ことし最後のビッグイベントのお知らせ !!
斉藤牧場さん企画の「クリスマス in 斉藤牧場 with ふぁーむどぎぃ」が
開催されます。
日時:12月23日(水)祝日の12時〜16時(雨天中止)
詳しくはチラシをごらん下さい。
お問い合わせ、お申し込みは斉藤牧場さんまでお願いします。
クリスマスをお山で牛さんや犬さんたちと過ごすのもいいですね♪
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2015年2月「山地酪農斉藤牧場の牛肉じゃーきね!」&「斉藤牧場の2月の様子」について
斉藤牧場さんよりおしらせ!(掲載が遅れ申し訳ございません。HP担当より)
いつもお世話になっております。高知県南国斉藤牧場です。
この度、高知農業高校畜産クラブとのコラボレーションで、山地酪農斉藤牧場の牛肉を使ってビーフジャーキー
「山地酪農斉藤牧場牛肉じゃーきね!」を作りました。
2月11日から南国インター近くの「道の液南国風良里」内「風の市」にて
限定試食販売します。
この日は高知農業高校のベジファムちゃんたちもイベントに参加。シャーキー試食、牛乳試飲をしてくれます。
本物の牧場で育った安心安全脂の少ない山地酪農の牛肉を使い、自然な味付けのビーフジャーキー、
ぜひお試し下さい!
40g500円
お土産にも最適ですよ!
よろしくお願いします!
斉藤牧場の南斜面です。
こちらには若い育成牛たちがいます。
車を止めて撮影していると、「ご飯かな?」と寄ってきました。
春ももう少し。
山地に植えてある芝ももう少ししたら緑になります。
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中洞(なかほら)牧場からのお客さまー2015年1月14日(NPO法人土といのちHP日記より抜粋)
14日午後、マスメディアでも有名な岩手県の中洞(なかほら)牧場から斉藤牧場にお客さまが来られました。
日本で本当の山地酪農を実践している数少ない牧場の一つ。
で、山地酪農を愛する会会長のMさんとともにお邪魔〜
↓中洞(なかほら)牧場。われらが斉藤牧場より山がなだらか。
まずはお客さま、斉藤さん家族、私たちで試飲をしながら、酪農の状況について
話をうかがいました。
↓(一番左が中洞さんです)
自慢の牛乳を原料にした乳製品を
自社工場で作っているのも特徴の一つ。
かつて、日本で山地酪農をめざした牧場はたくさんあったそうです。
日本の地形にも自然にも合っていたから。
↓斉藤牧場
それが何故、今のような輸入濃厚飼料に頼ることになったのか
国策・輸入穀物メジャー・業界の自主ルール・地形による制約・農場の広さ・・・
原因は様々。
中洞さんが全国津々浦々実際に訪問してみて分かったのは
全国20、000軒いる酪農家の中で「山地酪農」と呼べるのは5軒だけ。
もちろん、斉藤牧場は正真正銘の山地酪農です!
ノンホモ牛乳を飲んで「紙パックでもここまで美味しいならすごいです。」
と中洞さんの感想に一同納得。
この日、斉藤さん(奥様)のFacebookには、
今日の訪問に関する斉藤さんの思いがつづられていました。
以下転載
「酪農業界は問題が山積しています。
すべて解決するには完全放牧、輸入飼料に頼らず、
日本の山地を利用した山地酪農の他にはない、
次世代に残せる酪農をと、熱く語られました。
斉藤牧場も全国に数少ない山地酪農実践牧場として、
大変勉強になりました!」
最後にははいパチリ。
おまけの話・・・
岩手からはるばる高知までやってきたのは
高知大丸で「2015 オールTBS おめざ感謝祭」
なるものが催されているからだそうです。
都会では行列しないと買えないようなグルメを売ってるんだとか。
中洞牧場の製品もいろいろあるそうです。
日時は1月8日(木)〜19日(月)
場所:高知大丸本館5階催事会場
★中洞牧場のホームページはこちらから
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夏の牧場〜雨の少ない今年の高知の夏〜2013年7月31日
例年より暑い!高知に北海道から斎藤牧場を見学に来られました。
2年度度前にも来られていた帯広畜産大学の先生と元その大学の生徒さんで今は(株)美瑛ファームに
勤められている方です。
今回は私が牧場に同行できないため、前日に私の店に立ち寄っていただいて
高知の牛乳を飲みながらお話をさせていただきました。(株)美瑛ファームの
お土産もいただきました!サクサクと軽くコクのあるラスク♪
後日牛乳とバターも送って頂き感激!
