ベストスリー(2)

幽霊「そう言うわけで、私専用ページが与えられました。これも一位の特典と言ったところでしょう」
良夜「いや、引き続き、俺らもいるから」
アルト「確かにキリのいいところで切らないと読むのが大変だものね、仕方ないわ」
幽霊「どうしているのでしょうか? 世の中、不思議なことが一杯です。実在している妖精とか、特に。オカルトって信じてないんです、私。突っ込み所、しょっぱから持ってきます」
アルト「……良夜、ツッコミなさい」
良夜「なんか……疲れた」
幽霊「一度くらいはお兄さんに突っ込まれてみたいです。とは言っても、鳥山のように物理的に腕とかを突っ込むのは勘弁してください」
良夜「幽霊の体に腕を突っ込む趣味ないからって……誰だよ、鳥山って」
幽霊「昼間鶏肉を担当している正社員です。一応、お兄さんの同僚です。知らないのですか?」
良夜「ああ……昼間の人はあまり知らないからな」
アルト「昼間の買い物は全部、近所のスーパーだものね、良夜は」
幽霊「昼間の特売は楽しいです。売り切れごめんの商品も沢山あります。お買い得」
良夜「無駄ネタはさっきのページで山ほどしたからもう良い、さっさと進めろ」
幽霊「そうですね、では……『影が薄そうなのでお情けで・・・ってかアルトとの掛け合いが見てみたい』お情けですか? ありがとうございます。幽霊にとって生ものさんのお情けはとても嬉しいものです。宜しければお店に来て、人向ぼっこの獲物になって下さいませんか?」
アルト「私との掛け合いならさっきのページで散々したわよ。二度としたくないわ……」
幽霊「中々、楽しい一時でした。機会があれば、二度と言わず三度でも四度でも」
アルト「二度と嫌って言ってるの!」
幽霊「残念ですね。小さいだけあって細胞少なそうな妖精さんとの会話、非常に楽しかったのですが……『司会が一位を狙うのに何か問題は無いのか…?そもそも、司会が出場していいのか!?』レギュラーで他に司会の出来そうな方が居ませんから。しかし、ここまで圧勝してしまうと、次回から出る意味を見失ってしまいそうです。高校野球にプロ野球チームが出るような感じですから」
良夜「天狗だな」
アルト「天狗になってるわ」
幽霊「幽霊も天狗も似たようなものです。あちらは一応生もののようですが。『今度は負けん!!』、はい、負けませんでした。勝利です。勝利者です、勝利者幽霊です。崇めてください。崇めてくれないと祟ります。崇めると祟るは同じ漢字です」
アルト「なんで美月が落ちちゃったのかしら……今回。美月だったら良かったのに」
幽霊「えぐれには……負けません」
アルト「こっち見ないで!」
良夜「『幽霊VS吉田貴美が見たいです。』吉田さん、恐がりだからなぁ……マジで幽霊なんぞを見た日には泣くかも知れん」
幽霊「人畜無害な幽霊を怖がるなんて酷い話です。行ってきます」
良夜「辞めろって……時間ないのにコメント多いんだから」
幽霊「残念です。あまり怖がられた経験がないので、是非とも泣くまで驚かせてみたかったのですが……」
アルト「『出口調査だけで当選確定か?』前回のデッドヒートはなんだったのかしら? 客層が変わったのかしらね。『スーパーマーケット・幽霊にはいつなるんでしょうか?』……永遠にならないわよ!」
幽霊「皆さんで地道な運動を続けていきましょう。そのうち、何かが変わるかも知れません。ランチの連載が終わるとか」
アルト「終わらないわよ!」
幽霊「『がんばれ幽霊さん!!』頑張りました。頑張りすぎて体が薄くなったほどです。ちなみにお兄さんの頭も薄くなってます」
良夜「なってねえ!!」
アルト「『人向ぼっかーのテストゎいつですかぁ??』人間がやったら、ただの痴漢よ……」
幽霊「電車の中で試してみましょう」
良夜「完璧に痴漢」
幽霊「電車に乗っていて、私のような愛らしい女子高生が背中に抱きついてきたとして、お兄さんは痴漢だというのでしょうか? むしろ感謝するはずです。女性に縁遠い人ですから。泣いて喜ぶことでしょう」
アルト「その場合、むしろ良夜の方が犯罪者だわ。後、良夜はロリだからきっと女子高生よりも女子児童の方が良いはずなの」
良夜「よし、お前ら、表に出ろ」
アルト「『日給30円でぜひ雇ってやってくださいw』、GS美神ね。連載当時、学生が読んでいたのを私も盗み見したわ。結構、面白かったわね」
幽霊「私は最近愛蔵版で読みました。メジャーデビューを果たしたおきぬさんのようになりたい物です」
良夜「カレーにスルーって奴か……覚えてろ」
アルト「忘れるわよ」
幽霊「死ぬまで覚えてます。突っ込み所」
良夜「……続けよ……『エントリー説明の幽霊は幽霊らしくなかったから少しがっかり』悪口を言いたい放題言われる方の身にもなってくれよな」
アルト「大体、他人の悪口を言って人気を取るなんて間違えた芸風だわ」
幽霊「それが許されるのが私の人徳なのです。次回も司会を任されれば、初回以上の『私らしさ』をアピールすることを誓います。成仏してなければ」
良夜「辞めろって、本当に」
幽霊「『惚れました』またもや、一人の男性をたぶらかせてしまったようです。私はなんて悪い女のでしょう。『非生物は妖精とか見えるんですね!』人間ではありませんので見えるようです。もしかしたら選ばれた女なのかも知れません。が、選ばれたところで何ら嬉しくはないです。むしろ凹みます」
アルト「私だって嫌よ、こんな口の悪い性悪女」
良夜「お前が言うな」
幽霊「『勢力図が大きく塗り変わってきているな……』変わってきていると言うよりも、正しい勢力図に直ったと言うべきです。そう言うことにします」
アルト「なんでこいつこんなに偉そうなの?」
良夜「自分の胸に聞いてみろ」
幽霊「ないです。聞けるような胸があるように見えますか? あるように見えるのでしたら、眼科か眼鏡屋さんに行くべきです」
良夜「……まあ、確かにな」
サクッ!
