“コンビ”投票結果発表会

 こんにちは、幽霊です……暇です。

アルト「幽霊、挨拶が投げやりよ」
貴美「こっち、くんなっ!!」
 貴美、再び岩塩を握りしめる。
直樹「幽霊さん、逃げてください!!」
『オープニングコントはここまで』
良夜「仕切る仕切る」
美月「では、ついに一位の発表です。えへへ……実は私と良夜さんです!」
アルト「おめでとう」
良夜「思いっきり棒読みじゃねえか……」
『彩音ちゃんの台詞回しと同レベル』
アルト「三ページ目になると飽きてくるのよ……本当に」
和明「コーヒーのおかわり、煎れましたよ。ケーキもどうぞ」
貴美「私、ガトーショコラ」
良夜「んじゃ、レアチーズ」
美月「えっと……モンブランでしょうか……ニューヨークチーズケーキも……」
彩音「わたくしは苺のタルトを頂きます」
『一つずつ? 足りない』
直樹「えっと……余ってるので良いです」
アルト「じゃぁ、美月がしばらく悩んでると思うから、それが終わるまで待ちなさい」
 コーヒーブレイク中……
良夜「あー、美味かった。って、美月さん、まだ、悩んでるんですか?」
美月「うう……どちらも美味しそう……」
貴美「美月さんはモンブラン、なおはニューヨークチーズケーキ」
美月「えっ!? そんなぁ~」
貴美「美月さん、悩み出すと長いんよ。コーヒー、冷えんよ?」
美月「あうあう……」
『食べたりない……』
彩音「こちらを見ないでくださいませ……」
『食べたりない』
彩音「新しいページに書かれても……」
『食べたりない!』
彩音「……少しだけ、ですわよ?」
『この意志の弱さが大好き』
貴美「んじゃ、ラスト一発、初めんよ! って訳で『この二人のやりとりが好き 』、だってさ」
良夜「見てる方は楽しいかも知れないけど、やってる方は時々大変だから……」
美月「やっぱり、ニューヨークチーズケーキが……――はい?」
良夜「ああ、良いですから。モンブラン食べててください」
美月「今、仲間はずれにしようとしました!」
良夜「してませんから……じゃぁ、これ、返事してください」
美月「『この二人のやりとりが好き 』、私も良夜さんとお話ししてると凄く楽しいんですよ~」
『ラブラブ』
彩音「『良野&アルトも捨てがたいですが、二人には幸せになってほしいので。』、コメントはともかく、浅間さんの漢字が違います」
『誤字は心で読む』
彩音「はい」
『ここは突っ込み所 突っ込み不足』
彩音「……そんな無理をおっしゃっても……」
アルト「良夜だったら間髪入れずに突っ込んでるわよね」
良夜「ボケばかりだからな……周りが」
貴美「まっ、りょーやんが幸せになるかどうかはともかく、美月さんは幸せそうだよね、いつも」
美月「はい、もう、生まれてこの方ずっと幸せなんですよ」
直樹「吉田さんだって、生まれてこの方ずっと幸せでしょう?」
貴美「あっ、判る? おおむね、幸せなんよ」
良夜「それだけ好き放題に生きてて、不幸だとか言ったら許せねえよな……」
アルト「直樹にそのしわ寄せが行ってるわよね……「シアワセ」と「シワヨセ」って言葉、響きが似てると思わない?」
良夜「本日三回目のお前が言うな」
美月「『天然コンビは見ていて楽しいです』、天然……養殖物ではないですよ? 私も良夜さんも」
良夜「ここでそう言うボケが来るとは思わなかった……後、俺はボケじゃねえ」
『天然ツッコミ』
良夜「ねえよ! そんなもん!!」
『ほら 突っ込んだ 彩音ちゃん見習え』
彩音「わたくしはただの縁の下部隊ですから……次は『へっぽこ&天然。最強のコンビですね……進展しなさそうだけど。』、しっ進展って……えっと……あの……あう……そっ、そう言う事は……」
