荷小屋                                 05/6/6
 アリバイ
午後3時半~4時ごろにかけて、石川さんはここにきて雨宿りをする。仕事に行くと言って家を出た手前、さぼっていたことがばれるのが嫌で家に帰れなかったのである。
荷小屋 (撮影時期不明)
石川さんの記憶では、4時ごろ、10人以上の中学生と先生が自転車に乗って前を通った。実際に、当日、「学徒総合体育大会狭山市予選会」 が行われており、狭山市立東中では野球の試合があった。東中から荷小屋へむけて中学生の一団が通ったというのは事実なのだ。
また、駅の時計を見に行ったとき (5時3分)、ID養豚場の車が通ったのを見ている。いつもより早めだったので変に思ったという。実は土日や休日などは早くしていた。そしてこの日はメーデーだったのである。
荷小屋のあったあたり (1983年6月)
現調団のいるあたり (2005年5月)
石川さんはここで7時ごろまで時間をつぶし、帰宅した。そして、家族と一緒にテレビを見て、10時ごろ寝ている。家族もそのように証言している。しかし、家族の証言ということでこれらは認められなかった。
   「自白」 コース                          06/6/5加筆
①入間川駅  ②すずや  ③荷小屋  ④荒神様
⑤出会い地点(「自白」)  ⑥雑木林への道  ⑦「殺害現場」(自白) 
⑧スコップ・芋穴・死体   ⑨ゴム紐・カバン・教科書  ⑩石川さん宅
⑪腕時計  ⑫佐野屋  ⑬ ID養豚場  ⑭被害者宅  ⑮高校
⑯狭山市立富士見集会所(事件とは何の関係もない)
⑭~⑮通学路約5km(直線距離4km弱) ⑤~⑦700m ⑦~⑧200m
次の  <荒神様> からは警察によって作り上げられた 「自白」 の行動である。先に見ておくことにする。
「自白」 では ・・・上の地図では・・・
①入間川駅 → ②すずや → ④荒神様 → ⑤X型十字路 → 山学校のそば → ⑤X型十字路 (YNさんと出会う)→ ⑥雑木林への道 → ⑦「殺害現場」 → ⑧芋穴に死体を運ぶ → ⑦脅迫状訂正 → 縄を盗りに行く → ⑧芋穴に死体を隠す ⇒ ⑨カバン・教科書を隠す ⇒ ⑭被害者宅 →⑬ ID養豚場 (スコップを盗む) → ⑧農道に死体を埋める → ⑩自宅・・・ 
となっている。なお、→ は徒歩、⇒ は自転車に乗っている。
2005年現調では全てを回ったわけではないが、この作られた 「自白」 がいかに荒唐無稽なものであったか・・・以下、明らかにしていく。