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都道府県議会議員研究交流大会に参加しました

 11月15日午後1時半から東京都の都市センターホテルで、全国都道府県議会議長会主催、総務使用後援で「第11回都道府県議会議員研究大会」が開催され、徳島県議会を代表して私も他会派の議員と共に参加しました。

 議会人の、議会人による、議会人のための研究集会で、「真の地方自治を目指して」と題して開催され、最初に時事通信社解説委員長の加藤清隆氏の「平成宰相論・総理大臣の資格とは何か」と題しての基調講演がありました。

 同氏からは、「今回のTPPはアメリカのオバマ大統領の再選のためのものであり、環太平洋と言うが、アジアの主要国の中国、韓国、インド、インドネシアが入っていないし、アメリカの狙いは日本が入れば良いと思っている」(主旨)、また野田政権は財務省主導で増税路線を突き進んでいる事を指摘し、断じて安易な増税はすべきではないと訴えました。

 そして、民主党政権の鳩山総理は「普天間」問題、管総理は「日中首脳会談」で国益を損じたと指摘し、宰相としての資格は問題だと述べました。

 宰相とは国民のために「命」をかける信念と気概がなければならないと述べました。

 また、今後の政局については、来年度予算と増税が野田政権の命取りになると述べ、6月解散で7、8月にも総選挙があるかもしれないとの見通しを述べました。
 基調講演 加藤 清隆 時事通信社解説委員長

 この後、分科会に移り、私は第1分科会の「災害と議会活動」に参加しました。放送大学岩手学習センターの齊藤徳美氏をコーディネーターに、岩手県議会議長の佐々木博氏、新潟県議会議長の村松二郎氏をパネリストに進められました。佐々木氏からは3.11当日、議会では土木委員会が開催されていた事から現在までの議会としての取り組みについて報告がありました。

 質疑では多くの質問があり、私も「救命胴衣」について、過日の徳島県議会で取り上げた和歌山県知事の救命胴衣の配備についての記者会見の模様を紹介し、岩手県議会での゜救命胴衣」についての議論の有無と佐々木議長の見解をお聞きしました。佐々木氏からは岩手県議会では取り上げられていない事や装着の時間が難しいと思うが何もしないよりはましとの意見も理解できる、今後検討したいとのご返事でした。

 昨年に続き参加しましたが、県議会議員として大いに問題意識を持てる大変有意義な研究交流大会だったと思います。
 

 翌日の16日午前10時半に埼玉県議会を訪問し、埼玉県のドクターヘリの運航状況と防災ヘリのドクターヘリ的運航について、保健医療部医療整備課医療整備担当の五十嵐利行主幹と防災ヘリの担当者から運航状況の説明を受けました。

 徳島県もドクターヘリの導入が決定し、今後、準備が進められていく事から過日、関西広域連合特別委員会で視察した兵庫県の豊岡病院のドクターヘリの運航状況を視察して、ランデビューポイントや広域の取り組み等について勉強した事から、夜間運航等今後の課題について先進的な取り組みをしている埼玉県の取り組みについてお聞きしました。

 埼玉県は秩父地方から夜間運航についても要望があり、防災ヘリの運航が始まりましたが、平成22年に墜落事故があり、現在は運航を休止していますが、全国では東京消防庁と仙台市消防局が夜間運航をしている事から今後の夜間運航についての意見交換をさせてもらいました。

 現時点では夜間運航をするとなると昼間8時間に加えて夜間と早朝の16時間の体制をするようになる事から財政的には3倍の人員と財源が必要となる事等様々な課題がある事がよく理解できました。

 今後、機会があれば仙台市と東京消防庁の運航状況を調査したいと思います。