● 3月24日  日本精神神経学会理事会・声明 来る4月7日より開催される第20回日本医学会総会において、開会式が招待客のみ招いてきわめて閉鎖的な形で行われる予定とのことです。これは総会のもち方の基本姿勢を示すものとして、きわめて遺憾なことと思います。かえりみれば、この総会の持ち方、シンポジウムの組み方は、民主的な方向でなされておらず分科会の総意が反映されていません。日本精神神経学会における討論内容が、総会シンポジウムの内容に全然反映されていないのもその一端の現われと思います。今後このようなあり方は改善されるべきであり、本理事会もそのために努力してゆきたいと考えます。

● 4月 5日 奈良医大精神科・約50人の患者で作っているフロア会は、主治医を辞めさせられたことにあわせて、新しく慈恵医大から来た医師団が、気脳写の患者全員実施、精神病遺伝説、閉鎖病棟優先論などに反撥して井川助教授等新任医師5名に対する不信任決議。

● 4月7〜8日 第3回反・日本医学会総会 7日 分科会・第1分科会「医療被害と市民」。第2分科会「労働環境と健康破壊」。第3分科会「医療従事者の告発と戦い」。第4分科会「海外侵略・国内治安と医療」。8日 総会・呼びかけ人の高橋晄正氏ら発言。日本の医療を告発するすべての人々のつどい主催に医学生も参加。日本医学会総会は過剰警備の閉鎖学会となり、当初予定していた3万人を大きく下回る1万少々の参加者となった。

● ×月 ×日 東京都下精神病院実態調査を『私立医学生の広場』が呼びかけ。実行委員会は女子医・日医・千葉大・東大・昭和大・群馬大などに福祉系大学生。

● 4月 ×日 岡大・昨年3月26日の三里塚空港開港阻止総力決戦を闘い、逮捕、拘留されていた戦士達の中、第8ゲート突入戦と横堀要塞の一部が1年余りの獄中闘争を貫徹し、このほど釈放を克ち取った。岡大学友四戦士も、管制塔占拠の成田2161号を除く3人、成田2188号(法文5回生)、成田2075号(法文5回生)、成田2105号(医学部卒)が奪還された。

● 4月27日 奈良医大・1年半ぶりに学生大会が成立。不正入学の解明、学長団交の実現を求め4月28日の一日ストを圧倒的多数で可決。しかしスト参加者は少なく盛り上がらず。

● 6月 1日 奈良医大・朝日ジャーナルに河合信和記者による「奈良県立医大精神科―『不正入学』追及の報復受ける改革派」記事。立て看板に『全学友の結集で学生自治会運動の軽症発展を!学自』『立て看板防衛5ヶ月反弾圧闘争 学自』とあり。

● 5月 ×日 昭和大医学部学生会・部室及び学生施設の移転問題にからみ自主管理県獲得をめざす。

● 5月30日 全国「精神病」者集団、植樹祭時の弾圧について名古屋弁護士会人権擁護委に申し立てを行う。5月29日、日本精神神経学会も県警に抗議。

● 5月12日 奈良医大・現体制支持派の体育会系が自治会執行部に選ばれる。前自治会委員長の伊木雅之君は「正直いって大多数の学生の関心は、早くこんな大学出て、医師免許を取ることだけなんです。自動車学校と同じですよ。幸い、下級生はまだスポイルされていないんで、この層に依拠して、学生の前に出てこない学長の責任追及を続けます。それと、医療・教育の総点検を進め、大学批判を深めていくつもりです。」とかたっている。(朝日ジャーナル1979.6.1)