美瑛ファームに行けばおいしいアイスクリームも
あるそうです♪
せっかくなので斎藤ご夫妻にも飲んで頂こうと7月31日に牧場に行ってきました。
jジャージ牛乳は乳脂肪がおおいけれども草中心の放し飼いはやっぱり
さっぱりしてながらコクがあります。
ついでに牧場も一回り♪天気もよく日差しが強いこの時期。
昼間の牛さんたちは木陰に集まります!
向かって左側に赤毛が雄のホルスタイン。
子牛たち
生まれて間もないころからずっと牧場で放し飼いされる斎藤牧場の牛たちです。
子牛たちは大人になるまでは(おちちを絞るようになるまで)牛舎に入ることも無く
ずっと牧場暮らし。
冬の斎藤牧場 2012年12月27日
今日は晴れて風もなく"南国高知”を思わせる暖かな日です。年末のあわただしい時ですが所用もありお邪魔させて頂きました。
牧場は日本芝などの草が枯れてベージュ色の山肌と変わっています。上部(土から上)は枯れていますがしっかりと茎や根が山肌を
覆っているので牛が歩いたり雨が降っても山が崩れることを防ぐので、牧場の環境が保たれます。それには放牧する乳牛の頭数(1ヘ
クタールに2頭が基準)や年齢、山の傾斜などいろいろな条件を考慮する必要もあるようです。
山肌が波打っているように横縞があるのは牛が歩いて自然にできた道です。けっこう傾斜がある山なので山を降りたり登ったりする時は横
づたいに歩いていきます。
牧場の草は枯れていますが牧草のイタリアンは青々としています。早朝は霜が降りてしゃりっと硬くなっているそうですが、日差しがあたり
溶けると風にそよぐ様な柔らかさが戻るのだそうです。イタリアンにも早生や晩生の品種があって今の時期は晩生だそうです。これはその都度
刈り取って冬の時期の牛達のエサになります。
今日牛達がおいしそうに食べていたのはカブ(漬け物屋さんから頂くいらない皮等)。カブからの水分なども出ていて回りはぐずぐずですが
牛達は平気そうです。まぁ、雨の日も嵐の日も外で暮らしているのですから慣れているでしょうからね。とても野性“的”。今の牛達は乳量
を増やす為に”改良”された牛なので本来の野性からかなり離れてきているそうです。斎藤牧場の牛達は、代々ここで生まれた牛を飼っている
ことで変化してくるということです。
生まれて間もない子牛達。子牛の時分はお乳を搾ることもないのでいつも外で暮らしています。
今日は冬にしては暖かいな〜と思っていたけど、子牛達が飲んでいた水には氷が浮いていました(午後3時ごろ)。
山のてっぺんですから朝晩は寒いですよね!山地酪農の牛達はたくましい♪
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山地酪農の牛は放し飼い・・・・2012年9月8日(土曜日)
5ヶ月ぶりの斉藤牧場です。
今日は3名で牧場にお邪魔させて頂きました。
今日は、曇りで時より薄日の差す過ごしやすい日。
今年の夏は雨が多く「草地(そうち)」=「放牧場」の日本芝やいろいろな草達の勢いがまだあり、一面がグリーンの絨毯です。
昼下がり、牛達は短い草も上手に口でむしり取り食べています。
向かいの放牧場にも牛達が草を食べています。
どこかにオスの牛が1頭いるはずなんですが、まだまだ若年者で「お姉様方」「おば様方」から相手にされず、
ちょっと離れて引っ込んでいるらしい・・・・成長してメスと同等になってくるとオスとしての活躍をするそうです♪
お待ちかねの搾乳見学&体験!