 彩音、真っ赤になって手をゴニョゴニョと動かし始める。
アルト「私の目が金色のうちは妙な事なんてさせないわ。いかがわしい!」
貴美「本音は?」
アルト「童貞ってからかえなくなるもの」
良夜「ちょっとは取り繕えよ……」
美月「進展だなんて……これ以上は良夜さんが卒業してからですよ!」
『それはちょっとかわいそう』
彩音「へっ変な事を言わないでください!」
美月「学生結婚なんて無理ですよ~~~」
全員(あっ、こいつ、判ってねえ)
美月「はい? あれ? 変な事、言いました?」
良夜「……次、行くか……『目指せ!『アルト』で一番のバカップル(笑)』、『意外に二人ってバカップルになりそうですよね。』二つ一緒で良いよな……タカミーズには負ける。直樹は油断するとすぐに惚気るから」
直樹「そっ、そんな事ありませんって……」
アルト「バカップルかどうかはともかく、一番馬鹿なのは美月よね……全然、勉強してなかったもの」
美月「手に職があれば食べて行けます!」
貴美「確かに正論……ッと、次は『むう。アルトを阻止せよ貧乳の方(笑)』、だって、美月さん」
美月「誰が貧乳の方なのでしょうね? 私にはぜんっっっっっっっっっっぜん、判りませんっ!!!」
良夜「……頼むから美月さんを挑発するようなコメントは止めてくれ……」
美月「良夜さん!!!」
良夜「はい!!」
美月「『喫茶アルトの貧乳の方』なんて人はいないんです!! ですから、このコメントが私を挑発してるなんて事もないんです!! 知ってましたかっ!?」
良夜「はい! 判りました!」
アルト「……直立不動になってんじゃないわよ……馬鹿」
彩音「『お、お、俺の美月さんが、なんであんなヤツと…うぅっ…』、演劇部でも泣いてる方が大勢いらっしゃいましたね」
『賭に負けたから』
彩音「それは違うかと……」
美月「えぇ~そんな~私、もてた事なんてありませんし、声を掛けられた事もないんですよ?」
アルト「下手に美月にちょっかい出したら、和明の友達の教授に目を付けられて大変な事になるんだから……」
良夜「マジで?」
アルト「美月が高校生だった頃にしつこく言い寄ってた男が居たのよね、そいつ……三人の教授にレポート受け取って貰えなくて、土日祝日、夏休みと冬休みと春休み、ずっと研究室に閉じこもる羽目になってたわよ」
良夜「……しゃっ洒落になってねえ……」
アルト「でも、そいつ、おかげで頭だけは良くなって、外資に就職して、今はアメリカで研究しているわ……日本から追い出された、とも言えるけど。帰ってこれるのかしらね……そのうち、月辺りに飛ばされたりして」
美月「ふぇ~そんな事があったんですか……初めて知りました」
アルト「……しかもこの子は言い寄られている事すら気付いてなかったの」
良夜「目茶苦茶怖いんだけど……」
アルト「良夜も下手なコトしたら……どうなるか判らないわよ? 教授の中には美月のおむつを替えてたのもいるくらいなんだもの。ほとんど娘か孫扱いよ」
貴美「ちなみに未だに私がなおと付き合ってるって事を知らない常連客も沢山いたりするんよねぇ~学年違うと、キャンパスでも会わないし」
直樹「……騙されてるとも知らずに……」
良夜「騙されてる奴と部屋、代わってやりたいよな……」
美月「時々ご意見箱に『騙された、猥談の女王だったなんて……』って投書が入ってますよ?」
貴美「営業人格に騙される方が悪いんよ。卒業してホステスとかに騙されても知らんから」
『あたしを本物の女だと思ってる人も沢山』
良夜「……止めればいいのに、女装」
