はじめに−絵本が赤ちゃんにもたらす時間
第1章 つなぐものとしての絵本−聴くこと話すことへの強い好奇心
1 ストーリーテリングへの強い好奇心
(1) 「桃の子太郎」 の語りに合わせて口からぷくぷく泡をとばす
(2) 「桃太郎」 のお話を反応も豊かに6分間集中して聴く
2 オノマトペ(日本語の音韻・リズム・メロディ)への集中
(1) 『もこ もこもこ』 は、いまや「赤ちゃん絵本」
(2) 『ちへいせんのみえるところ』
(3) 身体表現や童謡が好き
3 電車と自動車絵本へのあくことなき執着
(1) 1歳11ヶ月頃から、雑誌 『鉄道ジャーナル』 の定期購読者になる
(2) はじめての長編幼年童話 『ぺんぎんたんけんたい』
4 赤ちゃんと絵本を読み合う姿勢について
第2章 赤ちゃんの反応に驚く−「こーれは楽しいぞ!」
1 赤ちゃんはオノマトペをリズミカルに歌ってもらうのが好き
2 わたしが読んでいるのと同じ事をいいますね−言葉の母なる大地
3 自分で絵本作りを始める
4 主人公の心を読む (心の理論) −「今はからいけど、次は甘いよぅ! ほらね」
5 「こーれは楽しいぞ!」 −赤ちゃんの反応に驚く
6 「赤ちゃんって面白いなー」 −赤ちゃん発見
7 「うん、おなじ」 −絵本の言葉と絵を応用して日常を解釈する
8 絵本に描き (書き) 込みをして自分のイメージの足りない分を補う
9 絵本の場面を日常の中に見いつけた!−生活を解釈する
10 お母さんたちで絵本を読み合うサークルを作る
11 お祖母ちゃんは絵本を謡う−もうひとつの読み
第3章 自分も絵本に入り込む−「こうやったらね痛くなかったかもしれない」
1 絵本のストーリに自分の体験を織り交ぜてゆく−自分も 「落ちたよね」
2 わが子にじっくり読んでみて繰り返すことの意味がつかめる
3 月刊絵本の効用−親の好みで拘束しない
4 一挙に20冊読まされた日の夜に陣痛が来て第二子を出産
5 勝手に 「めくらないで!」 −文字に興味が出はじめて
6 ビデオを見ているときは、話しかけても聞いてくれない
7 親子で呪文を唱えて共演した絵本
8 しつけにも役立つ絵本
第4章 お父さんが選んだ絵本−「俺は読むの下手くそだから」
1 仕掛け絵本をおもちゃ代わりに遊ぶ
2 お父さんからのお下がりの絵本
3 初めて一人で読んだ本
4 おばあちゃんから孫へ願いを託し手渡された絵本
5 寝る前に同じ絵本を読んでもらうのは安心感を得るため
6 お父さんが第二子誕生の生活に合わせて選んだ絵本
第5章 『はじめてのおるすばん』を実践する
1 絵本の絵を描くのが好き−描くことで印象的なストーリーを抜き取る
2 絵本を一人で読みたくて、字を覚える
3 『はじめてのおるすばん』 を実践する
4 『いないいないばあ』 −一緒に行動し、ともに何かをやる
5 1歳半からパソコンを操作する
6 パパは、 「俺は読めない」 と言う
7 アニメーションからごっこ遊びの世界へ
8 絵本を読んだり映画・アニメなどを見た後に 「どんなお話だったの?」
と、聞くようにしている
第6章 幼児は物事を考えたり見たりしている
1 成熟が読み方の変化をもたらし、新たな内容の読みを開発してゆく
2 絵本の読み合いを通して分かる異質な他者としての子ども
3 ものの絵本も好き
4 絵本の世界を日常の生活に再現し体験する−想像力で現実を創り出す
5 言葉が実在するものと同じ力をもちはじめる
6 幼児は物事を考えたり見たりしている
7 私はウーフより、がまくんと遊びたい
8 年齢不詳の主人公が問いかけるもの
9 親の気持ちを穏やかにしたくて読む本
10 幼児は多層性のある生活を生きる
11 「そうやって思っていることの気持ちがいま届く」 −想像力への信頼
12 ノンタン−オノマトペによるリズム・メロディ
13 ときどきおそう強い疲労感− ときには大人の想像世界を生きたい
おわりに
|