セルプ箸蔵のほっとかない事業を視察しました

 8月29日午前9時から、三好市池田町にある「社会福祉法人池田博愛会」の就労移行支援事業や、就労継続支援事業をしている「セルプ箸蔵」を地元の古井市議らと視察しました。ここでは一般企業での就労が困難な方に、就職や生産活動の機会を提供すると共に、知識及び能力の工事用に向けて必要な訓練を行う事を目的として活動しています。

 施設内で五島施設長や「ほっとかない事業」の職業指導員の白井さんから同事業の説明を受けた後、割り箸生産活動の状況を五島施設長の案内で視察しました。ここで制裁される割り箸は全国の約60の大学の生協との取引があると聞いて驚きました。

 その後、「ほっとかない事業」で施設で届けるパンの製造工場も視察し、白井さんと利用者2名が宅配する商品を積んだ車に乗り込み、私共も同行して山間の集落への届け先を訪問しました。

 訪問先の女性の高齢者からは大変助かるとの話を聞きました。また、同行した利用者の方からも、最初は相手が高齢者でもあり、挨拶などどういう接し方をしたら良いか判らない事もあったが、今は楽しいとの話でした。また、白井さんからは、保護者からも喜びの声が寄せられているとの話も聞きました。

 県議会では私が、障害者の授産施設で出来た製品を県が優先発注して工賃倍増を支援すべきと再三訴え、国においては山本博司参議院議員が法制化に取組み、今年4月から障害者優先調達促進法として実施されました。これを事を機に県内で優先発注が進む事を期待しています。

 さらに県を始め自治体が、山間部を始め、高齢者等の買い物難民とか買い物弱者、生活弱者と言われている方々への支援をすべきと指摘した事から、今回の「ほっとかない事業」は全国初の事業として実施されましたが、現状を聞くと配達の車の燃料代や人件費が不足している等の課題があることも良くわかりました。

 これは施設の努力も当然ですが限りがあり、国や県市町村などが支援すべき事でもあり、引き続き要望していきたいと思います。