良夜「なんで俺だけを刺すんだ!?」
アルト「だって、あっちには刺さらないもの!!」
幽霊「無敵です。『塩を浴びたらナメクジのごとく溶けるとか?』いえ、そう言うことはありません。溶けるようなお肉は持ち合わせていないので。だいたい、溶けるのでしたら初体験の時に溶けて、ここには存在してません」
アルト「試してみたいわね。良夜がお塩を奪われなかったら、試せてたのに」
良夜「悪かったな、俺もなんとしてでも持ってくるべきだったと思ってる」
幽霊「『何というか、純粋に幽霊の続編が見てみたいのさ』この間、新しい日記を書きました。ひと月ぶりです。この待遇の悪さも許せません。皆さんで企画実行委員を呪いましょう。死なない程度に」
良夜「『頑張れ二条さーん(笑)』なんでコレがここにあるんだろう……不思議だな?」
幽霊「私の魅力に負けてしまったのでしょう。私は気にしません。美しさは罪です」
アルト「何様?」
良夜「……お前、前に同じ事言ってた」
幽霊「……このチビ妖精と同レベルですか? 鬱です、もはや、生きていく意義を見失ってしまいました。とは言っても、私は自殺することすら出来ません。悲劇のヒロインです」
良夜「……」
アルト「……」
幽霊「どうかしましたか?」
良夜「突っ込み所ですって奴は?」
幽霊「事実ですから、突っ込み所ではありません。『なんかどんどん進化しているように思えるのですが・・・生息範囲とか』せめて、スーパーの駐車場くらいまでは出られるようになりたいものですね」
良夜「お願いだから、店内を徘徊するのは止めてくれ……」
幽霊「では、ずっと乾物コーナーにいた方が良いのですか? 仕方ないですね、お兄さんがそこまでいうのでしたらいてあげましょう。どうやら、お兄さんが私に惚れてしまったようです。でもごめんなさい。ハンターは獲物に恋しないものです」
良夜「はいはい……『どんな手を使っても1位を!他にキャラに呪いをかけるのだっ!』……幽霊の呪いって本当はどこまで利くんだ?」
幽霊「さあ? ご自分で試してみますか?」
良夜「利かないってのが判ってたとしても嫌だよな」
アルト「利くかも知れないって思うともっと嫌よね」
幽霊「私は潔い幽霊ですので、例え、負けていたとしても勝った方を呪うなどと言うことはいたしません。逆恨みで呪いを掛けるなど、まるで悪霊のようではないですか?」
アルト「悪霊のつもりがないらしいわ」
幽霊「お兄さんの背後霊です。ぴと、スリスリ……」
良夜「うぉ! 肩がっ!!」
アルト「いつまで経っても終わらないんだから、止めなさい。『二条ズと迷ったが……やっぱりこの人(?)!』どうせ迷うなら私と迷いなさい。良いわね。あと『二条氏が今回のライバルかっ!!』、陽、登場して期間が短いのにやけに善戦してたわね。中間発表でも言ったけど」
幽霊「いくら迷ってもかまいません、最終的に私に投票していただければ。むしろ、迷った上で投票というのは迷わず投票よりも価値が高いような気がします」
幽霊「『二回も逆転されるのは流石に非生物でも嫌だろうね』かなり嫌です。前回のぬか喜び、忘れられません。しかし、今回、独走を体験したので、その思いも解消されました。これにて、仏様への道を一歩進んだと言えることでしょう……いえ、成仏なんてしたくありませんが」
アルト「さっさと成仏しなさいよ」
良夜「これで終わりか?」
幽霊「いいえ、これが残っています。『幽霊とアルトの最初の出会いを幽霊視点で見てみたいかも』……で、これが今回の首位特典短編です」
アルト「……本気!?」
幽霊「らしいです……って、どうして、日記を書く本人がこの様なあやふやな話をしているのでしょう? 不思議ですが、ツッコミは不要とさせていただきます」
良夜「あの後、こいつ大変だったからな……全身打撲で寝込んでたし」
アルト「おっ思い出したくもない……」
幽霊「私としてはあの戯れは忘れられない話です。あの時から、今日のこの結果は決まっていたようなものですね。出会いが格付けを決めるのです」
アルト「……刺せない体質って反則だと思うの」
良夜「刺すこと自体が反則だから気にすんな」
幽霊「では、これにて第二回人気ランキング結果発表を示させていただきます。数多くのご参加と私への投票、感謝しております。第三回があれば、是非とも参加してください……今回は言えと言うオーダーはありませんでしたが、言っておきます。ここで媚びを売っておくと、第三回でもぶっちぎれるかも知れませんから」
良夜&アルト 「またしきりやがった!?」
ベストスリー編(1)  書庫