若手医師の会(1983年結成;前代表 故・松原雄一) ● 2月10日 岡山大学新聞275号「ビラを正しく理解するために」 寮運動用語の基礎知識○評議会 学長、学部長、そして各学部から選ばれた評議員の皆さんが集まって話し合う岡大の最高議決機関。実際には何人かの実力者グループで決めた話を持ってきて、それにうなづくだけだともいわれている。
○大学当局 学生部職員「私は何も言えん、部長に聞いてくれ」 学生部長「私は決定権は持ってない、評議会とのパイプ役にすぎない」 評議員「個人としては何も言えないね」 評議会「評議会は学生と話をする機関ではない。文句があったら学生部を通じて」…
○自主管理・自主運営 自分たちのことは自分たちで決めて責任を持とうということ。北津寮では入寮選考、部屋決め、食堂運営…みんな寮生がやっている。だから酔ってどこか壊そうものなら翌日には謝罪文掲示となる。学生部でも「岡大寮の自主管理はしっかりしていると文部省でも関心しとる」と言ってた。
○筑波化 これ以上キャンパスを広くしようとか、研究費を増やそうという話しではない。筑波大ではビラを出すのも雑誌を作るのも集会開くのもみーんな許可制。大学祭にしても全団体に顧問が必要で、おまけに大学側が「こんな企画は気にくわん、ボツ」と判断すると中止させられてしまう。逆らえばすぐ退学、停学に。文部省と大学のエライ人は全国の大学を筑波大みたいにしようとしている。
○四条件と新規格寮 寮についての筑波化への指針として76年に文部省から出されたのが新寮に関する四条件。なかみは(1)全室個室 (2)食堂は付けない (3)負担区分は通達どおり (4)管理運営は学生部長、というもの。そしてこの四条件で建てられた寮が新規格寮(新々寮ともいう)。ひどいところになると新規格寮では「三人以上部屋に集まってはいけない」とか「外出中に管理人が勝手に室内をチェック。ノートや手帳が消えて、やがて落とし物として現われる」「同性の友人でも寮内は入れない。会うのは管理人が隣にいる面会室で」「集会室がないから寮生大会は風呂場で、コンパは廊下で」とまるで別世界のようになる。
○全寮連(全日本学生寮自治会連合) 全学連の寮版。共産党の影響が強く、北津寮はここ十数年権利停止状態。新寮建設については「政府は新寮を立てさせない方針」と見ており、だからとにかく新寮が建つことが第一で、そのためには四条件も受け入れる。最近はそうやって建った新規格寮でさすがに運動ができず凋落気味だという。
○全国学寮交流会 全寮連に反対するノンセクト系の寮の集まり。阪大・京大・岡大の寮が中心になって80年に結成された。四条件と対決しているが、中心の三大学寮が同時に廃寮攻撃の真中でかなりシビアな状況。
● この年、第26期医学連委員長に東邦大学の謙二君が加藤選出された。 ● 4月20日 岡大学生会・新歓講演会、「若き医学生へ―私の30年間の医療実践」講師・早川一光堀川病院長。 ● 5月13日 東医・学友総会大幅な定足数を上回る出席で成立。カリ・卒後研修問題などの取り組みと予算案など成立。学友会再建三年目にはいる。 ● 6月 4日 私立医大生交流会・於東京医大。東医学友会主管で9自治組織22名の参加。 ● 7月10日 岡山大学新聞279号
やったぜ! 津島祭復活・学友会臨時総会で「中止決議」を取り消す。『学祭やりたい!』2892人の学生が集まる。 実行委員が集まらなかったために一度は中止が決定していた今年の津島祭だけど、6月22日に開かれた学友会臨時総会で、圧倒的多数の賛成により復活することが決まった。
