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関西広域連合特別委員会で兵庫県・大阪府の視察をしました

 8月31日、9月1日と徳島県議会関西広域連合特別委員会で、兵庫県豊岡市にある公立豊岡病院組合立豊岡病院と、大阪府堺市西区にある堺太陽光発電所(関西電力)関西広域連合本部を視察してきました。

 8月31日午後2時半に訪問した「豊岡病院」は、平成22年4月から兵庫県、京都府、鳥取県の3県でドクターヘリを共同運航しており、本年4月1日から関西広域連合に移管。全国に先駆けた取り組みを視察しました。徳島県も本年6月補正でドクターヘリ導入推進事業を予算計上し、平成24年度には関西広域連合への移管を予定している事から今回の視察になりました。

 病院の事務局長等から、日本海側の広範な但馬地域の救急医療を担うドクターヘリの運航の経過や実績の説明で、出動回数が全国一である事等の説明があり、同病院の先駆的な取り組みに感心しました。この後、同病院の敷地内の駐機場で操縦士からの説明の途中に出動の指示があり、説明どおり3分以内に医師や看護士が乗り込みヘリが出動しましたが、現地へ車で行くと1時間かかるが、ヘリでは8分でいけるとの説明で、あらためて1分1秒でも現地に早く駆けつけるドクターヘリの必要性を実感しました。

 9月1日午前10時半に訪問した「関西電力堺港発電所PR館エルクールさかいこう」では、同施設の所長から太陽光発電所設置の経過と現状の説明を受けました。堺市と関西電力が共同で堺市臨海部にメガソーラー発電を計画し、平成21年12月着工、平成22年10月5日に3MWの営業運転を開始、平成23年10月には10MWと、国内最大規模の運転を開始する予定です。徳島県でもメガソーラーシステム誘致を検討していますが様々な課題があることが良く理解できました。

 説明後、同所長等の案内でメガソーラーを視察しましたがその規模に驚きました。先日、総務委員会で稚内市にある、国が実験として設置したソーラー発電所とは比較にならない規模で、設置方法などで経費削減の観点から鉄骨を組むことなく、コンクリートの基礎に直接パネルを設置する方法を考案している事に感心しました。しかし、堺市の住民の電気を全て太陽光発電で賄うとすると、この施設で発電できる量の割合は1%であり、効率が1割との事を考慮すると、全て賄うとすればこの施設があと999箇所必要との事から、あくまで太陽光だけでは到底無理で、他の安定した発電方法の補助として使える電力として認識しておく事が大切であると認識しました。

 午後1時半には、大阪市にある大阪府立国際会議場11階にある関西広域連合本部を訪問し、事務局から関西広域連合の発足から現在までの経過と課題の説明がありました。過日、徳島県議会議場で同連合の議会が開催され、同連合の今後の運営や取り組みについて勉強になりました。

 台風が近づいている事から予定より少し早めに切り上げ、徳島に帰ってきましたが有意義な視察となりました。