牛達は息子さんの斉藤佳洋さんが「こいこーい!こいこーい!」と大声で叫ぶ声を合図に搾乳小屋に集まってきます。
牛達のお楽しみ!!お食事(配合飼料)Time♪
斉藤牧場の牛達は朝夕の搾乳時だけ配合飼料を与えられます。
他は草地の草とサイレージ(牧草を発酵させたもの。牧草の漬け物のようなもの)、牧草の乾草、タケノコの皮など季節の応じて与えられます。
配合飼料は全体のエサの20%ほどです。
牧場を発つ頃には外は真っ暗で☆がきれいに見えていました。
お忙しい中、牧場を案内して頂き、搾乳の体験もさせていただきました。
斉藤さんありがとうごさいました。
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オーガニックセンター虹の邑 ポパイくん一行斉藤牧場見学会!・・・・・・・・・/2012.4.15
ポパイくんは香川県の善通寺で無農薬野菜や自然食品を販売されているお店です。そして、この山地酪農牛乳を販売して頂いている販売店の一つでもあります。
前日に高知で反原発の集会においでて、せっかく高知に来たんだから斉藤牧場に行きたいということでおいでてくれました!
ポパイくんは店舗と農業部門も有り今日の来訪者はほとんどが農業をやられています。
私事ですが、わたしが働いているSOELのメンバーも同行しています。
斉藤さんが牛舎で説明。
5日程前?に生まれた子牛。
一行がぞろぞろ歩いてくるのは牛達にはしっかり観察されています・・・。
歩きながら斉藤さんからいろんな話を聞けます。
牧場の歩き方も教えて頂きました。
牛の次に足取りが軽い斉藤さんです。
今日は牛さん達、サービス満点!今日の来訪者が「わたしたちのお乳を売ってくれている人たち」だからかな?
皆にじっくりポーズをとってくれました!
35度から45度ぐらいある斜面の多い南側は子牛の棲息地。
体重の重たい成牛では山肌(草地)を荒らしてしまうそうです。
斉藤さんと人なつっこい猫のサンくん。
牧場にくるとなんかハイになるねぇーと言っていました・・・牧場は癒されますね!
ポパイくんの皆様またおいでてい下さい!
ありがとうございました!
どしゃ降りのなか・・・・・・・・・・・/2011.10.16 こんな大雨に、北海道からはるばる来訪者あり。 帯広畜産大学の瀬尾哲也先生と学生さん4人が見学に来てくれました。 斉藤さんに色々質問。
雨の中牧場に・・・
牛さん達がいました!
雨の中1時間近く斉藤さんに案内して頂き歩きました。 見学に来た皆さんは、山地酪農研究をされている方々で、今回は中国四国地方の牧場などを見学されています。 山地酪農研究会の方もチェックしみて下さい。いろんな牧場がありますね。
夏の牧場 (2011年8月7日記) −−−−−−−−−−−−− 青空に白い雲がモクモク、夏らしい日です。 牛さん達は木陰で集まって、反芻(第一番目の胃にあるものを口に戻してもぐもぐひたすら噛む事)をしています。 私も木陰で一休み。心地いい風、蝉の鳴き声、カラスも鳴いている・・・ どこからかザクザクという音が聞こえてくる。何だろう? ひとり芝を食べている牛でした。芝(草)をむしり取って食べる姿はやはり野性的。
今年の牧場は適度の雨が降るので芝の状態が良いそうです。 子牛には、体づくりのため干し草は与えているそうです。 ところで、 斉藤牧場はサイレージ、干し草はすべて自家生産しています。 餌としては搾乳時に与える購入飼料を買っているだけです。 搾乳量が少なくてもやり続けられるのは、やはり出来るだけ牛を本来の姿に 近づける環境を作り出し、そこから生まれる余裕の時間で餌づくりをし、 支出も押さえることでしょうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 斉藤牧場の子牛たち 1 (2010年10月10日記)ーーーーーーーーー 10月5日の早朝、7時頃に斉藤牧場にお邪魔しました。 牛舎ではもう搾乳は終わり、お孫さんが牛舎のそうじをされていたところでした。 今日の目的は子牛の朝の食事の観察です。 奥さんの運転で軽トラに乗って子牛のえさ場に同行させていただきました。 子牛の放牧地はだいたいが南斜面に面していてけっこう傾斜が厳しいところです。 食事後放牧地で群れている子牛たち。傾斜が厳しいけれど、山肌に牛道?が ちゃんと出来ています。