● 6月 8〜9日 京大学生会館・シンポ「錯乱と文化」。

● 6月 ×日 東邦大 医自・看学自治会・医学部協議会(教職員職組)・生協からなる「食堂問題に関する四者協議会」発足。

● 6月11〜12日 第4回全障連大会に医学生も参加。

● 9月 3日 障害者実態調査の中止を要求する共同声明を発表(全障連)他。

● 11月21日 杏林大・学生部長より学生会決算報告が学長サイドに提出されていないことを口実に学生会費の代理徴収をストップ。

● 11月29日 杏林大・代理徴収停止の理由に父兄会である杏会の会長から強く要望されたものと責任転嫁。




● 1月30日 法務省-日弁連第5回意見交換会粉砕闘争・三百名の仲間と共に斗う「病」者集団からは、

● 2月 8日 杏林大・P4でクラス集会が行われ、代理徴収問題は議論抜きには決定されずと総会開催の意見が出る。

● 2月12日 杏林大・杏会と粘り強い交渉の結果、杏会代理徴収で合意した。

● 2月18日 杏林大・18日に予定されていた学生総会を大学側の不許可通告で中止に。学外者が多数いるのでマスコミにもれるから4月に延期をしろ、強行すると処分の対象になると。更に門外で不許可済みの学生解放bP7を配布しても処分と恫喝。杏会会長より不許可の総会では決議は受け入れられない。来年度に限り杏会と学生会の合同徴収にし、4月以降の総会でで意識決定してはとの話しが執行委員会に届き、処分が出た場合試験直前で戦い得ないと、杏会の申し出を受け入れた。

● 4月19日 日本精神神経学会保安処分に反対する委員会。「監獄法改悪に関する意見書」を法務省に提出。

● 5月20日 杏林大・「フィールド活動はナンセンスか?」杏林大保健医療研究会論文。『私立医学生の広場』第6号。

● 5月 ×日 東海大・新学生会発足。@オリエンテーション委員会、A医学部全学生、全教授を記した名簿つくり、B伊勢原校舎の建学祭である伊勢原祭実行委員会、Cクラブの連合会である健医会が所属している。

    「医そっぷ」 薬学生より医学生が偉いとだれが決めたのか。親を見ていて学んだのか、プロパーのコメツキバッタぶりを医局で見て俺達は偉いと決めたのか?イソップ童話には様々の世の定めをドレイの側からひっくり返したい願いがこめられている。「カエルが選んだ王様」もそれらの一つ。昨年、我々医学生は20数大学に徳州会の徳田理事長を呼んだ。彼には医師会にない魅力があると思ったがとんだ王様だった。政界の渡辺美智雄と結び、武見太郎と和解し、学生自治会をののしり、青嵐会の代議士のように大声を上げて学生をしかりつけた。疑問を提出しただけで『私立医学生の広場』は光栄にもクソミソ新聞として矢玉にあげられた。私立医学生、ああ、この甘い存在。徳田医師には勉強をさせられた。彼を乗り越えなければ気が治まらない。 『私立医学生の広場』第6号コラム。

● 5月 ×日 日医・不可解な進級制度に学友会で取り組み。4年にすすむ過程で26名の大量留年者が出て問題化。

● 5月31日 岡大・午後1時半より学館前広場にて「5・25」集会実行委員会主催の"「5・25」五周年=大沢真君追悼! 「マル青同」弾劾! 廃寮攻撃粉砕! 全国大学、寮闘争勝利! 5・31岡大集会が全学、全国から結集した15大学、300名によって克ち取られた。
 集会は北津寮、医学部よりの2名の司会によって始められ、まず全員が故大沢真君の遺影に1分間の黙祷をささげた。

● 5月31日 関東医系学生新入生歓迎会・於東大医本館階段教室。医・歯・薬・看護学生200名参加。呼びかけ自治会、東大・医科歯科・医科歯科看学・東邦・東邦看学・日医・日医看学・昭和・昭和歯・昭和薬・昭和看学・明治薬科・星薬科。