貴美「次は……『アルトには悪いけど、今回はこの二人に勝ってもらって幽霊さんと絡む話か、エントリーすらされなかった清華さんに交際の報告をする話なんかが見てみたい』、清華ちゃんに教えてんの? 付き合ってる事」
良夜「去年からあってないから……」
美月「私、電話で教えちゃいました」
良夜「えっ、なっ、なんて言ってました?」
美月「おめでとう、ですよ~あはは、照れます」
貴美「うちはもう、なおはうちの息子扱いだし、私はなおんちの娘扱いだから、挨拶とか関係ないよね」
直樹「冬休みに家に帰った時、当たり前のようにうちの家でおせち食べてましたからね……」
貴美「お雑煮、なおんちの方が美味しいもん。うち、おすましタイプなんよ。あれ、どうも苦手なんよねぇ~」
『お父さん 娘さんを僕に下さい
お前にお父さんと呼ばれる覚えはない!
人生最大のイベント』
アルト「大丈夫よ……そのイベントは絶対に簡単よ……ふふ……ふふふふふふふ」
良夜「……邪悪だ」
美月「あっ、そう言えばお父さん達、お盆に帰ってくるので、会わせろって言ってましたよ?」
アルト「ふふふ……うふふふふふ……楽しみだわ……」
良夜「だから、なんでそこでお前がそんなに邪悪に笑うんだよ……不安になるから止めてくれ」
美月「でも、お父さん、帰ってくるって言って帰ってきた試しがないんですよねぇ……」
アルト「秘密。その時のお楽しみ。次、行くわよ。『な、な、なんであんなへなちょこに美月さんがぁ…』、諦めなさい、縁がなかったのよ」
『気になる』
良夜「気にもなるが……そこまで冷たく言う事もなかろうに」
貴美「振る時はズバーーーーーーっと、振るのがお互いのためなんよ?」
彩音「それは可哀想だと……」
貴美「『お友達で居ましょう』とかあり得ないから」
『正論』
直樹「次は……『ほのぼのすき~』、ほのぼのですよね……いつ、折檻されるか判らない僕らとは大違いです」
貴美「じゃれてるだけ」
直樹「延髄にエルボーは死ねますから……」
良夜「時々、強烈なボケが来るから油断できないけどな」
貴美「あと二つ…………ああ、と、これはりょーやん、読みな」
良夜「指名かよ……別に良いけど……『大丈夫、胸の差は絶対の戦力差だから。(対アルト限定)』『胸なんて飾りです、エロい人にはそれがわからんのです!』……吉田ァ!!」
アルト「素直に声を出す辺りが良夜らしいわね」
『正直者』
貴美「って言ってるよ? 美月さん」
美月「良夜さん、ちょっとこちらに……一度、話し合うべきだと私も思っていました」
 良夜、二度目の連行。耳、引っ張られてたりする。

アルト「ああ、終わった終わった。疲れたわね?」
直樹「あっちで良夜さんが三島さんに叱られてますけど……」
『ラブラブ』
彩音「……絶対に違うと思いますわ」
貴美「良いじゃん、スキンシップ、スキンシップ」
アルト「肌なんて触れてないわよ」
貴美「似たようなものよ。面白いじゃん」
アルト「そうね」
『ラブラブ』
彩音「だから、違います……」
直樹「皆さん、他人事だと思って……」
貴美「さてと、ともかく締めようか?」
幽霊「以上をもちまして、四万Hit記念”コンビ”投票、結果発表会を終わらせていただきます。司会はエロ可愛いでおなじみの幽霊さんでした。一礼。ペコ」
全員「あぁ!!!」
幽霊「岩塩をぶつけられるのはいやなので、逃げます。お疲れ様、私」
 脱兎の如く逃げ出す幽霊、なし崩し的にお開きになる場。

美月「グチグチグチグチグチグチグチグチグチ……」
良夜(いつになったら終わるのかなぁ……このグチ)」
 ちょっと離れたところで愚痴る美月と愚痴られてる良夜。

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