さやまの会 №56   13/2/25   
 捜査報告書を開示~第12回三者協議
2013年1月30日、第12回三者協議が開かれました。
検察官は弁護側の要求に対して、手ぬぐい、腕時計等、自白の秘密の暴露に関わる捜査報告書19通を開示しました。未開示の証拠物については今回も開示されませんでしたが、具体的に内容を特定して再度開示を申し立て、裁判所もこれらの開示に対応するよう促しました。
証人尋問などの事実調べについては、今後出される検察官の意見書をふまえて裁判所が判断することになります。また弁護団は、準備中の新証拠を4月末に提出、検察官も意見書を提出し、これについても今後鑑定人尋問を行うかどうか、裁判所が判断することになります。
 次回三者協議は5月 (さっちゃんのホームページより)
この5月には狭山事件発生から 50年、半世紀を迎えます。歩みは遅いですが、それでも今、狭山は動いてはいます。少しずつではありますが、証拠を隠し通すことができないところまで闘いが検察を追い込んでいます。
今年こそ 「証拠を出せ」 との大きな世論で検察を包囲し、再審開始、無罪獲得への確かなうねりを起こして頂きたく、切に願っています。
 全国狭山活動者会議~5月に闘いを集中
2月1日、東京・憲政記念館において全国狭山活動者会議が開催されました。庭山狭山再審を求める市民の会代表の挨拶後、中山主任弁護人より、1月30日の第12回三者協議の報告がありました。
解放同盟松岡書記長から当面の闘いが提起されました。
1 3月~4月に第13波東京高裁前アピール行動を行う。
2 東京高裁・高検への要請ハガキ・団体署名を行う。
3 4月末には検察側から出された意見書に対する反論書を出す。
4 5月1日に狭山現地調査と狭山集会を市民の会・埼玉県連主催で行う。
5 5・23狭山中央集会を開催する。
石川一雄さんは 「事件から50年の節目の年に決着をつけられるよう支援をお願いしたい。私は74才になつた。元気なうちに無罪を勝ち取りたい」 と述べ更なる支援を訴えました。
 今年こそ狭山勝利の年に~第33回地方研究集会狭山分科会
2月14・15日の2日間、徳島文化センターにおいて第33回部落解放・人権徳島地方研究集会が約1000人の参加者で開催されました。
2日目の狭山分科会には約50人が参加し、熱心な討論がされました。
冒頭、石川一雄さんは 「1974年10月31日の無期懲役が出た日の東京拘置所では、朝、荷物をまとめて無罪が出るとそのまま集会に出て良いと言われていた。しかし、判決は有罪であった。必ず小川裁判長のうちにえん罪を晴らすよう闘っていく。尚一層の支援をお願いしたい」 との訴えがありました。
早智子さんからは 「別件で逮捕し、一旦保釈して警察署内ですぐに再逮捕したことは許せない。今まで12回の第三者協議の中で100点の証拠が出された。狭山によって私自身変わることが出来た。今年で是非決着つけたい」 と闘う決意を述べました。
午後は当時の報道のあり方を当時の新聞記事を元に検証しました。この中でえん罪を生みだすマスコミの報道のあり方にも責任があることが明らかになりました。
今後は、証拠開示と証人調べの闘いを強めていくことを確認しました。具体的には
*各地で事件発生・不当逮捕50年の闘いをくんでいく。
*各地域でパネル展を行う。
*5月1日にマスコミにも現地調査をやってもらう。地元新聞に訴えていく。
*要請ハガキ等目立つように工夫する。裁判官はハガキを見ている。
等の取り組みが提起されました。
 幹事会を開催
2月20日、あわ共同法律事務所において幹事会が開催され、総会議案書が協議されました。定期総会は、次のとおりです。
 定期総会のお知らせ
2013年度定期総会を開催いたします。ご出席をお願いいたします。
日時 2013年3月12日(火) 18時30分~
場所 自治労プラザ(徳島市幸町3丁目)
*総会に引き続き、木村弁護士より「再審の状況」と題する講演会を開催いたします。証拠開示の持つ意味、等についてご講演いただきます。
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