GUI 周りの動作

メニュー操作はほぼ全て ALT キーから操作できるようになっていますので 慣れている方は ALF+F, ALT+W などからうまく操作してください。

ファイル履歴

開いたファイルはファイル履歴に記憶されていきます。
[ファイル(F)] (File)メニュー、あるいは [ファイル(F)]→[ファイル履歴設定(H)] (History) から履歴を参照してください。 (ALT+F → 0~9 でアクセスするのが早いでしょう)

[ファイル(F)] メニュー 説明 備考
0~9 最近の履歴からファイルを開く。
[ファイル履歴設定(H)]→[ファイル履歴(前)(P)] 前の履歴からファイルを開く。
[ファイル履歴設定(H)]→[ファイル履歴(さらに前)(F)] さらに前の履歴からファイルを開く。

また、uvw を起動した際にファイル履歴の最近のファイルを 自動的にオープンするように設定することもできます。 その場合は設定ファイル(_uvwrc or uvwrc)において

set autoopen

の設定を追加してみてください。

フォルダ履歴

フォルダ履歴は開いたファイルのあるフォルダが自動的に記憶されていきます。
[ファイル(F)]→[フォルダ履歴(D)] (Directory) を参照してください。

メニュー 説明 備考
[ファイル(F)]→[フォルダ履歴(D)]→0~9 最近の履歴からフォルダ(のダイアログ)を開く。

よく使うファイル

ファイル履歴とは別によく使うファイルを 10 件までメニューに覚えさせておくことができます。 [ファイル(F)]→[よく使うファイル(F)] (Favorite) を参照して下さい。

[ファイル(F)] メニュー 説明 備考
[よく使うファイル(F)]→0~9 よく使うファイルを開く。
[よく使うファイル(F)]→[現在のファイルを追加(A)] 現在のファイルを登録する。
[よく使うファイル(F)]→[よく使うファイルの変更(M)] よく使うファイルのリストを編集する。

現在開いているファイルを覚えさせるには [現在のファイルを追加(A)] (Add) を選択してください。 また、[よく使うファイル] を変更・削除したい場合は [よく使うファイルの変更(M)] (Modify) を選択すると 次のようなダイアログが開きますので、 追加するなり削除するなり順番を変えるなりしてください。

背景画像

エディタ画面の背景に背景画像を表示することができます。 背景画像が既に設定済みの場合にはメニューから [表示(D)]→[背景画像表示] か ALT+F12 で表示/非表示を切り替えることができます。

背景画像を設定するには [ツール(T)]→[背景画像設定(G)] から設定を行ってください。

メニュー ショートカット 説明 備考
[表示(D)]→[背景画像表示] ALT+F12 背景画像の表示/非表示を切り替え。
[ツール(T)]→[背景画像設定(G)] 背景画像設定ダイアログを開く。

背景画像設定の各設定:

設定 説明 備考
画像ファイル 参照(B) 表示させる背景画像のファイルを設定します。
中央に表示(C) 元の画像のサイズのまま中央に表示します。サイズの変更をしないので上下左右が欠ける場合があります。
画像の拡大 中央に表示する場合のサイズ変更の比率を指定します。(10%~1200% で指定可能です。
幅に合わせる(W) エディタの幅に合わせて画像を拡大・縮小します。上下が欠ける場合があります。
高さに合わせる(H) エディタの高さに合わせて画像を拡大・縮小します。左右が欠ける場合があります。
全体に表示(A) エディタのサイズに合うように画像を拡大・縮小します。無理に合わせるので縦横比がゆがむ場合があります。
背景画像の濃度を変更する(L) 文字が見やすくなるように背景画像の明暗を調整します。
濃度 背景画像の明暗調整の度合いを調整します。-256(ほぼ黒)~255(ほぼ白) の範囲で指定可能です
背景画像を表示する(D) 背景画像を表示するか否かを指定します。

サウンドファイル

エディタを起動したり、キーを押下した際に音が出るようにすることが出来ます。 サウンドファイルを設定するには [ツール(T)]→[サウンドファイル設定(G)] から設定を行ってください。 (現状は wav ファイルのみに対応しています)

ウィンドウ(フレーム)移動

vim 系のエディタは vim の内部でウィンドウ分割(:split 等)が可能となっており、 そこでも「ウィンドウ」という呼称を使うので、 説明では GUI ウィンドウのことを「フレーム」と記載します。

