平成26年4月18日更新 「吉野・奈良道中記 ①」 先週の12日と13日、泊りがけで吉野山と奈良市に家族で出かけた。朝8時に南海フェリーに乗り、和歌山市からJR和歌山線で吉野口まで、そこから吉野までは近鉄船に乗った。桜の満開の時期であることから車での吉野山行きは止めておくべきとの情報に接し、この度は公共交通での旅となった。1月の伊勢神宮参拝も公共交通での旅であったことから、段々とこうした旅の仕方にも慣れてきた。 桜の満開時期ということもあり、吉野山はかつての万博並みの人出で、桜の木よりも人手の方が多かったと思う。ロープーウェーに30分も待って上に上がり、人ごみを掻き分けて吉水神社まで辿りつくのがやっとのことであった。余りの混雑に佐藤宮司に会うことも遠慮して、人目千本から中千本を一望して山を降りた。というのも、奈良市のホテルでの夕食が8時までと言われ、逆算すると吉野を遅くとも17時30分までに発射する近鉄線に乗らなければならなかったからだ。 今回の主役は、大学4年となり就職活動に奔走する娘である。この日も、大阪での面接試験を済ませた後に大きな旅行かばんと共に近鉄吉野駅に現れたのは午後3時のことである。それでも満開の吉野山の桜に驚嘆し、日本中の全ての桜が自分を祝福してくれるかのような娘の名前を付けたことを、私はこの歳になっても嬉しく思い、そして誇らしく思っている。 大勢の人でごった返す吉野山 人目千本から一望する満開の中千本桜
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