規約上は学友会の最高議決機関となってはいるけどその成立には全学生の三分の一(2700人)以上の参加を必要とする臨時総会が、実行委員もロクに集まらない状況の中で成立するとは全く信じられないことなのだ。 総会を開くためにこの2週間でのべ四万枚以上ものビラを散くなどしてきた学祭再生委総務委員の努力もすごかったし、大学祭を自分たち自身のものとして実際に会場に足を運んだ学生の熱意もすごい。大人たちが僕らに貼ろうとする"無気力、無関心、しらけ"とかいうレッテルをいくらかでもはがせたんじゃないのかな。 すでに実行委員会も結成されて第三十三回津島祭へ向けて準備をはじめた。今年はギャルズコンテストなど新たに本部企画を設けることも考えられていて、マンネリと低迷の"岡大バザ−祭"を突き破る記念すべき津島祭になりそうだ。 「出席者数二千八百九十二人、委任状参加九百十九人、合計三千八百十一人。よって本日の臨時総会は成立しました」−6月22日午後2時20分、総務委員が臨時総会の成立を宣言する。拍手がまきおこる。会場の清水記念体育館は学生でいっぱいだ。一階にはもう入りきれず二階のベランダまでギッシリ。 総務委員を議長団に選出して、まず学祭再生委員会委員長の山端君が「学祭復活動議」の提案理由を説明した。総務委員会から補足説明があったあと質疑応答に移る。ここで議案書の中の「(会議に一人でも欠席があったりした場合などには)来年の大学祭を中止する」という部分について「来年のことまで決めるのはおかしい」という批判が出され、これが認められないなら25団体は学祭運営から手を引く、という再生委側としばらくもめた。 また総務委員会からは幹事会決定通りに今年の大学祭を中止し、来年に向けて一年間じっくり考えようという動議が提出され、それへの支持意見も出た。 二時間近く話し合った結果、午後4時8分、起立による採決を行い、圧倒的多数の賛成で再生委員会案を可決、津島祭の復活が決まった。
● 10月 3日 第3回全国私立医大生交流会・於大阪医大。 ● 10月29日 1983精神衛生実態調査阻止全国総決起集会600名に医学生も参加。於清水谷公園。 ● 11月12〜14日 東医祭学友会企画「医学は水子を救えるか」、優生保護法や妊娠中絶問題に取り組む。
東医体への防衛医大加盟問題が昨秋から再燃、11月小東医体評議員会は防衛 医大加盟問題を1今後1年間かけて世論に訴えることに決定。 ● 10月17日 京大医学生大会流会。民青系執行委員会から7議案「学内施設拡充」「医学教育改善」「一方的追試削減反対」「立て看板撤去反対」「統一組織」「産学協同反対」「規約・慣例改正及び自治会制度確立」提案。医学部動く会から「防衛医大東医体加盟反対」「宇都宮病院糾弾」の2議案が提出された。また、有志から「医学部11月祭に関する決議案が提出された」。 ● 10月28日 16年ぶりの民青系による全日本医学生自治会連合(33大学から参加)再建大会。小池晃氏(東北大)が副委員長+国際部長に。 ● 11月13日 宇都宮病院問題講演会・於京大本部。医師・弁護士・山谷争議団から報告。 ● 11月17〜18日 関西医学生ゼミナール・於奈良医大。テーマ「医療の根拠を問う―僕らは怪しい『医学』生」。1日目の記念講演は山下五郎・阪神医療生活協同組合医師。夜間交流会は酒を交えて。2日目は分科会「卒後研修と医療情勢」「精神医療」「医学生運動」「防衛医大」。 参加校は関西・京大・滋賀医大・大阪医大・兵庫医大・神大・奈良県立医大と東大・医歯大・女子医・千葉大・信州・九大・岡山大・熊本大・佐賀医大など。 ● 11月 ×日 京大11月祭パンフに民青医自執行部が「沢内村奮戦記」に人格否定の書き込み。医学部サークル「精神医学を考える会」が立て看と質問状で抗議。