本エディタは複数のフレームを開いて作業することを想定して作っていますので、 uvw のフレームを固定・移動させたり uvw のフレーム同士を切り替えるための ショートカットをいろいろ用意しています。

フレーム移動

[ウィンドウ(W)] メニュー 説明 備考
左上に移動(T) (Top) 画面の左上隅にフレームを移動させます。
中央上に移動(H) (Heaven) 画面の中央上にフレームを移動させます。
右上に移動(R) (Right) 画面の右上隅にフレームを移動させます。
中央に移動(C) (Center) 画面の中央にフレームを移動させます。
左下に移動(L) (Left) 画面の左下隅にフレームを移動させます。
中央下に移動(G) (Ground) 画面の中央下にフレームを移動させます。
右下に移動(B) (Bottom) 画面の右下隅にフレームを移動させます。
現在の位置をずらす(S) (Shift) 隅に移動させた場合に重なってしまうような場合にフレームを少しだけずらします。フレームの位置に応じて中央に向かってずらします。

フレーム固定

[ウィンドウ(W)] メニュー 説明 備考
初期ウィンドウの配置を固定(X) 起動時の位置を [ツール(T)]→[ウィンドウ初期位置の設定(I)] で設定した位置に固定します。
前回のウィンドウ配置を復元(Y) 前回移動させた位置を復元します。(初期位置は解除されます)
このファイルのウィンドウ配置を固定(Z) 現在のファイルに対してフレーム位置を固定します(上の 2 つの設定と共存可能です)。ファイル履歴に当該ファイルの情報がある限り有効です。

フレーム間移動

[ウィンドウ(W)] メニュー 説明 備考
CTRL+矢印キーでウィンドウ移動(A) これを有効にすると CTRL+矢印キーでフレーム間を移動できるようになります。また、同時に CTRL+PGUP/CTRL+PGDN も有効になります。
特殊キー 説明 備考
CTRL+↑ 現在のフレームから上方向にある最前面に近い方のフレームに移動
CTRL+↓ 現在のフレームから下方向にある最前面に近い方のフレームに移動
CTRL+→ 現在のフレームから右方向にある最前面に近い方のフレームに移動
CTRL+← 現在のフレームから左方向にある最前面に近い方のフレームに移動
CTRL+PGUP フレームの循環移動(最前面から次のフレームに移動)(Firefox 等のタブ切り替えのような感じで)
CTRL+PGDN フレームの循環移動(最背面のフレームに移動)(Firefox 等のタブ切り替えのような感じで)
CTRL+TAB 直前のフレームに移動(これは map 設定)

grep ダイアログ

CTRL+g で以下のような grep ダイアログが開きます。 (uvwrc の方で map 設定しており、本来は gG コマンドでこのダイアログが開きます)
基本的に検索語や検索ファイルマスク、検索対象フォルダなどが 自動的に選択されるようになっています。

ファイル検索ダイアログ 説明 備考
検索語(L) (Literal) 検索を行うキーワードを指定します。カーソル直下の単語あるいは Visual 選択されたキーワードが自動的に設定されます。AND/OR 検索の場合は空白で区切って列挙してください。
検索ファイルマスク(M) (Mask) 検索対象とする拡張子を指定します。[同じ種類のファイルマスク(N)] が有効だと現在開いているファイルの拡張子を含むエントリが自動選択されます。
検索対象フォルダ(D) (Directory) ファイル検索を行うフォルダを指定します。デフォルトでは現在の作業ディレクトリが自動選択されます。
除外フォルダ/ファイル(E) (Exclusion) 検索対象外とするファイルやフォルダをセミコロン(;)区切りで列挙します。正規表現が指定可能です。
前回のファイルマスクがデフォルト(P) (Previous mask) ファイルマスクを自動選択ではなく、前回使用したものを固定で使うようにします。
開いているファイルと同じ種類のファイルマスクがデフォルト(N) (Nearby) 検索ファイルマスク(M)で現在開いているファイルの拡張子を含むエントリが自動選択されるようになります。
前回の検索対象フォルダがデフォルト(Q) 検索対象フォルダ(D)で(デフォルトでは現在の作業ディレクトリが自動選択されますが)、前回使用したものをそのまま固定で使うようにします。
サブフォルダも検索(S) (Sub directory) 検索対象フォルダ(D)配下を再帰的に検索を行います。
絶対パス表示(F) (Full path) grep 出力のファイル名をフルパスで出力するようになります。
大文字/小文字の区別(I) (Ignore case) 英大文字/小文字などを区別して検索します。
単語の検索(W) (Word) 検索語をワード単位で検索します。
全角/半角の区別(Z) (Zenkaku hankaku) 全角英数字と半角英数字などを別のものとして検索します。
正規表現(R) (Regular expression) 検索語(L)で正規表現を指定することができるようになります。
行境界も検索(J) (Join lines) 行を跨っている場合の検索語も検索可能になります。
OR検索(O) (Or) 空白区切りで列挙された検索語(L)を OR 検索します。
AND検索(A) (And) 空白区切りで列挙された検索語(L)を AND 検索します。
異体字の区別(V) (Variation Selector) 異体字の Variation Selector を無視するかどうかを指定します。