1カ所目の4頭はえさ場(ドラム缶を半分に切ったエサ入れを置いてあります) に集まっていて、顔にエサがかかろうが気にせずぱくぱくと食べ始めました。 2カ所目の4頭の牛達はずーと下の方に姿が見え、まだ集まっていません。 奥さんが「こいこいこーい、こいこーい」と大きな声で何度も 声をかけます。気付いているだろうけども、すぐには上がってきそうもないので、 エサをドラム缶に入れ、次のえさ場に向かいます。 ここでは、子牛達がほとんど集まっていて、「モウ〜」 「ウメェ〜」 と エサを催促しているのでしょう、よく鳴く姿がみられました。 そして、エサをあげると一斉にもくもくと食べ始めました。 動画はここの牛達が主に出てきます。ご覧下さい↓
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エサをやっている間は、子牛達の健康状態、成育状態、群れの状態などを 観察しやすい大事な時です。状態がすぐれない時は、気をかけてよく観察し、 薬が必要な場合は与えます。牛舎に連れてくると、運動不足になり、 ストレスにもなり症状が悪化することが多いという経験から、 けがなどやむおえない場合だけ牛舎に連れて帰って、 手当てをすることになります。
斉藤牧場では、雨の日も、台風が来ようと、冬の寒い日も、 子牛(3才ぐらいまで)は常に山(放牧地)に離されています。 ですから、親牛同様、草(日本芝と牧草のサイレージや干し草)が中心です。 子牛のエサ(配合飼料)は,朝1回、1頭につき1,2Kgぐらい与えられるだけです。 親牛よりは割合は少ないということですが、体をもう少し大きくするために エサの量を増やそうかと考えているそうです。 そして、エサの用意はお孫さんの仕事になっています。
山地酪農は非常に簡単に表現すると、その土地のあった草(ここでは日本芝)を植え、 その放牧地の広さにあった牛を放つと、牛が勝手に放牧地の 管理(草を刈り、肥料を与える)が出来るというこなんです。 斉藤さんはそれをそのまま実践されています。 すべてのバランスがとれているからこそ、 牛にとって棲みやすい環境が出来ているということなんだと あらためて山地酪農はすごいなーと感動しました!
斉藤牧場では今、大小合わせて育成牛が20頭ほどいます。 雌牛がこれほど生まれることは、今までなかったという ことです。(ここで生まれた雄牛は他の酪農家に出されますから) 今朝も、クロ(お母さんになると名前がついています)が産んで いたのを息子さんが見つけて連れてきていました。 雌の子牛さんです。この山で暮らす仲間が、また、増えました! 右の手前が今朝生まれた子牛。その奥は雄なので。もうすぐ他の酪農家に引き取られます。。 左端の牛は9月29日頃生まれた雌です。 そして、年内に8頭ほど生まれる予定だそうです。 雄のオレンジの子供も、もうすぐ生まれるようです。
次から次へと出産するんだなっと思って、お話をお聞きすると、 牛によって違うけれどもだいたい13、14ヶ月ごとに妊娠、 出産するように飼うということです。妊娠期間は人間とほぼ一緒 らしいので、ほとんど妊娠中ということになるんですね。 お乳は出産2ヶ月前から出産するまでは搾らないそうですが、 それ以外の時は常に搾っています。 本来は子牛を育てるためのお乳を、人間がいただいているわけです。 「牛さん、すみません、そして、ありがとう!」ですね。
子牛をしばらく観察してから、すぐ隣の放牧地に親牛を見にいきました。 なにか、いつもより堂々とした姿に見え迫力を感じました。 約40Kgの子供を産むわけですから、やはりでっかいです! そして、子牛はやっぱりあどけないですね。 1カ所目の子牛たち。食後、くつろいでいます。
木陰は涼しい (2010年9月1日記)ーーーーーーーーーーーーーーーー 8月22日に牧場に行ってきました。 斉藤さんはこの日は干し草やサイレージの準備に忙しくされていました。 夏の放牧地が芝で餌がまかなえる間は、放牧地での餌やりはしなくてもいいですが、 夏の暑い間に秋・冬・春用の補食の餌作りが必要なわけです。 斉藤さんが、昼御飯時に帰っていらしたときにお聞きしたのですが、早朝や夕方は 涼しいですが、蚊が多いということで昼間に作業されています。 もう年だから休み休みしていますとおしゃっていましたが、疲れを感じさせない、 はつらつとしたお姿に感心してしまいました。
