まいしん)し続けることができる。

コメント

 「青春とは、心の若さである」一番好きな松下さんの言葉です。松下さんの魅力の一つに、いつ逢っても歳を感じさせない若々しさ・・・永遠の青年像がありました。私は、精神的には決して老け込まないように毎日心掛けています。

2003.8.3 巻五<自分を見つめよ>       393

 誤った道徳は、戦争につながる。

コメント

 松下さんは、自分だけの事や日本の国だけの事でなくて、世界中の平和と繁栄を考えていました。

2003.8.2 巻五<自分を見つめよ>       392

 人間が経営の下僕になることは許されない。経営のために人間があるのでなく、人間のために経営があるのだ。

コメント

 自社の社員も取引先の人も、豊かで楽しい人生が送れるように“仕事を通じて成長して欲しい”これが松下さんの経営の基本でした。

2003.8.1  巻五<自分を見つめよ>       391

 勝ち抜こうと考えるより、共存しようと考えて商売をやってきた。

コメント

 松下さんの“共存共栄”は仕入れ先、販売先だけでなくて、同業他社との共存共栄を常に心掛けていました。

2003.7.31 巻五<自分を見つめよ>       390

 叱ってくれる人がいるということは、ありがたいことだ。

コメント

 人生の師を持つことは、大切なことです。吉川英治さんは「我以外皆師」。松下さんは、自分以外の人だけでなくて、山川草木すべての自然現象からも学びました。

2003.7.30 巻五<自分を見つめよ>       389

 若者に口角泡をとばして怒るほどの意気が一面なければ、その若者は、結局は力がないということだ。

コメント

 何をするにも 情熱と真剣さ が無ければいけない。という事でしょうね。松下さんは、考えて考えて考え抜いて、やると決めたら出来るまで(成功するまで)真剣にやり通した人です。

2003.7.29 巻五<自分を見つめよ>       388

適正利益を度外視した薄利多売は、許されがたい罪悪である。

コメント

 暴利でなく適正利潤を確保して利益を上げ、税金を払うのが国民の務め。赤字企業ばかりで税金を払う企業が無くなると、日本の国は成り立たっていかない。松下さんは、税金を払うのは国民の当然の義務だ。と考えていました。

2003.7.28 巻五<自分を見つめよ>       387

 物価が騰貴している国は、治安が乱れている国だ。

コメント

 超インフレの事ことでしょうが、今のデフレ不況なら?松下さんの声・・・・不況・困難は天然の現象でなく、人間の心が生み出したもの、いつまでも続かない筈だ。必ず良くなる!

2003.7.27 巻五<自分を見つめよ>       386

 われわれは、いいものを安くつくることに一所懸命努力している。政治家もまた、どうすれば安くてよい政治ができるかに、肝胆(かんたん)(くだ)かなければならない。

コメント

 松下さんは、日本が繁栄し、住みやすい国にするには、まず良い政治が行われなければならないと考えていました。解散総選挙が近いようです、立派な人を政治家に選びましょう。われわれ国民の義務です。


2003.7.26 巻五<自分を見つめよ>       385

 希望は、ものを生み出す原動力。

コメント

 鳥のように空を飛びたいと思った人が、飛行機を考え、二階に上がりたいと思った人が、梯子(はしご)を考え付いた。希望や願望が、世の中を発展さすのです。松下さんは、人間が幸せな生活する為に便利な物を数多く世に出しました。

2003.7.25 巻五<自分を見つめよ>       384

 民主主義における最高の責任者は国民である。政治家は、その国民の代表者であって公僕ではない。お互いのその自覚と責任感から国家の繁栄が生まれてくる。

コメント

 松下さんは、国の繁栄はリーダーである政治家の力が大きい、と考えていました。日本の将来を真剣に考える立派な政治家の出現を望んで、松下政経塾も作りました。国民は、正しい目で判断して、代表者を選ぶ責任があります。

2003.7.24 巻五<自分を見つめよ>      383

 自分を見つめよ。自分の心を外に離して自分を見つめよ。自分の周囲の人びとに自分を見てもらえ。それが自己観照というものだ。

コメント

 「人間の値打は、自分で決めるのでなく他人様が決めてくれるのですよ」むめの夫人が教えてくれました。世間の人は、おおむね正しい判断をしてくれるものです。

       目次今日の言葉(論語)       ページのトップへ    次へ(巻六 何事も衆知)