沖縄県を視察しました

 8月6日11時40分、高松空港発ANA1621便で13時40分那覇空港着。
 16時から、那覇市内にある「那覇浄化センター・みずクリン那覇」を視察。
 沖縄県土木建築部那覇浄化センターの知念尚センター長から、下水汚泥処理における消化ガス発電の現状と動向について説明を受け、後に施設の見学をしました。
 ここでは施設内の電気を消化ガス(バイオガスの一種)発電でまかなっています。残った汚泥はサトウキビの絞ったカスと混ぜて、植木等の肥料にしたり、土壌改良剤にしています。
 また水は再生水利用事業として、トイレ用水や散水用水など、空港や都心のビル等に売却しています。
 周辺にはホテルやマンションもあることから、環境にも配慮して臭いが出ないよう工夫もしていました。

 7日午前10時30分には、沖縄市にある「沖縄市防災研修センター」を視察。
 地震津波被害や地震時の対応のビデオを見た後に、沖縄消防本部の比嘉安成予防課長から、同センターの利用状況や取り組みについて説明を受けました。丁度この時間に小学生の研修が実施されていました。

 沖縄県には県立の防災研修センターはなく、これまで沖縄市立のみで県下各地から研修や見学に来ていますが、運営費が厳しいとのことでした。。
 最近、名護市には有料の防災センターが出来ました。
 消防防災ヘリが、沖縄県にはないことも聞きました。

 午後1時半から、沖縄県議会を訪問。文化観光スポーツ部観光振興課誘致企画班の知花弘恵班長から、那覇空港や県内の港を利用した沖縄観光の現状と、誘致の取り組みについて説明を受けました。

 沖縄県は平成25年からうなぎ上りに外国観光客が増えており、世界水準の観光リゾート地の形成に向けて「Be okinawa」のキャッチフレーズを作り、現在300万人を目指して、素晴らしい取り組みを感じました。

 8日午前10時から、「沖縄県立博物館・美術館」を視察。金城健副館長と久部良和子主任学芸員から同館の説明を受けてから、博物館を見学しました。
 この施設が出来て11年。鑑賞者数は概ね50万人との事です、増加している海外の観光客にも来てもらえる工夫が課題との事でした。

 博物館では開館10周年を記念して、特別展「海の沖縄」(開かれた海への挑戦)の記念誌を発刊するに際して、「雲版」という禅宗寺院で座禅や食事の時刻を知らせる為銅や鉄で鋳られた鐘鼓(経過は不明だが、徳島市の浄智寺にあったものに琉球王国の大世主・尚泰久王の名が刻印されている)が、現在は浄智寺から奈良国立博物館に寄託されている事から、掲載許可を得る為に徳島に来られた事を、久部良主任学芸員からうかがいました。

 沖縄の歴史で、中国の王朝や朝鮮半島の王朝、近世はアメリカ等との関係を考慮すると、沖縄は多様性のある地域である事が良く理解出来ました。

 また沖縄県は空手が盛んで、記念館もあります。本来は相手を攻撃するのでなく、身を守る為のものであり、万が一の場合は目や金的をまととし必殺の一撃で倒すが、生涯使わないようにするのが本来の姿、との話が印象に残りました。

 14時40分那覇空港発ANA便で高松空港に16時40分着で帰りました。☆