設定方法

本エディタの設定は uvw.exe と同じディレクトリにある uvwrc ファイルを変更するか、 HOME ディレクトリに新規に _uvwrc ファイルを作成して設定します。 (HOME 環境変数が設定されていない場合には HOMEDRIVE, HOMEPATH 環境変数が採用されます。詳細は以下を参照 1)

関連設定ファイル

ファイル 説明 備考
uvwrc uvw.exe の実行ディレクトリに置かれたデフォルト設定ファイル
_uvwrc $HOME ディレクトリに置かれたユーザ毎の設定ファイル
uvw.ini 設定ファイルではありません。uvw.exe の実行ディレクトリに作成され、GUI 設定や履歴を保持するために使われます。

パラメータの設定を一時的に変更するには コマンドラインから :set コマンドでパラメータの設定変更を行ってください。

set コマンド

コマンド 説明 備考
:set 変更したパラメータを表示します。
:set all 全てのパラメータを表示します。
:set {parameter} パラメータを ON にします。(または文字列/数値パラメータの場合はその値の表示)
:set no{parameter} パラメータを OFF にします。 二値のパラメータ
:set inv{parameter} パラメータの状態を反転します。(トグル) 二値のパラメータ
:set {parameter}={value} 文字列または数値パラメータに値を設定します。
:set {parameter}? 個々のパラメータの設定内容を表示します。

拡張子ごとの定義

_uvwrc/uvwrc ファイル内では 以下の begin suffixes と end suffixes で囲むことで 拡張子ごとの設定をすることが可能となっています。

コマンド 説明 備考
begin suffixes パラメータやシンタックスを拡張子ごとに設定します。 jvim由来
end suffixes パラメータやシンタックスを拡張子ごとに設定します。 jvim由来

形式

    "begin suffixes=.<ext1>.<ext2>...
    "end suffixes

設定例

    "begin suffixes=.cpp.c
    "set autoindent
    "syntax bold green i/^From:/^Subject:/
    "end suffixes

syntax コマンド

シンタックスハイライトの設定を行います。

コマンド 説明 備考
syntax clear シンタックス定義を一旦削除します。 jvim由来
syntax color ユーザ定義色を設定します。 uvw固有
syntax link シンタックス定義の色と種類に別名を付けます。 jvim由来
syntax <name> ハイライトを行う文字列や正規表現を指定します。 jvim由来
syntax load シンタックス定義用に tags ファイルを使います。 jvim由来
syntax crchar 改行文字の色を指定します。 jvim由来
syntax hlsearch 検索ハイライトの色を指定します。 uvw固有
syntax linenumber 行番号の色を指定します。 uvw固有
syntax ctrlchar 制御文字の色を指定します。 uvw固有

syntax clear

シンタックスを定義する前にそれまでのシンタックス定義を一旦削除します。 syntax コマンドは既に定義済みの設定にシンタックスを追加していきますので uvwrc ファイルなどを読み込む際にはそれまでの設定を一旦削除してから 再定義しなおす必要があります。

形式

    syntax clear

syntax color

シンタックス定義には予め組み込みの色名が定義されています。

    white/black/red/green/blue/yellow/fuchsia/silver/lime/navy/aqua/gray/maroon/olive/purple/teal
    text/reverse/gold

上記以外にユーザ定義の色を定義したい場合に syntax color コマンドを使います。

形式

    syntax color <color-name> #RRGGBB

例

    syntax color deepskyblue #00bfff

色名に文字の種類(type)を含めて別名を付けます。

形式

    syntax link <alias-name> [type] <color-name>

syntax <name>

ハイライトを行う文字列または正規表現を指定します。

形式

    syntax [type] <color-name> <flag>/<string>/<regular-expression>/.../
    syntax <alias-name> <flag>/<string>/<regular-expression>/.../

検索フラグ

種別 説明 備考
i 英大文字小文字の区別を無視します。 ignorecase相当
j 日本語あいまい検索を行います。 jignorecase相当
w ワード単位の検索を行います。
p ペア検索を行います。
- ハイライトの一致範囲を 1 文字短縮します。複数指定可能です。
m 最小一致検索を行います。
t タグ検索を行います。HTML のようなタグ言語で特定の文字に括られた文字列を検索します。
その他 その他の文字は無視されます。フラグを設定していないことを明示するために n などを置いておくと良いでしょう。