拡大して見て頂くと、木陰に牛達を発見!できます。
さて、今年はモウ暑と言われていますが、確かに毎日暑いですね。 牛舎で飼っているところでは扇風機を何十台もかけて暑さをしのいでいるそうです。 斉藤牧場の牛達は山に放たれているので、日差しのきつい日中は涼しい木陰で くつろいでいます。ですから、今回も前回のように広い牧場に一見牛がいないのです! 大きい木を目指して牧場を歩いていくと、牛達を発見できました。
今年は生まれる赤ちゃんが雌牛が多く、今は乳牛(成牛)よりもそういう育成牛の数が 上回って斉藤牧場始まって以来だそうです。 一般的には生後2年ほどで成牛になるのですが、山地酪農は草が主な餌ということと、 放し飼いされているから運動量も多く体も小柄でしっかりとし体格になりますが、 その分成熟はおそいく3年かかります。ということで、2、3年後が楽しみですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
口蹄疫について (2010年7月23日 記) 今回は、まず、宮崎県で大きな問題になっている口蹄疫についてです。 『社団法人 全国愛農会』のご好意により、月刊機関誌「愛農」 (2010年7月号)の口蹄疫の特集記事の中から、 斉藤陽一さんが書かれた文章を載せさせていただきます。 (以下、斉藤陽一さんの文章です)
「問題の根は農業の近代化とグローバル化にある」 宮崎県で発生した口蹄疫は、我が国では過去に例を見ないほど被害が拡大して しまった。同じように畜産を営むものとして胸を痛めつつ報道を見ている。 政府の対応の遅れを指摘する声もあるが、その根本は工業立国をめざし推進 した貿易自由化にあり、それにともなう市場経済主義の導入により、 近代化、グロ−バル化を推し進めた日本農政にあると思っている。 前に発生した狂牛病と同じ問題を抱えていると思う。
前回の口蹄疫の侵入元は、中国産の稲藁ではないかと疑われたが断定するには 至らなかった。今回の発生農家の3例目までの共通飼料は稲藁である。 2例目は酪農と肉牛飼育農家であるが、私の知る限りでは4例目まではいずれも 肉牛飼育農家である。このように肉牛飼育農家から発生し拡大していった。 稲藁は日本人好みの高級牛肉の生産には欠かせないといわれ、 また生産コストを下げるには、中国産に頼らざるを得ないこともある。 前回の口蹄疫発生以来、中国産の稲藁輸入は厳重な殺菌処理をしたもの のみが輸入された。あれから10年、広い中国のこと、少しの隙間を ぬって入ってきたのではあるまいか。
今回の大発生の要因として、感染力の強い豚が感染したこと、 農業の近代化政策により大規模な飼育農家が増加したのに対し、 伝染病等の発生リスクに対しての法整備も含め、その対策がなされてこな かったことがあげられるのではないか。そのひとつに、と殺された家畜の 埋却ができずにそのまま放置され、感染をさらに拡大させてしまった。 埋却は個人の責任において実施するとなっているが、現状は 個人の限界を超えており、埋却の土地探しに四苦八苦している。
今後も近代化、グローバル化が続く限りこのような不幸なことが起こる のではあるまいか。世界は食糧不足に向かって進んでいる。 今回の口蹄疫を警告として受け止め、これから食のあり方を考える 時にきている。 以上
牧場近況報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 霧が立ちこめる牧場
7月11日、牧場に2ヶ月ぶりぐらいに伺いました。この日は風が吹き 雨が時折激しく降ったりする日でした。 わたしが牧場にいる間、風はありましたが雨は来ず、牧場を歩いて ゆっくり写真を撮れました。 今、牧場は日本芝が全体に茂り牧場らしいミドリの絨毯です。 ですから、牛の食糧は放牧地の日本芝などでまかなえる季節となっていました。 搾乳中には購入飼料を食べていますが、サイレージや干し草を与える必要が無い、 山地酪農ならではの本領発揮というところでしょう。
この季節、斉藤さんたちの放牧地での主な仕事は、刈り払いと言って、牛達が食べないアザミなどの 草を刈ることだそうです。暑い中、斜面での作業は体力のいる仕事だと思います!
