育て方・注意点

出荷時の状態で、7日程度なら日陰で保管できます。

雨の日や雨の翌日は避けましょう。土壌を掘って粘土・泥状にしてしまうと

根がうまく成長できず枯れたり、こじれてしまう原因になります。

生ゴミなどを肥料代わりに入れたりする話を聞きますが、害虫を寄せ集め

根を痛める原因になるので避けましょう。

初夏からカミキリムシに注意

枝や幹まわりの皮を食べ幹に穴を開け幹の中で幼虫が生育し苗木を枯らしてしまいます。   

柑橘類、イチジクなどは特に好むので根元に刈草などあまりひかず、木くずが出てないか、穴が開いてないか観察してください。

 

植え方

定植場所は日当たりの良い場所が好ましいですが

酢みかん類、落葉樹は少々日陰でも大丈夫です。

取り出した苗の根株をそのまま、水溜めにドボンと浸します。

落葉樹以外は、ブクブクと気泡が上がってこなくなるまでしっかりと水を含ませます。

あらがじめ定植場所に穴を掘っておきます。水から引き揚げた苗を穴へ置く。

根株を束ねてあるワラをほどき根を横に広げます。

(落葉樹は接ぎ目のテープを外す。)

畑以外の場所へ定植されるなら穴底へ腐葉土や堆肥を土と混ぜて入れておきましょう。            植える深さは、接ぎ木痕のあたり、幹根元の曲がっている少し下までです。 

水やりは地表が乾燥していれば4・5日に一回くらいでたっぷり与えます。夏場は夕方、冬場は昼間がよいです。

肥料は3・5・7・9月に油かすを両手に4・5杯、幹にかからないように20~30cm程度間隔をあけまわりへまきます。これをやらない人が非常に多いです。定植から一年間かけて苗木を大きく育て土地に定着させます。        

定植した年の実はもったいないですが、全て摘果しましょう。翌年からはJA・ホームセンターなどでおいてある、みかん専用肥料を使うと手間が省けます。柑橘類は毎年、追肥します。落葉樹は土壌が肥え過ぎると着果しにくいので2・3年でやめます。


越冬(柑橘類)

各地、霜の降りる時期に誤差があるかと思われますが、露地へ定植させる場合は、一年目は越冬冬眠させます。これは柑橘類の葉が霜や冷気で氷ってしまい、葉が赤く焼けて全部落してしまいます。特に1~3年の低年齢樹には必要です。春には芽が出て葉も戻りますが、ダメージはあると思いますので参考にしてください。                   

定植してある苗木の幹に沿って支柱を立て幹に固定します。                            

広がっている枝を折れないように幹の方へ集めひもで全て束ねていきます。                     

次にワラがあれば上からぶせていきます。ワラがなければ、こも巻きやナンキン袋を葉や枝が出ないようかぶせ、上中下三箇所くらい縛りますます。ビニールなどは逆に焼き付くのでダメです。                                              

更に予防策として、寒冷紗で最下層の枝まで、軽めにグルグル巻きつけていきます。下地が透けて見えないくらい巻き付けて縛って、霜が降りなくなる時期までおきます。寒い地域の場合はもう一冬行うとよいでしょう。