● 6月12日 岡山大学新聞会 岡大医学部新聞部 共同声明 

    昨年12月以来岡大への再登場を目論む統一協会(勝共連合)=原理研は、今回「岡大学
  生新聞会」なるものをデッチ上げ、学内に「岡大学生新聞」創刊号をバラ撒いた。 
彼ら原理研は青学大、東大、早大、神戸大など全国各地の大学において大学当局や警察、KCIAの手先としてスパイ行為、学友へのテロ、リンチ、告訴告発等をくりかえし、自治会やサークルなどの学生の自主的活動を圧殺している。
 その過程でしばしば行われるのがニセ「大学新聞」のデッチ上げである。これによって教官層に取り入り、反共宣伝を行い、そして公認の大学新聞への妨害を働くのである。 例えば、岡大では正規の公認大学新聞として岡山大学新聞と岡大医学部新聞が活動しているが、原理研=「岡大学生新聞会」は各学部長、教務、そしてサークルからあたかも公認の新聞会であるかのようにあざむいて記事をせしめている。
 さらに約100名もの卒業生から強引に名刺広告をかき集め、これに対する抗議、苦情は医学部新聞に向けられているのである。
 現在日本が軍事大国化、侵略戦争準備を押し進めている中で、人民への治安弾圧はますます凶暴なものとなってきている。
 大学においては中教審路線にもとづく大学再編が「4・20通達」を軸に、学生処分、学生会館・サークルBOX管理強化、生協(共済会)つぶし、廃寮攻撃と全国的に熾烈なものとなっている。
 個別岡山大学でも昨年の一方的な新サークルBOX建設、そして今年に入っての廃寮−四条件寮建設強行に対する闘いが岡大学生運動の未来、大学自治の存亡をかけて文字通り決戦として闘われようとしている。 
我々は学生の側、人民の側に立ち、中教審路線、管理強化反対の編集方針をかかげて微力ながらも活動してきたし、今後も活動していく。だからこそ権力の尖兵でしかなく、さらに学友教職員、OBをあざむく原理研−「岡大学生新聞」を決して許さない。 
全ての心ある皆さん、我々と共に闘われんことを!
                          1980年6月12日
     岡山大学新聞会 岡大医学部新聞部

● 6月21日 慶応医学部臨床講堂・小田実講演会。関東私立医大生交流会主催。『激動する80年代と学園生活』

● 6月29日 医学連第23回大会・於医科歯科大臨床第一講堂。4年半ぶりの医学連大会では秋田大の加盟が認められた。委員長松原君(MD)、副委員長亀井君(秋田)、堀内(長崎)、書記長角田君(慶応)。招請者は医学連第22期中央執行委員長佐賀宗彦君(東大医学部自治会)。
防衛医大の東遺体・全医体加盟を阻止している戦いを踏まえて開催。
私立医大の現状「医学生はまず入学時に『一切の政治活動はしない』という一筆をとられます。もちろん不法不当なものですが、書かなければ入学できません。こうして入学した後も、学内外の交友関係にまで口を出し、学生の当然の権利である自治会活動に対しても、「執行部は暴力学生・過激派だ」「あんなこと(自治会活動)をするとためにならないぞ」と教授・理事が率先して攻撃し、さらには父母を呼び出し、処分恫喝をする、見せしめに留年させる、など最低限の自治会活動すら大変な決意と努力が必要となっています。
また、強要に専門の科目を下ろしたくさび型カリキュラムが組まれ、国試に向けたカリキュラム強化と称し、学年性(各学年ごとに進級判定し、留年・進級を決める)がしかれ、一科目でも落ちたら留年、そして留年すると全科目再履修という法外に厳しいものです。
こういう状況は、単に一私立医大に限られた特殊なものではなく、国公立を問わず、全国の医学生は、その日常生活・自主活動の全てにおいて、程度の差こそあれ、圧迫・管理された状態にあります。」
【方針】 @医学生の民主的諸権利の拡大・学生生活の擁護、自治活動の発展をめざす。とりわけ、自主的活動の保証を実現すべく、全国の医学生との交流を強化する。
A医学・医療をめぐる諸問題に対する理解を深め、将来の医療従事者としての自覚と社会的責任を果たすべく、様々な学習・実践活動への参加を促進する。
B広く社会問題などに対する認識をつちかい、全国の医学生の様々な意思表示を保証し、発展させることをめざす。
大会終了後記念祝賀会が医科歯科大で30校で行われた。
参加自治会:秋田・群馬・東大・医科歯科・医科歯科教養・東邦・慶応・慶応医進・日医・慈恵・昭和・女子医・京大・大阪医大・鳥取・岡山・長崎・熊本・未加盟自治組織正式傍聴:独協。
【各校報告】
●長崎 大会議案でも紹介されているユニークな教育制度があります。留年するか、進級して落とした試験を受けるのかは本人の自由というものです。こうした自由な雰囲気の中で、現在三年に一度の医学展に向けて取り組んでいます。先日は、防衛医大教官の長大での講演を阻止しました。
●熊本 1976年から九州医系ゼミナールを開催・参加をし、毎回400名前後の参加がありました。厚生施設が貧弱なので、サークル用の施設を大学に要求していきたいと思います。
●鳥取 学生会館の運営をめぐって教授会が学生自治に介入したことに対して、学生は憤りを感じ、9割以上の学生が現在使用をボイコットしています。
新歓集会も盛況で、下の学年の人達ほど、学生会活動に熱心になっています。
●岡山 学2、学3での留年問題について、、大学当局の不当を追及しています。また、医療について考える自主講座も企画中です。
●大阪医大 1978年以来、学友会の力で、それまで毎年値上げされていた学費を3年間末置かせています。関東に見習い、関西でも、関西医大・兵庫医大と私立医大生交流会を開始しています。
●京大 ポリクリ前チェックの導入に対し、一週間のクラス・ストライキなどで大学当局と闘っています。また、医学入門講座としてスモンの被害者の方を招いて、現代の医療の内容を問うカリキュラムをかち取っています。
●医科歯科 新しく出来た7階建ての学生棟に関して、大学当局と運営を巡り対決しており、一歩ずつ学生側の要求が実現しています。また、教養自治会とともに、クラス活動を盛んにする自治会リフレの発行や、防衛医科大学校のスポーツ・リーグ加盟阻止の運動を行っています。
●日医 日本医大では、学生の意義を高める為にはどうしたらよいか、から始めたい。日医大は、国試の成績が悪く、制度ばかり厳しくしてもダメだという証明になっていますので、カリ委を充実させていきたいと思います。
●東京女子医 カリキュラムに関してアンケートをとり、学生の意識を知り、原点から学生会活動をやっていくつもりです。文化祭の自主的運営を守ること、部屋の拡充の問題などをかかえています。
●慶応大学 防衛医大校長の加納教授の、慶応での講義を阻止しました。四谷祭という医学部独自の学園祭を二年続けてやりました。医進課程自治会も活発に活動しだし、他学部と交流しています。
●東邦大 高くてまずい業者の食堂にかわり、生協食堂を設立しようとしています。それと、卒後、大学に残る人が4割を切ったので、それについてアンケートをとる予定です。
●昭和大 東邦の生協運動に学び、生協の設立を今年中には発足させたく思います。新入生は富士吉田の校舎なので連絡がとりにくく、学生会活動も随分やりにくいです。
●慈恵医大 学生の医研交流の場として会報を作っています。「平和アカデミー」を名乗る原理研が、慈恵医大生の家に電話をかけるなどの策動があるので学生に注意を呼びかけています。
●独協医大 東邦と同じように学生食堂設立に取り組んでいます。留年者も多く、半数の人はどこかで留年するので、カリが問題となっています。
●東大 よい子自治会と銘打って、クラス活動を中心にやっています。現在卒後の研修協約を巡って当局からの不当な圧力に抗する活動を行っています。
●群馬大 医進と学部の連絡を密に取ること、カリキュラム・卒後研修の調査を行っています。防衛医大については受験拒否のビラを高校に入れたりして大きな成果をかち取っています。
●秋田 新設医科大学としては最初に自治会が設立され、一つ一つ学生の自治権を獲得してきました。医学連に加盟し、全国の医学生と交流をしたいので、今回全学投票を行い、医学連加盟を決議してきました。仲間に入れてください。