牧場の牛を見ていると、太陽の光や水など、自然の恵たっぷり与えられ すくすくと育つ草たちが、牛の血液となり、それが乳房の中で牛乳に変化し、 人間達が頂かしているわけだなーとつくずく感じます。 そして、牛乳1本が家に届けられるまでに、牛はもちろんのこと、 いろいろな生き物、機械など、そして働く人たちが 無数に関わっているわけですね。 これは、他のすべてのものがそうですね!。
ところで、この日の牛達は天候の具合でしょう、いつもたむろしている 場所には牛達の姿がなく、風の当たらない反対斜面でむしゃむしゃ草を 食べていました。牛達の知恵、本能ですね。
いつもの斜面には牛がいなかった!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ザクッザック・・・(2010年5月16日 記) 5月の斉藤牧場は、小鳥のさえずりや心地よい風が吹き、太陽の日差しがやさしくさしてきます。 そして、ザックッ,ザックっ、ボソッと牛さんが草を口でむしって食べる音がします。 「へー、こんな音がするんだ」、と初めて見る光景に見入っていました。 ところが、一転、元気な子供達が牧場を走り回る声が響きます。 今日は斉藤さんのお孫さんのお友達が、お母さんと一緒に牧場に遊びに来ています。 棒切れを手に持ち牛に近づく男の子達ですが、 動じることもなく、マイペースに過ごす牛達。 子供達は、夕方乳搾り体験もして帰られたそうで、きっと楽しい思い出になったことでしょう! 牛は私たち人間にいろいろなものを与えてくれてます。 人間は彼らに何をお返ししているのだろう・・・? まあ、とりあえずリフレッシュさせていただきました、ありがとう!
桜咲く(2010年3月28日 記) 斉藤牧場も春の訪れとともに山肌に青みが見えだし、桜も咲き始めました! フレッシュな餌は、イタリアンライグラスが主ですが、これから日に日に 日本芝が繁茂し、牛達に食べられるようになるでしょう。 しばらくいなかった雄牛が入っていました。1歳過ぎぐらいだそうでまだ小柄です。 斉藤さんによると、草食系男子(笑)でお姉さん方に押しやられて小さくなっているそうです。 成牛になれば雌よりは体格が大きくなるので雄々しくなってくれることでしょう! ホルスタインは黒肌に白斑だけではなく、ご先祖さんに地肌が赤い種があったようで、 その系統を引いている赤白の雄牛です。
赤(褐色)白模様の雄牛さん 採草地から見た牧場 桜が満開です 3月15日に生まれた子牛
モウ〜すぐ春 (2010年3月7日記) 牧場に伺ったのがちょうど1が月前。冬でもお日様が照っていれば暖かな南国高知。この日は風もほとんどない暖かな日、牛達はのんびり過ごしています。 牛達の食べ物は、日本芝と採草地から刈ってきた牧草(イタリアンライグラス)などが5割。夏場に作っておいた牧草などのサイレージ(草を乳酸発酵させた漬け物)や乾草(干草)が3割。搾乳時(朝と夕方にお乳を搾ります)には購入飼料(配合飼料)を食べます。その割合は2割程度。ですから、放牧場では、今はまだ日本芝が休んでいるのでイタリアンライグラス、サイレージ、乾草を主に食べています。 牛は草食動物なので本来は草だけで生きて行ける哺乳動物です。しかし、今の牛は改良されてきて草だけでは生きられない牛になってきたそうです。斉藤さん曰く「アフリカのサバンナの牛をそのまま連れて来たような感覚では牛が飼えない。」ということです。乳牛の乳量(搾乳量)を増やす為に、いわゆる、経済優先の考え方で牛を改良してきたわけです。 斉藤さんは牛本来の姿は放牧が自然ということで山地酪農をやられています。一番の特徴は、1頭の牛の乳量は約4000kl(畜舎飼の半分ぐらい)、そのうちの2000klぐらいは牛が草を食べて、草のエネルギーで、放牧地で人間の手も石油もほとんど使わずに、乳を生産しているということです。ですから、草地を守ることがとても大切で、1ヘクタールに2頭を基本に放牧地の環境、芝の状態や傾斜等を考えて牛を放しているそうです。そうすると牛自体で草地を守り育てて行き人間もゆとりのある生活が与えられるというわけです。
南国市、高知市が一望できる場所でくつろぐ牛さん イタリアンライグラスを食べている牛達
冬の牧場(2010年2月2日記) 冬場の斉藤牧場は日本芝が枯れ、山肌はベージュの絨毯を敷いたように見えます。牧場での牛達はこの時期は牧草(イタリアンライグラス)やサイレージ(草を発効させた一種の漬け物。冬場の保存飼料)を与えられ、主にそれらを食べています。(写真撮影 2009年2月2日) (山地酪農を愛する会は山地酪農を応援する会として、斉藤牧場を中心に情報を発信していきます。ご意見、ご要望等は、今のところEメールでお願い致します。)
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