発作かな?って思ったら 本文へジャンプ

発作時(急性増悪)の治療

 発作は定期受診以外の日,しかも夜間に起こることが多い。そんなときの受診は躊躇することないですか?こんな程度で受診していいのかなぁとか,苦しいけれど喘鳴が少ないので分かってもらえるだろうかなど,時間外と言うだけでもかなりプレッシャーに感じて受診を見合わすこともあると思います。治療のタイミングと程度が症状にぴったり合わなければ長く苦しまなければなりません。症状に合った対応が速やかに出来るよう心がけましょう。自分の症状の見極めが大切!→適切な行動をする根拠となるからです。

発作が軽度な場合

● 気管支拡張薬であるβ2刺激薬を吸入します。それによって気管支が広がり呼吸が楽になります。基本的に家で治療が可能です

発作に使うβ刺激薬
サルタノールサルタノールインヘラー メプチンエアール


我慢しないで病院へ行きましょう

● 吸入気管支拡張β2刺激薬を1時間に3回吸入しても症状が改善しない中等度以上の発作のときは、気管支拡張薬とステロイドの入った点滴など病院での治療が必要になります

さらに重篤な発作には、酸素吸入や人口呼吸管理が必要なこともあります。

● 酸素吸入の対象になる場合は、指などで測る酸素飽和度(SaO2が90以下の場合)
参考に・・・・・SaO2が95以上では正常範囲です。
        SaO2が90のとき、PaO2(動脈血酸素分圧)60トールとほぼ同じくらいになります

    

発作の誘因
★ 慢性時の管理が上手くできていても、風邪、冷気、大量の抗原暴露、臭い、タバコの煙、ストレスなどさまざまな誘因で発作を起こすことがあります。
発作時の気道には、好酸球など炎症細胞が沢山集まり(浸潤)気道狭窄が強くなり、痰が大量に出て、さらに気道をふさぐことにより、息が吐けず、息苦しくなります。


発作の状態
  • 大発作:激しい発作で動けず会話もできない。
  • 中発作・苦しくて横になれないが会話はできる。
  • 小発作:息が苦しいが横になれる。頓用の発作止めの吸入ですぐに落ち着く
  • ぜいぜい,ヒューヒュー:喉が”ぜいぜい”あるいは”ヒューヒュー”鳴っているが,呼吸が苦しいと感じがほとんどない。
  • 胸苦しさ:咳っぽい,運動するとぜいぜい胸苦しくなる。