設定例

printf や strlen をワード単位で太字 + 赤でハイライトします。

    syntax bold red w/printf/strlen/

行頭の文字列 From: や Subject: を太字 + 緑でハイライトします。

    syntax bold green i/^From:/^Subject:/

文字列 "/" と "/" で囲まれた範囲を別名 Comment でハイライトします。

    syntax Comment p/\/\*/\*\//

タグ '<' と '>' で囲まれた文字列 "HTML" と "HEAD" を太字 + 緑にハイライトします。

    syntax bold green itw/</>/HTML/HEAD/

syntax load

tags ファイルをシンタックス定義の辞書のような形で指定する事ができます。 ファイル名を省略すると、tags オプションのファイルを使用します。 通常、tags ファイルの中では tag 名の種別を下記の文字で表現していますが、 この値を syntype オプションで指定する事でシンタックス定義の対象とします。

また、右に示す link 名にマッピングされた色を使用します。

種別 名称 シンボル名
c class tagsClass
d define tagsDefine
e enum value
f function tagsFunction
g enum tagsEnum
m member tagsMember
n namespaces tagsNames
p prototypes tagsProto
s struct tagsStruct
t typedef tagsTypedef
u union tagsUnion
v variable tagsVariable
x external tagsExternal

syntax crchar

改行文字の色を指定します。

形式

    syntax crchar [type] <color-name>

syntax hlsearch

検索ハイライトの色を指定します。

形式

    syntax hlsearch [type] <color-name>

syntax linenumber

行番号の色を指定します。

形式

    syntax linenumber [type] <color-name>

syntax ctrlchar

制御文字の色を指定します。

形式

    syntax ctrlchar [type] <color-name>

パラメータ一覧

パラメータ 省略形 形式 説明 初期値 備考
autochdir
autoindent
autonumber
autoopen
autowrite
backspace
backup
backupdir
backuprev
bigendian
binary
blockjump
bomb
charset
charspace
checksize
cmdheight
codepage
columns
compatible
crchar
crmark
ctrlenter
cursorline
cwd
directory
directwrite
dwrenmode
edcompatible
endofline
eoption
equalalways
equalprg
errorbells
errorfile
errorformat
esckeys
expandtab
exrc
fexrc
fieldseparator
fileformat
filer
filercmdflag
foption
formatprg
fullwidth
gdefault
graphic
grepprg
guicr
guispc
guitab
guiwspc
helpfile
hidden
highlight
history
hlsearch
icon
ignorecase
ignoreivs
ignorequote
imctrl
imkey
imkeys
imnormal
incsearch
insertmode
joinspaces
jcode
jiauto
jignorecase
jignorequote
jinsertmode
jjoinspaces
jkanaconv
jmask
jreplace
jspcignore
jtilde
keywordprg
laststatus
lines
linespace
list
magic
magiclevel
makeprg
maxmem
maxmemtot
modeline
modelines
more
nobuf
number
option
pager
paragraphs
paste
patchmode
path
rangesearch
readonly
remap
report
revctrl
revins
ruler
scandir sd 二値 grep の初動を早くするためにディレクトリ移動時に配下をスキャンします。 noscandir
scroll
scrolljump
sections
secure
shell
shellappend
shellcmdflag
shellpipe
shelltype
shiftenter
shiftround
shifttab stab 二値 insert モードでの SHIFT+TAB を有効にする。 noshifttab uvw固有
shiftwidth
shortname
showcmd
showmatch
showmode
sidescroll
sizeinquiry
smartindent
smartcase
smarttab
sourcepath
splitbelow
suffixes
surround
swapfile
syntax
syntype
synlines
synmaxcol
tabstop
tagex
taglength
tagprg
tagrefprg
tagrelative
tags
term
terse
textauto
textmode
textwidth
tildeop
timeout
timeoutlen
title
trackset
transparency
ttimeout
ttrack
ttyfast
undolevels
updatecount
updatetime
visualbell
warn
weirdinvert
whichwrap
wildchar
window
winheight
wordskip wds 数値 W,B,E コマンドの単語移動の境界を指定します。 0 uvw固有
wrap
wrapmargin
wrapscan
writeany
writebackup
yankendofline
zerowidth zw 二値 デバッグ用。Unicode のゼロ幅文字をテストする際のデバッグ用です。 nozerowidth uvw固有
zoption

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  1. HOME 環境変数が設定されている場合は _uvwrc は %HOME%_uvwrc が読み込まれ、 HOME 環境変数が設定されていない場合にはデフォルトで %HOMEDRIVE%%HOMEPATH%_uvwrc が読み込まれます。 HOME 環境変数の有無は _uvwrc を探す他、チルダ(~) の解釈にも影響します。↩︎