● 2月11日 京大医学部新聞第12号コラム 「新『医学連』結成?昨年5月28日、新たに「医学連(全日本医学生自治会連合)」(以下、新「医学連」と略」が結成された。これにより1954年以来活動を続けている現在の「医学連(全日本医学生連合)」以外にもう一つ医学連が出来たことになり、事実上、医学生の統一組織が分裂したことになる。新「医学連」は日本共産党系の影響が強く、一方現在の医学連はノンセクト系の自治会が結集している。新「医学連」の主張によると1968年に医学連は崩壊し、現在の医学連は「ニセ医学連」であるとするが、現在も医学連は20校以上の代議員校の参加のもとに、活動を続けている。医学生の間では、このような新「医学連」の結成が、医学生の運動に分裂を持ち込むものではないかという危惧の声が上っている。
● 3月 ×日 精従連 精神衛生法「改正」問題に関する緊急アピール。 ● 6月22日 関西医ゼミ第1弾・京府学生ホールで開催。「労災職業病」テーマに関西労働者安全センターの西野氏を講師に開催。今年のテーマは「医療と人権―誰のための医療」。 ● 7月20〜23日 南大阪尼崎フィールド合宿・前半。京大など24名参加。全金大阪亜鉛支部など、メッキ工場入り。 ● 7月24日 大阪医大・文部省の「医学教育の改善に関する調査研究協力者会議」7・24中間報告に対して、カリキュラムを軸に討論。 ● 7月28日〜8月1日 関東労働フィールド合宿。運営委員の努力で横浜・寿町のドヤ街、二日目は職安や診療所へ、3日は横浜食肉市場、最終日は港町診療所と労働科学研究所へ。 ● 8月15日 名古屋笹島日雇い労働者医療フィールド報告・名大・東大・千葉大・の医学生・看護学生で名古屋の「えびす詣」は恒例になっている。精神病院と笹島診療所も見学。 ● 8月×〜×日 精神医療フィールド合宿・2名一組で1週間精神病院泊り込みで自然な形でレク活動などを通して大学病院などでは体験できないことを学ぶ。医学生・看護学生・心理系学生・教養学生など34名参加。受け入れ病院は三枚橋・針生ヶ丘・駒ヶ根・浅井・南埼玉の外に新たに東尾張・府立中宮・都立梅が丘・東武神経科・まきび。 ● 8月17〜20日 南大阪尼崎フィールド合宿・後半。京大など13名参加。全港湾米穀運送分会 入り。 ● 9月28日 関西医ゼミ第2弾・京大楽友会館で開催。「精神医療」テーマに開催。映画「かっこうの巣の上で」を見た後、京大病院で研修中の精神科医を交えて討論。 ● 9月20日 精神医療フィールド合宿の反省会。 ● 10月31日 医師数問題に取り組もう。全日本医学生新聞見出し論文。医学連書記局発行。医科歯科ダウ医学専門課程自治会気付。 ● 11月1〜2日 関西医ゼミ第3弾・岡山大医学部で開催。1日 講演「らいを見つめて」島根医大・斉藤肇氏、2日 「OKINAWA REOURT86」「Reye症候群」「臓器移植」講師、岡大阿部浩二氏(民法)、連絡岡大医学部学生会。 ● 11月16日 医学連主催 86医療を考える学生フォーラム 於医科歯科+順天堂 分科会 「医療政策を考える−医師は過剰なのか−」。「みんなで考える脳死・臓器移植―」京大担当。「労災職業病−女性パート労働者の健康問題−」関東職業病研究会。「卒後研修」。「精神科チーム医療−コメヂカルスタッフの活動」精神医療の現場を知る会。「東洋医学の今、そして、」鍼灸学生交流会。「学生自治会交流会」。「女子医学生の卒後」。「看護学生交流会」。 総会講演「21世紀の医療と経済−これからの医療従事者に望むこと−」講師、伊東光晴(京大教授) 前売300円 当日400円 連絡先:医科歯科自治会・順天・慈恵・岡山。
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