grep 結果からのジャンプ

grep 結果からそのファイルの該当行にジャンプするには gg コマンドを使います。

normal コマンド 説明 備考
gg grep -n の結果からそのファイルの該当行にジャンプします。

gg コマンドで認識できる検索結果のフォーマットは

<パス>:<行番号>:<検索結果>
<パス>(行番号):<検索結果>

のようになっています。

関連パラメータ

grep の初動を早くするため、 :cd コマンドなどで作業ディレクトリを移動した際に 作業ディレクトリ配下を予めスキャンしてキャッシュに乗せておくことができます。 これはファイル内容をスキャンするのではなく、 ディレクトリ構造をスキャンしておく設定です。

パラメータ 省略形 形式 説明 初期値 備考
scandir sd 二値 grep の初動を早くするためにディレクトリ移動時に配下をスキャンします。 noscandir

ズーム(全画面モード)

人に画面を見せながら説明をする際に使えるようにフォントの変更を伴った フレームの最大化/全画面化ができるようにしてあります。

[表示(D)] (Display) メニューから [ズーム(Z)] (Zoom) の [最大化(M)] (Maximize) または [全画面(F)] (Fullscreen) を選択してください。

また、同じ [ズーム(Z)] サブメニューから フォントの [拡大(I)] [縮小(D)] を行うこともできます。 (フォントの拡大・縮小に伴ってフレームサイズも変更になります。)

[表示(D)]メニュー→[ズーム(Z)] ショートカット 説明 備考
拡大(I) CTRL+; フォントを拡大する。
縮小(O) CTRL+- フォントを縮小する。
デフォルト(D) 拡大・縮小・最大化したものを元に戻す。
最大化(M) フレームを最大化し、[ツール(T)]→[ズーム最大化フォント設定(Z)] で指定したフォントに変更する。
全画面(F) 枠のない全画面モードとして表示する。それに伴い [ツール(T)]→[ズーム最大化フォント設定(Z)] で指定したフォントに変更する。

全画面モードはまあ、お遊びのようなものです。 昔の DOS 画面のような雰囲気を味わえるかも知れません。

ダブルクリック動作

通常 vim 上でマウスをダブルクリックした場合はその位置の 単語単位で選択が行われるようになっています。 (英字やひらがな、カタカナ、漢字などの文字クラスが同じ範囲)

本エディタでは [ツール(T)]→[ダブルクリック選択境界(M)] から [文字クラス(C)] または [空白/引用符(Q)] で、 ダブルクリックで選択できる範囲を切り替えることが出来るようになっています。

以下は空白区切りで選択した場合の例です。

以下は括弧で囲まれた範囲の選択です。 括弧中に空白が含まれていた場合でも 括弧が隣接するワード上でダブルクリックすれば括弧中全体を選択できます。 (括弧は ()[]{} 等の他全角の「」【】なども対象になります。但し、行内で完結している括弧のペアだけが対象になります。)

以下は引用符で囲まれた範囲の選択です。 引用符中に空白が含まれていた場合でも 引用符が隣接するワード上でダブルクリックすれば引用符中全体を選択できます。 (但し、行内で引用符が閉じている場合のみが対象になります)

おまけ: クリッカブルマップ

これは元々 jvim にもあった機能ですが、 CTRL を押しながら URL やファイルパス等の文字列を ダブルクリックすることで Windows の関連付けに沿った処理を起動することが出来ます。
(CTRL+DblClk の場合はマウスカーソル直下の文字列に対して 自動的に [ダブルクリック選択境界(M)] で (その時の選択状態に関係なく) [空白/引用符(Q)] が採用されます。)

