COPD(慢性閉塞性肺疾患)について

最新の診断と治療のためのガイドライン2022(第6版)準拠

COPDは「肺の生活習慣病」です

COPDは、タバコの煙などの有害物質を長年吸い込むことで、気道が狭くなったり、肺胞が壊れたりする病気です。以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていました。

早期発見のポイント
COPDはゆっくり進行するため、自覚症状が出にくいのが特徴です。「年齢のせい」と思わず、以下の項目をチェックしてみましょう。
  • 階段や坂道で、同年代の人より息切れがする
  • 風邪でもないのに、咳や痰が毎日出る
  • 20年以上タバコを吸っている(吸っていた)

診断:まずは「肺の年齢」を知ることから

診断には、肺機能を測定するスパイロメトリー検査が必要です。当院ではこの検査により、実年齢と比較した「肺年齢」を算出し、現在の肺の状態を客観的に評価します。

治療の3つの柱

一度壊れた肺胞を元に戻すことは困難ですが、適切な管理で進行を食い止め、楽に動ける状態を維持できます。

項目 内容
禁煙 全ての治療の基礎です。肺機能の低下スピードを抑制します。
吸入薬 気管支拡張薬(LAMA・LABA)を使い、空気の通り道を広げます。
全身管理 呼吸リハビリ、適切な栄養摂取、ワクチンの接種(肺炎予防)を行います。

「増悪(ぞうあく)」を防ぐために

風邪や感染症をきっかけに、急激に息苦しさが悪化することを「増悪」と呼びます。増悪は肺機能を一気に低下させるため、早めの受診と日頃の感染予防が非常に重要です。

※最近では、喘息の要素を併せ持つ患者さん(ACO)への対応もガイドラインで整理されています。

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