● 8月 ×日 第10回夏の学校(於小山市)日本の医療を告発するすべての人々のつどい主催へ医学生も参加。

● 8月 6日 民青第23回医ゼミ・於福島医大。

● 7月〜8月 関東医学部生の神奈川での取り組み・関東労働フィールド合宿。

● 9月 1日 「医学連再開と第10回つどいに向けて」・第23期医学連中央執行委員長 松原雄一(医科歯科) 全国青年医師通信5号掲載。

● 9月10日 日本の医療を告発する全ての人々の集い・第十回全国集会。於東京・文京区民センター。

● 11月1日〜3日 岡大医学部鹿田祭・「熟れすぎたトマトはつぶせ−既成からの脱出」のテーマで行われ、岡本太郎氏の講演会等が好評であった。

● 11月11日 京大・京都大学医学部入門講座で富士見産婦人科病院被害者が体験談を話す。

● 11月22日 百人委主催・「刑法改正・保安処分に反対する集会。於社会文化会館。

● 12月 5日 東大・東大病院で富士見産婦人科病院被害者の人たちを囲んで。

● 12月20日 九州大学セツルメント解散。1952.9.2発足

●  ×月 ×日 AMSA(アジア医学生連絡協議会)を設立。源流は1971年の第一次岡山大学医学部クワイ河医学踏査隊である。1978年のカンボジア難民を契機に、AMSA設立。



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