操作内容 説明 備考
CTRL+DblClk マウスカーソル位置の文字列で関連付けに応じた処理を実行する。

コマンドプロンプトから start "" https://www.vim.org/ 等を 実行するのに相当します。

また、コマンドを記載した文字列を選択し、

以下の操作のいずれかを行うことでシェルでコマンドを実行することが出来ます。

操作内容 説明 備考
右クリックからのポップアップメニュー→[シェルで実行(R)] shell パラメータに指定されたシェルで実行
[ファイル(F)]→[シェルで実行(R)] shell パラメータに指定されたシェルで実行
ALT+R shell パラメータに指定されたシェルで実行

これは cmd /c echo Hello を実行することに相当します。
(shell, shellcmdflag パラメータが関連します)

文字コード表示

ステータスバーに表示させる文字コードの種類を [ツール(T)]→「文字コード表示(C)] で選択することが出来ます。

以下を選択することができます。

[ツール(T)]メニュー→文字コード表示(C)] 説明 備考
Default(D) 開いているファイルのエンコーディング(jcode)に沿った文字コードを表示します。(但し、UTF-8, UCS-2LE, UCS-2BE, UCS-4LE, UCS-4BE のデフォルトは UCS4 の表示形式になります)
UTF-16(6) 文字コードを UTF-16 で表示します。
UTF-8(8) 文字コードを UTF-8 で表示します。
UCS4(4) 文字コードを UCS-4 で表示します。(U+xxxxx の形式で表示します)

ポップアップメニュー

エディタ上でマウスを右クリックすると以下のようなポップアップメニューが開きます。 おそらく最も頻繁に使うであろう [コピー(C)] がマウスカーソルの直近に来るように設計しています。 また、それ以外でも使用頻度の高そうな必要最小限のメニューのみしかメニューには表示しないようにしています。

おまけ: コピー/切り取り/貼り付け/削除操作

選択後の操作でポップアップメニューからコピー/切り取り/貼り付け/削除が行えますが キー操作からも同様のことが出来ますので参考までにキー操作との関連を一覧しておきます。

ポップアップ normal コマンド normal コマンド(g コマンド) ショートカット その他 map 備考
コピー(C) "*y gC ALT+C CTRL+Ins
切り取り(X) "*x gX ALT+X
貼り付け(V) "*p gV ALT+V SHIFT+Ins
削除(D) d DEL

上記のコピー/切り取り/貼り付けはクリップボードを経由します。

テキスト表示

通常 vim では list, listchars パラメータで 制御コードを可視化できるようになっていますが、 本エディタでは改行/タブ/空白/全角空白を グラフィカルに表示することも出来るようにしています。 (逆に本エディタでは listchars は未実装)

対象 [表示(D)]メニュー→[記号表示(K)] パラメータ 形式 説明 初期値 備考
改行 [改行(C)] guicr 二値 改行コードを矢印で表示します。 noguicr
タブ [タブ(T)] guitab 二値 タブを矢印で表示します。 noguitab
空白 [空白(S)] guispc 二値 半角空白を⌴で表示します。 noguispc
全角空白 [全角空白(W)] guiwspc 二値 全角空白を□で表示します。 noguiwspc
制御コード - revctrl 二値 制御コードを list 表示の ^A などではなく反転した A として表示します。 norevctrl
カーソル下線 - cursorline 二値 カーソルがある行に下線を表示します。 nocursorline

メニューでの切り替えは一時的なもので、エディタを再起動すると無効になります。 恒久的に設定するには設定ファイル(_uvwrc or uvwrc)でパラメータを設定してください。

DirectWrite 対応

本エディタでは一応 DirectWrite にも対応しており、 カラー絵文字も表示出来るようになっています。(Windows 8.1 以降)

DirectWrite を有効にする場合のパラメータは以下です。

パラメータ 省略形 形式 説明 初期値 備考
directwrite dwr 二値 DirectWrite による描画を有効にします。 nodirectwrite
dwrenmode drm 数値 DirectWrite によるフォントのレンダリング方法を指定します。(範囲 0~6) 0

一時的に有効にするのであれば、

:set directwrite

無効にするならば

:set nodirectwrite

としてください。

GUI ウィンドウへのフォーカス移動

すごくささやかな調整ですがマウスで本エディタにフォーカスを合わせた際、 フォーカスが移った直後はカーソル(キャレット)を動かさないようにしています。 (複数の GUI ウィンドウ作業での移動で、 ウィンドウをマウスでクリックした際に 入力/編集中のカーソルがクリックした箇所に移動してしまうのが ちょっと気になったので…)

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